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子どもはあなたの小さな夫です!集団生活を送る子どもの支え方

子どもの支え方

幼稚園や保育園、学校。これは、幼い子どもたちが生活する集団です。集団生活を始めたら、子どもへのかかわり方に気を配りましょう。いくら小さな子どもと言っても、集団の中では何かと苦労するもの。そんな時、親がどのように支えていったらよいのかを解説します。

 

集団は頑張るところ、お母さんは集団から帰って安心できるところ

帰宅した夫が「今日は仕事先で嫌なことがあったよ」と気落ちしていたら、妻であるあなたはどうしますか?話を聞いて、大変だったねと共感したりねぎらったりするでしょう。「今日の取引、うまくいったよ!」と上機嫌なら、よかったねとともに喜び、帰るなりむっつりと黙り込んでいたら、「なにかあったの?」と尋ねることでしょう。

 

仕事が大変でも、家に帰ればなんだか安心する。家庭はそんな風にほっと心が安らぐ場所だから、世の中の夫は妻がいる家に帰ってくるのです。夫が懸命に闘う場所が社会なら、そこから逃げ帰って心を安らかにできる場所が家庭なのです。

 

集団生活を送る子どもも、あなたの夫と同じです。子どもにとっての社会は幼稚園や学校といった集団生活であり、夫にとっての社会は勤め先であるという点が違うだけです。ですから、幼稚園や学校などから帰ってきた子どもにも、夫と同じように接してあげたらよいのです。

 

子どもといえども、集団の中に入れば我慢をしなければならないことがたくさんあります。家でも我慢の場面はありますが、家ならたまには許されることもあるでしょう。それに対して学校や幼稚園での我慢は絶対です。ですから、脳の前頭前野をたくましくするには、集団の中での我慢が大切な刺激となるのです。

 

とはいえ、この頃の子どもにとっては、まだまだ集団生活は慣れ親しんだ場所ではありません。そんな中で、子どもなりに緊張し、ストレスを感じながらも頑張っているわけです。頑張ってきた我が子には、先に述べたように、帰ってきた夫に接しているように関わってあげましょう。

 

でも、子どもにとって一番効果的なのは、スキンシップです。「もう赤ちゃんじゃないのに」なんて思わないでくださいね。この時期の子どもが母親に甘えてきたら、存分に抱きしめてあげてください。そうすることが、集団生活で背負った緊張やストレスを、最も効果的に癒してあげられるのですから。

 

夫にとっても子どもにとっても、ほっと行き着くことのできる安全な場所が、家庭です。そして家庭のその雰囲気を作ることができるのは、妻、そして母であるあなたしかいないのです。

 

子どもが集団生活を始めたら、社会の中でのお手本が父親です

集団生活から逃げ帰って、ほっと安心できる場所が家庭であり、母親です。では父親はこの時期、役目がないのかというと、それは違います。ないどころか、とても重要な役割を担ってもらわなければなりません。それは、社会に出る者としてのお手本を見せることです。

 

遅刻をしたりさぼったりしないなど、社会人としての背中を見せることも大事ですが、子どもが社会の中での大事な決まりを破ったり、人間として絶対にやってはいけないことをしてしまったりしたときに、ガツンと叱るということが、とても大切になってきます。それこそが、この時期の父親の仕事なのです。

 

子どもが集団生活を始める3歳後半から小学校低学年の頃というのは、母親と父親の役割は全く違うものとなります。ひとり親の場合は、一人で2つの役割を担わなければなりませんが、両親そろっているなら、役割をきちんと振り分けたほうが良いでしょう。

 

お母さんは安心させてくれる存在だけど叱り役は誰もいない、両親そろっているのにお母さんだけが安心させる役と叱り役のどちらもやっている、そんな家庭は父親が育児をしている姿が感じられないのです。そのことが、最近の子どもたちが起こしがちないろいろな問題の原因となっているように思われてなりません。

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