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これだけは知っておこう!3歳児の最低限の知識

3歳児

3歳の子どもはどのような状態なのでしょうか?この時期の育児のポイントは?この時期の子どもに関して、よく聞かれる気になる疑問なども説明していきたいと思います。

 

すっかり幼児になった3歳児

動きがすばやくなり、バランスをとりながら動けるようになります。そのため、2段くらいの階段を飛び下りたり、でんぐり返しができたりします。

 

3歳児の身長・体重の平均値について述べておきましょう。

○男の子
・身長90~104センチメートル
・体重12.2~17.4キログラム

○女の子
・身長89~103センチメートル
・体重11.7~17キログラム

 

筋肉が付き、全体的にすらっとした体型になってきます。大人と同様と言っていいくらいの体の構造になってきました。ただし、子どもの骨は柔らかいので、骨折はしやすくなっています。けがには気をつけましょう。

 

体だけではなく、心もどんどん発達していっています。少しくらいならお母さんから離れていても大丈夫に。保育園やよく行く場所などで友達ができるようになり、仲よく遊ぶ姿が見られるでしょう。

 

空間の概念の理解

3歳から4歳までで、子どもは千個くらいの言葉を使えるようになります。自分の今の状態を言葉で伝えられるようになり、「暑い」「おなかすいた」「眠い」などの言葉が使えるようになります。

 

目には見えないことも理解することができますし、空間の概念もできてきて、前と後ろ、上と下、左と右、高い低いなども理解できます。

 

物語も、短いものであれば内容を理解できるようになります。短く、単純な内容の絵本を、たくさん読んであげてください。

 

お手伝いができるほど手が器用に

はさみを使って紙を切るような、両方の手を使っての細かな仕事が可能になります。これは、神経系が発達したことによります。ここまで来ると、日常のお手伝いができるようになります。

 

食べ終わった食器を運ぶ。
庭に花の苗を植える。

お家の人と一緒に楽しんでできるお手伝いが、たくさんあることでしょう。

 

お手伝いをすると、家事の方法を覚えるとともに、昔からある生活の知恵や、家族への心配りを覚えることができるでしょう。また、自分が家族の中で役に立っているという感覚を持つこともできます。

 

お手伝いが上手にできたかどうかに関わらず、やり終えた後には、「おかげでとても助かった、どうもありがとう」と感謝の気持ちを伝え、たくさんほめてあげてください。

 

始めは、自分がやった方が早いのに、とイライラする気持ちにもなると思いますが、長い目で見てきっと良い結果になりますから、時間をかけて丁寧にやり方を教え、上手にできるようになるまで見守ってあげましょう。

 

しつけはまず、親がお手本を見せて

知恵がつき、言葉の習得も順調に進んでいる三歳児は、生活習慣、そして社会におけるルールについてを身につける、とても良い時期です。

 

やろうと思えば、身の回りのほとんどのことが、自分の力でできるようになっているはず。着替え、食事、歯磨き等、どんどん自分でやらせ、お家の人は見守るようにしましょう。もちろん、ボタンをかけるなど、始めはうまくいかない作業もあるでしょう。そんな時には、段階を踏んで上手になれるよう、少し手助けしてあげるとよいでしょう。

 

また、生活習慣については、口で言って聞かせるだけでなく、親がまずはお手本となるようにしましょう。早寝早起きをする、食後は歯磨きをする、「おはよう」「ありがとう」などの挨拶をきちんとする、など、基本的な生活習慣を、一緒に心がけるようにしてください。

 

子どもはそんな親のことをよく見ているはずですよ。

 

子どもの教育についての話し合いを

3歳ころになると、お父さんとお母さんとで、子どもの教育についてどのような方針でやってくのかについて、話し合わなければならない機会が増えてきます。どこの幼稚園・保育園に入れるのか、どんな習い事をさせたいか、などなど、どんな風に育てたいかに関わる問題が、たくさん出てくるのです。

 

これからは、そういった話をたくさんして、夫婦の間で方針を決めていかなければなりません。ぜひ時間をとって、じっくりと話し合ってみてください。

 

このころの育児に対する良く聞かれる気になる疑問

●しょっちゅう、お友達とけんかをする。どうやったら仲良くしたり、ルールを覚えたりできるのか。

例えば、絵本を上手に使ってみてはどうでしょうか。お友達と仲良く遊ぶにはどうしたらよいか、ということをテーマにした絵本はたくさんあります。

 

お子さんの今の状況にあった内容を選んで、寝る前の読み聞かせタイムにでも読んであげましょう。言葉や想像する力、感動できる心など、絵本からはたくさんのことを学ぶことができます。

 

友達とは、けんかよりも仲よく遊んだほうが楽しく過ごせるな、と気づくことができれば、次第にけんかばかりにはならなくなってくるでしょう。

 

●なかなかおむつがとれない

一般的には、3歳前後がおむつはずしに適切な時期と言われています。これは、膀胱におしっこがたまり「もう少しで出そう」という感覚が、この時期に育ってくるためです。

 

ただ、おむつはずしが完了する時期には、個人差があります。2~3歳ですっとおむつがとれる子もいれば、5歳ころになってもまだ外すことができない子もいるのです。

 

おむつはずしが終わるのは早いほど良い、ということはありません。
その子のペースに寄り添って、じっくりと取り組んでいきましょう。

 

おしっこはトイレですると気持ちがいい、ということを体験しつつ、まずは昼間だけおむつをはずし、夜はまたおむつをつけるといった感じで進めていってはどうでしょうか。

 

世の中には、もっと赤ちゃんの頃からおむつを外すという習慣を持つ国もあります。そんなことも参考にしながら取り組んでみても良いでしょう。

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