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子供の「食べない」悩みはこれで解決!

食事中の子供

小さい子供をお持ちの親御さんで、子供の食に関する悩みが全くないという方は珍しいでしょう。中でも、「子供があまり食べてくれない」という悩みをお持ちの方は多いようです。子供が食べない理由はいくつか考えられます。ここでは大きく2つの理由を取り上げて見ていきたいと思います。

 

おやつを食べすぎれば食欲はわかない

「うちの子は食が細くて…」と言う方、もしかしてお子さんは、おやつならもりもりたくさん食べていませんか?子供にとっておやつは食事の一つです。子供はまだ小さいので、一度に食べられる量は多くありません。だから、3度の食事の他にもう一度、栄養を摂る機会が必要となるのです。それがおやつです。

 

しかし、食事の時間になる前に空腹になったからといっておやつをたくさん食べてしまっては、お腹がいっぱいになってしまい、次の食事をしっかりととることができません。すると、その次の食事の前にまたお腹が空いてしまって、再びおやつをたくさん食べてしまうという風に、いつまでたっても食事の時間にきちんと食べることができないという状況に陥ってしまいがちです。

 

ひどくなると、おやつで満腹になることが日常化してしまうでしょう。お子さんの食事量の少なさが心配であれば、ぜひ、1日のうちどのタイミングで、どんなものを食べているのか、トータルで見直してみてください。おやつの時間の食べ過ぎを、そのほかの食事の時にはきちんと食べられるようになるでしょう。

 

では次に、どのようなおやつの食べ方が良いのか、具体的に話していきましょう。

 

いつ、どのくらい食べるかを決める

おやつの食べ過ぎを防ぐため、おやつの時間と食べる量を大まかに決めておきましょう。時間はたいてい、幼稚園や保育園などから帰ってきてからが一般的ですね。家に戻って気持ちも和んでいるでしょうから、おやつタイムにはぴったりです。

 

おやつは、食べていい分だけお皿に出してあげましょう。袋ごとポンと渡してしまっては、際限なく食べてしまうのも当然です。そして、牛乳やジュースなどを飲み物とする場合は、その量もしっかり決めておきましょう。これらはコップ一杯程度がよいでしょうし、おかわりはしないのが理想です。

 

食事前なら、甘くないおやつを与える

おやつの時間を決めていても、なにかの都合でその時間が遅くなってしまうこともあるでしょう。そんな時、いつも通りの甘いお菓子を与えてしまうと、脳が「もうお腹いっぱいです」という信号を出してしまい、その後の食事量に影響を及ぼしてしまいます。

 

もうすぐご飯の時間だという時は、無理におやつを食べなくてもよいですし、どうしても食べたいと言うなら、甘いお菓子はやめて、小さめのおにぎりや野菜スティックなどを用意して食べさせましょう。

 

おやつを子供一人で食べさせない

子供がおやつを食べているときは、ぜひ親御さんもそばにいてあげてください。一緒にいればよいだけですから、大人は無理に食べる必要はありません。お茶やコーヒーなどを飲むだけでもよいのです。

 

そして、幼稚園や保育園で起こった出来事について、聞いてあげてください。楽しくお話しながらのおやつタイムは、それだけで満足度が高まりますから、食べ過ぎを防ぐことができるのです。

 

もちろん、1日の出来事をしつこく聞いたり、子供の失敗を見つけて叱ったりするのはよくありません。子供が楽しくおやつタイムを過ごせるようにするのが大切なのです。

 

偏食のせいで食が細い子も

好き嫌いが多ければ、全体的に食べる量は少なくなります。そうでなくても、偏食があればほとんどの親御さんは何とかしたいと思うはず。まずは、なぜその食べ物が嫌いなのか、考えてみましょう。

 

その食べ物の色が地味だったり形がきれいでなかったりなど、見た目が嫌だという。独特の匂いが気になるという理由。口に入れた時の食感が嫌だという理由。食べ物を嫌いになる理由は、子供によって実に様々です。中には、今まで見たことがない、食べたことのないものに対しては抵抗を感じるという子もいます。

 

どんな理由であれ、ひどい偏食になればなるほど、栄養バランスが悪くなり、健康的に成長することができなくなります。ですから子供には、少しでもいいから、できるだけたくさんの食品を口にする経験が必要なのです。

 

甘い味は多くの子供に受け入れられる味ですが、しょっぱい味や苦い味、辛い味や酸っぱい味などは、ごく幼い子供にとっては苦手に感じるものです。しかし、味覚というものは成長するものなので、これらの味にもいずれ慣れる時が来ます。その時を自然に迎えるためには、小さい頃から様々な味を体験することが必要不可欠です。

 

いろんな食品を食べさせるには、様々な工夫が考えられますが、複数の人と一緒に食卓を囲むというのも有効な手段です。なぜなら、その子供以外の人も食べるとなれば、それだけおかずの数も増え、それに従って使われる食品の数も味付けの種類も、自然と増えるからです。子供の偏食を改善させたければ、まずはなるべく家族で食卓を囲む機会を増やすようにしてみてください。子供が一人で食べるという状況は避けたいものです。

 

では次に、もう少し具体的に、偏食を直していく工夫を紹介しましょう。

 

食べたことのないものを一度にたくさん出さない

いろいろな食品や味付けに慣れさせなければと張り切るあまり、1回の食事にたくさんの「初めての味」を盛り込むのはおすすめしません。1回の食事につき1つで十分です。

 

これは子供の立場に立ってみればすぐにわかることですが、食べたことのない味ばかりが並ぶ食卓では、やはり食べるのに勇気がいることでしょう。しかし1つであれば、何とか頑張って食べてみようかなという気持ちにもなるものです。

 

大人はおいしく食べて見せる

嫌いな食べ物に対する子供の警戒心を和らげるには、信頼できる大人、すなわち親が、それをおいしく食べている姿を見せるのが一番です。「お母さんがそんなにもおいしいと言っているなんて、ちょっと気になるかも…」と思わせるように仕向けるのです。

 

嫌いな食べ物の姿が分かる調理法にする

好き嫌いをなくすためによくとられる方法が、みじん切りにしたりミキサーにかけたりして、その食品の姿が分かりにくい状態にして食べさせるというものです。しかしこれで食べられたとしても、その食品が入っていることに気づかなかったわけですから、本当に克服したとは言えません。

 

「嫌いな○○を食べられた!」と子供が自覚できるように、小さなかけらでもいいですから、嫌いな食品はその姿が分かるように出してください。その代わり、味付けは子供の好みに合わせてください。マヨネーズ味やホワイトソース味、カレー味など、工夫してみましょう。

 

子供が好きな調理法で作る

嫌いな食品でも、調理法次第では食べられるようになる可能性があります。例えば、魚が苦手な場合。子供は魚の生臭さが好きではないので、臭いが控えめでさっぱりとした味の白身魚から始めましょう。その上で、カレー味が好きな子ならカレーソースをかけたり、マヨネーズ味が好きな子ならマヨネーズあえにしたりするのです。

 

子供の好きな揚げ物にするというのもよい手です。普通にパン粉をつけてあげても良いですが、食パンを細かく切ったものを衣にして揚げると、見た目も珍しいものになり、楽しい食感で魚臭さが気になりにくくなるでしょう。

 

野菜は全て嫌い、という場合は、比較的甘い野菜から挑戦してみましょう。さつまいもやカボチャがおすすめです。さらに、それらをお菓子仕立てにすれば食べやすくなります。さつまいもをつぶして牛乳や砂糖、バターなどと混ぜ合わせ、スイートポテトにするのもいいですね。

 

さつまいもやカボチャで自信がついたら、次はジャガイモなども良いでしょう。ポイントは、色の濃い野菜独特の青臭い感じが少ないものを選ぶことです。

 

大事なのは、少しでも口にできたら大いに褒めること。子供が一口食べられると、ついつい「あと一口頑張って!」と言いたくなりますが、そこはぐっとこらえて。ゆっくりゆっくりと、食べられる量が増えていけばよい、と心にしっかりとめておいてください。

 

子供を食事作りに参加させる

自分の手で作ったものは、それだけで興味がわくものです。できる範囲でかまいません。食材を洗う、皮をむく、切る、混ぜる…。その子の発達段階に合わせてやれることを考え、子供と一緒に料理をしてみましょう。

 

また、食材を自分で育てるというのも良い方法です。トマト、ピーマンなどベランダ栽培できる野菜もたくさんあります。おじいちゃんおばあちゃんの畑で収穫のお手伝いというのもいいですね。できることからぜひ、始めてみてください。

 

子供がたくさん食べてくれるようになるには、食事の時間にお腹が空くようにおやつの量をコントロールすること、そして、子供が食べたくなるような工夫をいろいろ考えてみることです。

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