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なぜ夫は赤ちゃんの泣き声を聞き分けられないのか?

泣く赤ちゃん

赤ちゃんが泣いたとき、たいていの母親はそんなに慌てません。だいたいこんな理由で泣いたのかな、ということが分かるからです。それに対して父親は、赤ちゃんが泣くと慌てふためき、どうしたらよいかわからなくなります。それは、なぜ泣いているのかわからないから。

 

どうして男女の間にこんな差があるのでしょう。
それは、脳の仕組みが男性と女性とでは違うからです。

 

なぜ夫は赤ちゃんが泣く理由がわからないのか

赤ちゃんは、泣くことで自分の気持ちや今の状態を教えてくれます。空腹な時、おむつが汚れて不快な時、不安な時など、自分の命に関わる問題が起きたと感じた時に、それを伝えるために赤ちゃんは泣くのです。

 

ただし、脳において司令塔の役割を果たしている前頭葉が、赤ちゃんの場合は未発達です。ゆえに、それほど命に関わらないことであっても、泣くことで伝えようとしてしまうことはあります。

 

いずれにせよ、赤ちゃんは自分の気持ちを表現し、相手に気づいてもらうために泣きます。

でも、いつでも同じ泣き方をするかというと、そうではありません。眠い時の泣き方、お腹が空いた時の泣き方、といった具合に、少しずつ違った泣き方になっています。

 

この違いがわからないから、父親たちは、赤ちゃんが泣きだすと何事かと思って、おろおろしてしまうのですね。一方母親は、父親に比べて、赤ちゃんの泣き方の違いを聞き取る力が勝っています。女性の脳の仕組みが、そうさせているのです。

 

赤ちゃんの泣き声は、その理由によって周波数や音の高さに違いが出てきますが、これらの泣き声の様子をキャッチするのは、右脳の前頭前野という部分です。そしてこの泣き声は何によるものなのかということを判断するのが、左脳にある前頭前野になります。

 

右脳と左脳は、脳梁と呼ばれる神経線維によってつながれています。ここで、情報伝達が行われるのです。注目したいのは、その脳梁の太さです。男性の脳梁に比べて女性のそれは、太くなっているのです。

 

これが何を意味するのかというと、右脳と左脳の間の情報の行き来は、女性の脳の方が潤滑に行われるということなのです。それで、女性の方が赤ちゃんの声の聞き分け能力に長けているというわけなのです。

 

右脳がとらえるのは、音声だけではありません。表情の違いをとらえることも得意で、これも子どもを育てていくには欠かせないことです。

 

女性の、赤ちゃんの声や表情の違いを感じ取る能力は、生まれながらにして持っているものなのでしょうか。それとも、何度も赤ちゃんの泣き声を聞き、表情をずっと見ている中で自然に身に付いたものなのでしょうか。

 

実はそれについての明確な答えは、今のところありません。でも、母親ではない女性でも、男性よりも脳梁が太いのは事実です。そうなると、本能として考えてもよいのかもしれません。

 

いずれにせよ、女性は赤ちゃんの泣き声を聞き分ける能力に長けていて、それは脳の仕組みによるものだということですね。

 

夫も赤ちゃんの泣き声を聞き分けられるようになります

女性の脳は、赤ちゃんが泣いている理由が分かるようにできています。ですから、赤ちゃんが泣く原因を分からない夫を見て、「自分の子どもに対して愛情が薄いのでは?」などと心配になる必要はありません。

 

逆に夫が、「脳の仕組みのせいなんだから、分かるようになるなんて無理だ」と考えるのも、間違っています。

 

「男性の脳では、赤ちゃんの泣き声は聞き分けられない」ということではなく、女性の方が上手だ、ということなのです。人間の脳というのは、思ったよりも柔軟にできています。学習をすることで、男性の脳でも赤ちゃんの声を聞き分けられるようになるのです。

 

脳が学習する方法には、2つあります。

1つは、同じことを何度も繰り返し経験を積むことでできるようになる、運動学習と呼ばれるもの。

もう1つは、手続き学習、別名プロフィシジャルラーニングと呼ばれるものです。これは、試行と失敗を繰り返し、失敗したときはその都度、なぜだめだったのかを振り返り、次の試行に役立てていく学習です。

 

赤ちゃんが泣く声の微妙な違いを聞き分ける力は、2つ目の手続き学習によって身につけることが可能です。赤ちゃんが泣いたとき、その理由を言葉にして、妻が夫に伝えてあげましょう。これがないと、学習は成り立ちません。

 

夫が赤ちゃんの泣き声を聞き分けられたら、と思っているのであれば、赤ちゃんが泣いたときはチャンスです。夫に何度も、泣いている原因を伝えてあげてください。繰り返すことが大切です。

 

これは、赤ちゃんがまだ生まれたばかりの頃からやっていくのが良いでしょう。この頃はまだ、両親そろって子育てをしていなくても赤ちゃんには影響はありません。でも、1歳を過ぎるころからしつけが必要となり、その時には父親も大きな役割を持つようになるのです。

 

そうなった時に、夫が子どものことを何もわからなかったら、急にしつけを始めたってうまくはいきません。生まれてすぐの時から少しずつ、夫が子どもを理解していけるように、妻が上手に夫を育てていってください。

 

夫婦で子育てをする必要性が出てきたときに、両者が同じ意識で子どもに対応していくこともできますよ。

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