排泄物から知る赤ちゃんのおなかトラブル!
赤ちゃんは消化や吸収のための機能もその他の内臓などもまだ未熟です。このため栄養の摂取という面から見ると母乳やミルクといったものしか最初は消化できず、誕生から半年ぐらいをかけてだんだんと消化機能が発達し、離乳食のような固形のものも食べられるようになってきます。
そんな未熟な状態の赤ちゃんはおなか周りでもいろんなトラブルを起こしやすいもの。どんな問題が起きやすいのかを少しチェックしてみましょう。
よくおきがちな尿路感染症とは
大人同様、赤ちゃんも腎臓で老廃物を濾しとり、尿という形で体外に排出しています。しかし赤ちゃんの腎臓は大人の腎臓よりも機能が劣るため、濃さのある尿を作ることができません。このため、老廃物を体から出すのに多くの水が必要になってしまい、そのことが頻繁におしっこをすることにつながってきます。成長してくると赤ちゃんのころよりもおしっこの頻度が下がるのは、こうしたことが原因です。
さて、そんなふうに作られて排出される尿ですが、腎臓からおしっこの出口である尿道口までの経路(尿路といいます)の中に体の外から細菌などが入り込み、炎症を起こすことがあります。このようにして起きてくる病気のことを尿路感染症と言います。
赤ちゃんは尿路感染症にかかると機嫌が悪くなったり高い熱を出したりします。高い熱が繰り返し出るのに風邪っぽい症状が他に無いようなときには尿路感染症かもしれませんので、お医者さんにかかることをおすすめします。
尿路感染症の原因は尿路の中に細菌が入ってしまうことです。ある程度大きくなってからは女の子の方によく出る症状ですが、赤ちゃんの時には男の子の方が多いという特徴があります。尿路感染症を予防するには尿道口周辺を清潔に保つことと、おしっこをあまり我慢させないこと、ウンチのあとにおしりを拭くときには前から後ろに拭くようにすることです。
尿路感染症を起こす赤ちゃんや子どもの中には、生まれつき尿路じたいに問題がある場合もあります。おかしいなと思ったらすぐにお医者さんに診てもらうようにしましょう。
赤ちゃんが白いウンチをしだしたら
誕生してすぐのころ、赤ちゃんはお腹の中にそんなにはウンチをためたままにしておけません。このため、おしっこ同様ウンチもかなり頻繁になります。赤ちゃんのウンチの回数は成長するにつれてだんだんと少なくなっていき、離乳食を食べるころになるとゆるめのウンチから大人のようなウンチへと変わっていきます。
おっぱいやミルクだけを飲んでいるうちは、赤ちゃんのウンチはゆるめなものとなります。このころのウンチで注意するようにして欲しいのはその色です。正常なウンチの場合、色は黄色から緑色までの間で変わります。しかし、白っぽいウンチをし出したら注意が必要になってきます。
白っぽいウンチをする場合、胆道閉鎖症という病気の疑いがあります。これは肝臓と十二指腸をつないでいる胆道が生まれつき閉じてしまっているというもので、病気が進行しないうちに病院に行く必要があります。
なお、赤ちゃんは大人よりも食べる量が少ないので、老廃物として排出しなければならないものの量も少なくなります。このため、時には丸一日ウンチをしなかった、ということが起きることがあります。ウンチをする量や回数なども赤ちゃんごとに違いがありますから、あまり心配しすぎないようにしましょう。
出べそになってしまったけど大丈夫?
そもそも出べそとはどんな状態なのでしょうか? 出べそとは、本来へこんでいるはずのおへそが出ている状態のことです。
出べそになってしまっている赤ちゃんの場合、へその緒を切った後にその部分にある筋肉と筋肉の穴が小さくなっておらず、泣いたりいきんだりしてお腹が膨らんだときにそこの穴から皮膚の下に腸が飛び出してしまっています。このため、体の外から見るとおへそが出ているように見えるというわけです。
この出べそは押さえると一時的に引っ込みますが、お腹に力が入るとまた出てきます。とはいえ、破裂したり破れたりするようなことはないので特に心配することはありません。出べその状態も、赤ちゃんが成長して腹筋が発達するとともに小さくなりはじめ、1歳ぐらいまでにはほとんどの場合には治ってしまいます。
このように、赤ちゃんの出べそは疾患ではありませんから、特に何かしなければならないということはありませんが、へその緒が取れた後のジクジクがいつまでたっても続くような場合には問題です。出べそのように見えるかもしれませんがそうではないので、そういった症状が出ている場合にはお医者さんに診てもらってください。
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更新日:2019/11/29|公開日:2015/01/06|タグ:おなか