これだけは知っておこう!1歳~1歳半の子どもの最低限の知識
1歳~1歳半の子どもはどのような状態なのでしょうか?この時期の育児のポイントは?この時期の子どもに関して、よく聞かれる気になる疑問なども説明していきたいと思います。
おめでとう、1歳!
赤ちゃんがこの世に生み出されてから、1年がたち、赤ちゃんは1歳になりました。楽しいこともあり、苦しいこともあり、あっという間の1年だったのではないでしょうか。赤ちゃんにとっても、そしてお父さん、お母さんにとっても、新鮮な体験の連続だったことでしょう。
生まれてから1年、赤ちゃんは驚くべき成長を見せてくれました。この頃の赤ちゃんは、生まれた時の身長の約1.5倍、そして体重の方は約3倍となっているのです。もちろん、成長の度合いは人それぞれですから、あまり数字に神経質になることはありませんよ。
かわいい赤ちゃんは、もう乳児とは呼ばれません。
1歳になったら、幼児と呼ばれるようになるのです。
感動的な初めての言葉
記念すべき初めての言葉も、もうすぐ聞くことができるでしょう。
今までは「あー」や「だー」などの喃語だったのが、「ママ」「ワンワン」「ブーブー」などの、意味を持つ言葉になっていくのです。
ただし、これも個人差が大きい問題ですから、この時期に話し始めなかったとしても、すぐに心配になる必要はありません。中にはずっと言葉を心にため込んで、ある時突然おしゃべりになる子もいるのです。
この時期はまだ、我が子がどんなタイプなのか、楽しみにするくらいにしてみてはいかがでしょうか。おしゃべりでも無口でも、それはその子の個性と言えるのですから。
もっと一人で動けるようになります
生後10か月過ぎにできるようになる、パラシュート反射。
これは、体が前方向に倒れそうになる際に、倒れていく体を支えるべく、両手を伸ばして前方へ開く反射のことを言います。
このパラシュート反射ができることが、ひとり立ちやひとり歩きをするための準備となります。ひとり立ちやひとり歩きは、ちょうど1歳ころからできるようになることが多いです。ですが、中には一人で歩くのを怖がる子どもも、もちろんいるのです。
もうすぐできるのでは、と思ったら、ママが子どもの前方に、少し離れて立ち、「ここまでおいで」と腕を広げながら歩くことを促してみても良いでしょう。ただし、無理強いはしないように。
中にはひとり歩きどころか、少し高いところへよじ登ることができるお子さんもいます。我が子がいつ、そのようなことができるようになるのかわからないので、窓やベランダなど、転落の危険があるところに一人で行かないよう、気をつけましょう。
指の使い方が一段と上手に
指先に込める力を上手にコントロールできるようになり、クレヨンでなぐり書きができるようになったり、積み木を積み上げることができるようになったりします。
それに伴い、道具への興味をもち始めます。例えば、大人が使うように歯ブラシを持ち、歯を磨くようなそぶりを見せたり、自分でスプーンやフォークを持って食べようとしたりするのです。
生活習慣を覚えるチャンスです。危険がないように気をつけながら、失敗しても温かく見守ってあげましょう。
このころの育児に対する良く聞かれる気になる疑問
●もう1歳半になったのに、何もしゃべらない
まずは、お父さんやお母さんが話しかけた時に、その意味が分かっているかどうかを調べましょう。ちゃんと理解できているようなら、まだ大丈夫。
性格的に慎重で、言葉を発することをまだためらっているだけかもしれません。発達の度合いには、個人差はつきもの。話し始める時期についても、それは同様です。
今はまだ、話し始める時期を、よその子と比べる必要はありません。子どもなりの成長のスピードがあると思って、ゆったりと待ってあげましょう。
●イライラが募り、悪いことと知りながら、たたいてしまう時がある
同じような悩みを抱えているのは、あなた一人ではありません。手をあげてしまうのは、決して良いことではありませんが、子育てというのはそれだけ大変なことなのだということです。
もしも手をあげてしまったなら、すぐにお子さんを抱きしめ、お母さんの愛情を伝えてあげてください。「いらいらして、つい叩いてしまって本当にごめんね」と、素直に謝りましょう。
そして、イライラから子どもに手をあげてしまうのを、防ぐ手立てを考えてみてください。子育てに対する疲れから、子どもをたたいてしまうことが多いので、パートナーやご両親に相談し、少し子どもから離れる時間をとってみてはいかがでしょうか。
たまには、自分にも優しくして、休むことも必要です。誰しも、自分を犠牲にしたままでは、本当の意味で他の人に優しくできるものではないのですから。
●排便の時、痛みがあるようでつらそう。時にはうんちに血が混ざっていることも…。
乳幼児の血便には、いろいろな理由があります。
黒い便や異常に赤い便など、色によって病気が分かることもあります。
潰瘍性、もしくは細菌性大腸炎の場合、便が黒っぽくなったり、血が混ざったりすることがあります。便の状態がおかしいと感じたら、早急に病院で受診しましょう。