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陣痛の6STEP!ドラマのような生まれ方はあり得ません

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陣痛は、赤ちゃんが出てくる前に子宮が収縮を繰り返すことによって起こる痛みです。よくドラマにあるように、痛みが急に襲ってきて、すぐに赤ちゃんが生まれる、というようなことは、一般的にはありません。

 

陣痛には波があり、痛くなったり、痛みが遠のいたりします。そして、痛みが来るまでの間隔は、次第に短くなっていきます。陣痛のピークの時に、赤ちゃんが生まれてくるので、その時にやっと、お母さんもしっかりといきんで、出産となるのです。

 

陣痛の進み具合は、6つのステップに分けることができます。

・準備期
・進行黄
・移行期
・児頭娩出期
・娩出期
・胎盤娩出期

この6つです。

 

陣痛のはじまりは準備期から

出産のはじまりを、次の陣痛が始まるまでの間隔が10分になった時と考えます。
そこからが、陣痛の準備期です。

 

10分というとかなり短いと感じるかもしれませんが、お産に関して言えば10分間隔はまだまだ長いととらえます。ですから、ぜひ慌てずに、落ち着いて動いてくださいね。

 

この準備期にやることは、入院・出産のために病院へ向かうことです。
いざとなってから慌てなくて済むように、入院グッズは早めに用意しておき、10分間隔になる前には、もちものチェックもしておきましょう。

 

病院で内診を受け、子宮口の開きや柔らかさを確認したうえで、入院が決まります。そして陣痛室で、出産直前まで過ごします。

 

さて、この準備期の赤ちゃんは、どのような状態になっているのでしょう。
準備期では、赤ちゃんはお腹の中で体を丸くし、下の方に少しずつ向かっています。赤ちゃんもきちんと手順を踏んで、出てこようとしています。お母さんも焦ることなく、冷静に対処していくようにしましょう!

 

準備期の次は、進行期

準備期に比べて痛みは少し強くなり、間隔も短くなっています。ですが、赤ちゃんが生まれるのはまだ先のことなので、引き続き陣痛室で過ごすことになります。

 

痛みが遠のいているときは、気持ちを落ち着かせるように工夫しましょう。音楽を聞いたり、誰かと話したりするのもいいですね。また、入院前に食事がとれなかったときには、この時に軽く食べておき、体力を落とさないようにするとよいでしょう。

 

陣痛がなかなか進まないと思ったら、病院側と相談のうえ、病院内を少し歩いてみるなど、体を動かすのも良い方法です。

 

準備期に比べると、進行期の赤ちゃんはより下に下がってきています。と同時に、赤ちゃん自身の体を回転させながら動くようになってきています。

 

このため、痛みが来るといきみたくなるかもしれませんが、ここではまだいきんではいけません。今まで練習してきた呼吸法を思い出しましょう。「ヒ・ヒ・フー」という呼吸の仕方で、いきみ逃しをしていきます。

 

陣痛の移行期

痛みが少し強くなり、子宮口も開いてくるのが、進行期です。そしてその後、陣痛はさらに短い間隔でやってきます。さらに、痛みはおなかの下の部分になってきます。この時期を、陣痛の移行期と呼んでいます。

 

移行期の陣痛の痛みは、去ったかと思ったらまたすぐにやってくるので、辛くなってきたと感じる方も多いでしょう。痛みの方もかなり強いため、もういきんでしまいたいと思う方がほとんどかと思いますが、移行期でもいきみはやりすごします。

 

移行期の頃にいきんでしまうと筋肉の硬直してしまい、せっかく開いてきた子宮口が、それ以上開きづらくなってしまうのです。

 

落ち着いて呼吸法を繰り返すのも難しくなってきたとは思いますが、もう少し我慢です。ここでは、短く「フ、フ、フ」と呼吸をしながら、いきみたい気持ちをやりすごしましょう。

 

陣痛から陣痛までの間が短くなってきてはいますが、少し痛みが遠のいたと思ったら、自分なりの方法で、リラックスできるようにしていきましょう。

 

移行期での赤ちゃんの状態はというと、進行期よりもさらに下に下がっています。そして赤ちゃんは、頭を出口の方に向けた状態になっています。赤ちゃんは順調に出る準備を進めています。子宮口をしっかりと開くためにも、頑張っていきみを逃していってください。

 

児頭娩出期では赤ちゃんの頭が見え始めます

陣痛が来たのに、なかなか生み出すことができないなんて!
実際に陣痛を体験した人は、そう思うかもしれませんね。

 

移行期の痛みはかなり強いため、もういきんでもいいのではないかと思ってしまいますが、まだいきむのは早い段階なのです。

 

いったいいつになったらいきんでもいいの!?
そう思うことでしょう。

 

それは、子宮口の開き具合と陣痛の強さやリズムから、助産師さんが教えてくれます。そしてこの時期を、陣痛の児頭娩出期と呼んでいます。

 

この時、陣痛の痛みは最高潮を迎えています。
児頭娩出期には、陣痛と陣痛の間隔は、もはやないといってよいくらいに痛みがやってきます。

 

いきむタイミングは、痛みに合わせてということになりますが、助産師さんがいついきむかを教えてくれるので、その声掛けに合わせていきめば大丈夫です。

 

さて、児頭娩出期の赤ちゃんは、どのような動きをしているのでしょう。
赤ちゃんは、いよいよ子宮口から頭を出そうとしてきます。まずは頭が骨盤を通り抜け、産道を進んでいきます。

 

そして赤ちゃんの頭は、陣痛の波に合わせて見えたり隠れたりを繰り返しながら、出てくることとなるのです。

 

赤ちゃんとの対面はもうすぐですよ!

 

いよいよ赤ちゃん誕生!陣痛娩出期

赤ちゃんの頭が見えたり隠れたりするようになる児頭娩出期を経て、頭が完全に出る時が、娩出期のはじまりです。

 

頭が出たら、もういきむのはおしまいです。呼吸は短くし、体の力をできるだけ抜いて、リラックス状態に近づけましょう。この時も、助産師さんが力を抜く瞬間を教えてくれますので、それに従います。

 

赤ちゃんの体が全てお母さんから出てくるまで、短い呼吸と脱力を続けてください。力を入れず体をリラックスさせると、産道が硬直せず、赤ちゃんの体が出てきやすくなるのです。

 

娩出期では、頭、肩、そして全身という順番で、赤ちゃんが出てきます。頭と肩が出てしまえば、後は比較的スムーズに、赤ちゃんは出てきてくれるはずです。赤ちゃんは、頭をお母さんのおなかから出した後、体を回旋させながら、肩を片方ずつだします。そしてその後、全身を出してきます。

 

陣痛の痛みのピークは越えますが、子宮の方は収縮を続け、赤ちゃんの全身が出るように手伝っています。子宮の動きと赤ちゃん自身の出てくる力に任せて、最後まで生み出してあげましょう。

 

いよいよ赤ちゃんの誕生です!
外に出てからの流れは、病院によって違います。赤ちゃんに対する所定の検査や、体をきれいにした後に抱っこできるのかもしれませんし、へその緒がまだ切られていないまま、すぐに抱っことなる場合もあります。

 

赤ちゃんが生まれてももう一度陣痛有り!これが胎盤搬出期

赤ちゃんが生まれてきたらお産はそれで終わり、というわけではありません。無事赤ちゃんを出産した後も、陣痛の胎盤娩出期、というものがやってきます。

 

と言っても、この時に起こる陣痛は、ごく軽いもの。
ゆっくりとした子宮の収縮が起こるのです。

 

なぜもう一度陣痛が起こるのかというと、それは胎盤を外に排出するためです。

 

胎盤は、赤ちゃんがお腹にいる間、お母さんからの栄養や酸素を赤ちゃんに届けたり、いろいろな細菌や雑菌から赤ちゃんを守ったりしてきました。その胎盤も、赤ちゃんがいなくなったらもうお仕事は終わり。だから、赤ちゃんが生まれた後、お腹の中から排出されるのです。

 

出産後にもう一度来る子宮収縮の役割は、胎盤を出すためだけではありません。子宮が収縮することで、子宮の内側を覆っている粘膜の血管がふさがり、お産の後の出血が多量になるのを防ぐのです。お産の仕組みは、本当に素晴らしいものですね。

 

ですが、赤ちゃんが生み出された後の陣痛は、起きない場合もあるのです。

 

すると、出血が多量になり、母体が危険にさらされてしまいます。そのようなときには、子宮を人工的に収縮させるお薬が使うことによって、多量すぎる出血を抑え、胎盤が出てくるよう促すことになります。

 

さて、無事に生まれてきた赤ちゃんは、どのような処置を受けるのでしょうか。

 

生まれたばかりの赤ちゃんの鼻や口の中には、羊水が残っていますので、その羊水を抜きます。そして、へその緒を切ります。ここまで処置が行われてから、赤ちゃんがお母さんに抱っこされるという場合が多いようです。

 

ただ、病院によっては、生まれてすぐに、へその緒を切る間もなく、お腹の上にのせてくれるところもあるようですね。

 

赤ちゃん、お母さん、おめでとう!いよいよ赤ちゃんのいる生活が始まりますね。

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