facebook Twitter はてなブログ feedly

たんぱく質豊富な肉は本当に健康に良いのか?

肉

人間が健康に生きていく上で、たんぱく質は大事な栄養素です。では、たんぱく質といえば何を思い浮かべますか?多くの人が「肉」と答えるのではないでしょうか。確かに肉にはたんぱく質が含まれます。しかしだからといって肉さえ食べていればたんぱく質が摂れて、健康な体になれるかというと、それはちょっと違います。

 

たんぱく質摂取を肉に頼らないで!

現代日本では、魚よりも肉料理を食べることが増えています。きっとあなたがよく作る料理も、肉を使った物が多いのではないでしょうか。ハンバーグやカレーライス、からあげ…子供が好きな料理にも肉が多く使われます。

 

しかし日本人はもともと、肉を食べない民族でした。それがなぜこんなにも肉を食べる習慣が付いたのでしょう。それは、食の欧米化が進み、「肉を食べればたんぱく質が摂れる=強い体になれる」という先入観があったからではないでしょうか。

 

肉体労働が多い人やスポーツをする人は特に、体作りのために肉をせっせと食べる傾向にあるようです。でもそれならなぜ、スポーツ選手はしょっちゅうケガをしているのでしょう?もちろん、スポーツ選手はケガをしやすい環境にはありますが、肉をたくさん食べても、ケガをしにくい強い体になるわけではないということが分かる一例ではないでしょうか。

 

多くの人は、肉はたんぱく質を多く含んでいると思っています。それはある意味では間違いではありません。というのは、他の食材よりはやはり少し、たんぱく質含有量が多いからです。でもだからといって、肉の成分の全てがたんぱく質であるということではありません。肉全体の2割ほどしか、たんぱく質は含まれていないのです。肉はたんぱく質のかたまりではないということです。

 

世界には、肉を食べなくても健康で強い体を維持している民族がたくさんあります。中には、ほぼイモ類しか食さない民族もあります。そんな彼らがやせ細った貧弱な体つきをしているかといえば、決してそうではありません。かえって筋骨隆々とさえしています。また日本人も、長い間肉をあまり食べてこなかった民族です。それでも昔の人は健康な体を維持し続けてきました。

 

それに、長生きする人が多い長寿村のようなところでは、肉をあまり食べない風習のところがたくさんあります。肉の過剰摂取が病気を引き起こすという研究結果も出されています。これにより、アメリカを中心として、肉の摂り過ぎに注意し、もっと魚や豆類を食べようという動きが出てきています。

 

毎日食べているそのお肉、安全性は大丈夫?

肉の食べ過ぎにより様々な病気や不調をもたらすことが言われています。しかし肉の摂取の問題はそこだけにあるのではありません。肉の安全性についても考えてみましょう。

 

食肉を作る人は、できるだけ少ない餌で家畜を育てられれば、低コストで済み効率が良いと考えることでしょう。どうすれば家畜たちは、早く丸々と太ってくれると思いますか?それには、動き回れないくらいにぎゅうぎゅう詰めで飼うのが一番です。

 

広い牧場でのびのびと動き回れば運動になり、食べた分のカロリーが消費されてしまって、餌がたくさん必要になります。これはどんな動物でも一緒です。そんな無駄な動きができないようにするには、ぎゅうぎゅう詰めで飼うのが最も良いというわけです。

 

その上、カロリーが高くたんぱく質が豊富な餌を食べればよりスピーディーに太りますので、そうなるように餌を配合します。これで、できるだけ少ない餌で早く家畜たちを太らせることが可能になります。しかし、こうすることによって、当然のことながら家畜たちは病気にもかかりやすくなります。

 

検査の結果、病気であったことが判明した肉および内臓は、部分的に、あるいは全体を捨てなければなりません。ある調査によると、病気であることが分かったために一部を捨てられた食肉の割合は、6割以上にものぼったそうです。ですから、病気にならないようにと、餌にいろいろな薬を混ぜ込むことも多いのです。

 

こう考えてみると、家畜たちは人間の理不尽な仕打ちに何も言わず、その一生を人間たちに捧げているように思えてなりません。また、そのような育てられ方をした動物の肉は、本当に健康な肉であると言えるでしょうか。そしてその肉を食べることによって、私たち人間は本当に健康になれるのでしょうか。

 

日本という国の歴史を振り返ってみれば、肉を食べ続けてきた民族ではないということが分かります。そんな食習慣でも日本人はちゃんと生きながらえてこられたのです。肉はたまのごちそうとして食べるようにし、普段の食事は昔ながらの魚を中心に食べることが、日本人にとっては体に合っており、健康になれると考えられます。

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しています。

このページの先頭へ