長期休暇こそ脳を育てる最高のチャンス!
子供にとっては楽しい夏休みや冬休みなどの長期休暇。でも親御さんにとってはちょっと苦痛…ということはよくあることですよね。でも、夏休みなどの長期休暇は、過ごし方によってはとても子供の脳を発達させてくれるものなのです。せっかくの長いお休み、子供の脳を大いに刺激してあげませんか?
長期休暇のおでかけで育脳を!
「夏休みは特に予定もなく、子供は家でゴロゴロ、それを見て私はイライラ…」そんな親御さんは少なくないことでしょう。時間に縛られることのない長期休暇は、ついつい朝は寝坊しがち、夜は夜更かししがちになり、クーラーの効いた快適な部屋で何をするでもなくだらだらと過ごしてしまいがちです。
しかし、脳の事を考えると、このような長期休暇の過ごし方は大変もったいないものです。まず、早寝早起きをして、一定のリズムで毎日を過ごすことは、脳の健全な発育には大前提となることです。
早起きのリズムを作るために、長期休暇中は朝の運動タイムを設けてみることをおすすめします。町内で行われるラジオ体操に親子で参加するのもよし、一緒に朝のジョギングに出かけるもよし。朝日を浴びることで脳のスイッチが入り、一日快適に過ごせるはずです。
朝の運動は空腹をもたらし、きちんと朝食を食べることになるでしょうし、歯磨きをする頃にはすっかり脳はスタンバイ状態に。頭の働きのよいうちに宿題を済ませ、たっぷり残った時間でプールや公園に出かけて、またたくさん体を動かすとよいでしょう。
長期休暇中には、おでかけの計画も立てたいところ。いつもと違うおでかけは、子供の脳を刺激してくれます。おでかけ先では、食事も目に映る風景も、移動するための乗り物も、すべてが非日常です。そのような状況下では、大人も子供もいつもとは違うことを感じ、考えるはずです。
おでかけ先が祖父母の家ならば、大自然と触れ合うことができたり、世代の違う人と話す機会ができたりするので、これもまた脳を大変刺激してくれることでしょう。いとこたちと合うことができれば、いつもの友達とは違ったふれあいにもなります。長い休みでなければできないおでかけを、ぜひ計画してみてください。
子供とおでかけの計画を立てるのも脳に良い
長期休暇の特別なおでかけは、いつもと違うことがたくさんあるので、子供の脳を刺激してくれます。さらに、そのおでかけの計画段階から子供に参加してもらえば、もっと子供の脳に良い影響を与えるでしょう。
例えば、家族でキャンプに行くことに決めたなら、そこに行くまでのルートやキャンプに必要な道具、何を作って食べるか、どんなことをして遊べそうか…などなどを、子供と一緒に調べて決めていくのです。
自然に触れるキャンプや山登りなどであれば、日常生活では見ることができない植物や動物、昆虫を見る機会もあるでしょう。普段の生活では感じることのできない空気をたっぷりと吸い込むこともできるでしょう。また、家族で協力しなければうまくいかないということを学ぶこともできるでしょう。
毎日ぐうたらに過ごしているばかりで…と、長期休暇中の子供に対して悩んでいるのであれば、まずは子供が飛びつきそうな計画を持ち掛けてみることです。育脳という視点で考えれば、全てのプランが決まっている旅行よりも、自分たちで計画して決めていくおでかけの方がずっとよいでしょう。どのようなおでかけであれば我が子が目を輝かせて乗ってくるのか、考えてみるとよいですね。
なかなかそんな時間がとれないという時には、ツアー旅行でも構いません。そんな場合でも、ツアーの行程を子供と一緒に確認し、そこではどんなことをして遊べて、どんな食べ物がおいしくて、どんなお土産を買えるのかなどを楽しく話しながら、一緒に調べていくとよいですね。子供の好奇心を上手に引き出してあげてください。
長期休暇中は何もやる気にならないようなお子さんであっても、興味をもつことはたくさんあるはずです。要は、大人がその興味をどうやって引き出してあげるかということです。
長いお休みこそ、子供の脳を大いに成長させてくれるチャンスなのですから、親御さんにはちょっと頑張ってもらって、「どうしたら我が子が興味をもつか、どうしたら好奇心を持って取り組んでくれるか」ということを考えてみてください。そうすればきっと、充実した長期休暇になること、間違いなしですよ!
更新日:2019/11/29|公開日:2017/08/12|タグ:長期休暇