赤ちゃんを怖がる夫には沐浴をお願いするのがベスト
男性は、赤ちゃんを怖がるものです。でも、その気持ちを放っておいては、いつまでたっても育児に参加はしてくれないでしょう。赤ちゃんが生まれたら、夫の父性を養っていくことが大切なのです。
夫が沐浴を引き受けるには、上手な頼み方が肝心
夫が持つ、赤ちゃんに対する恐怖感をなくすには、赤ちゃんの沐浴をさせるのが一番の方法です。なぜなら、沐浴では赤ちゃんの体にたくさん触れることができ、そうすることで赤ちゃんの体に慣れ、「赤ちゃんは怖いもの」という意識が変わっていくからなのです。
また、沐浴は体に直接触れるスキンシップでもあります。スキンシップをとっていくうちに、次第に育児参加への気持ちが育っていくのです。生まれたばかりの赤ちゃんは、始めはベビーバスで、少し成長したら大人と同じお風呂に入ることができます。
最初は、赤ちゃんをおぼれさせないか、顔が水に浸からないかととても緊張することでしょう。終わったら汗びっしょり、なんてこともあるでしょうね。
でも繰り返していくうちに、「あ、こうやって支えれば、赤ちゃんも僕も楽なんだ」「お湯に浸かっているときは、大人と同じように気持ちよさそうな顔するんだな」というように、いろんなことに気づいたり、観察したりするようになってくるでしょう。こうなったらチャンスです。
男性はもともと単純なところがありますから、面白いなとかうまくやれるじゃないかと、ちょっと思うようになれば、育児に対する意欲がどんどんと湧いてくるのです。
「でも、赤ちゃんに触れるのが怖いと思っているのに、沐浴なんて引き受けてくれるかしら?」と思いますよね。そう、そこで妻の賢さが必要になってくるのです。
赤ちゃんが怖ければ、なるべく遠ざけるもの。それは当然ですね。でも、「沐浴は夫の方が向いている」と納得できるよう上手に頼めば、きっとスムーズに了解してくれますよ。
例えばこんな風に。
「やっぱり男の人の手って大きいわね。私の手は小さくて、赤ちゃんを沐浴させようとすると、うまく頭を支えられなくて…。あなたの方が上手に入れてあげられそうだから、やってみてくれない?」
どうでしょう。「それはそうだな」と納得するでしょうし、自分の方がうまくできるなんて言われたら、ちょっとうれしいのではないでしょうか。
沐浴を夫の「仕事」にする
うまく一回目の沐浴を頼むことができたら、それでおわりではありません。手伝ってほしい時に沐浴を頼むのも行けませんし、夫の仕事が休みの日だけするのも違います。これでは、いつまでたっても育児の「お手伝い」という意識から抜けられません。
育児は、自分ができる時にやるような、お手伝いやボランティア的なものではないのです。夫も育児を自分の仕事と考えるように、意識づけをしていかなければなりません。自分がいなければ赤ちゃんがすくすくと成長していけない、と考えていけるようにしなければならないのです。
「私では沐浴できないから、あなたがやってくれないと、垢がたまったりあせもができたりするの」と言ってみてもいいでしょう。とにかく、自分の仕事なのだと意識づけるのです。男性は、社会にいるうちに、仕事に対する責任感はしっかりと持てるようになるもの。ですから、一度「仕事」と意識できれば、その後はきちんとやってくれるはずなのです。
真に育児を夫婦でやっていくには、沐浴を夫が必ずやる仕事とし、それが仕事であることを意識づけすることが、一番の方法というわけです。