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危険な道具を正しく使える子は頭がいい!

のこぎりを使う子供

はさみやナイフなど、危険が伴う道具を子供に与えることに躊躇していませんか?ケガをしてほしくないし、他人をケガさせてほしくもない、その気持ちは分かりますが、これらの道具を遠ざけるのはもったいない話です。なぜなら、危険な道具を正しく使える子供は頭が良くなるからです。

 

道具を安全に使う練習は脳を鍛えてくれる

はさみやナイフといった危険な道具を使うには、注意力、つまり様々な点に注意を払いつつ集中して物事を行う力が必要です。この力があるからこそ、ケガをせずに危険な道具を使いこなすことができるのです。

 

子供にとって危険なものは、はさみやナイフなどの刃物だけではありません。子供たちが大好きな、公園の遊具であっても、一歩間違えれば大きな事故を引き起こすものとなります。なぜなら、子供は大人には考え付かないようなことをする時があるからです。

 

公園には必ずと言っていいほど砂場があります。この砂場も危険なものになることもあります。もちろん、砂で山を作ったり砂団子を作ったりする遊び自体は危険なものではありません。しかし、子供たちが集まると時に喧嘩が起こることがあります。それによって泣いた子供は、砂だらけの手で涙を拭いて、目に砂が入るかもしれません。

 

かんしゃくを起こした子供が、他の子に対して砂を投げつけるかもしれませんし、遊びで砂団子を投げ合うかもしれません。そんな時にも砂が目や口、耳に入ります。洗い流してすっきりするなら良いですが、時には病院に行かなければならない事態になることもあります。穏やかな砂場も危険な遊び場になりかねないのです。

 

自分の子が加害者になってしまったとしたら、申し訳ない気持ちやばつの悪い気持ちになることでしょう。その公園には近づかないようにしたり、砂場では遊ばせないようにしたりするかもしれません。

 

しかし、危険なものから子供をただ引き離してしまうことは、せっかくの学びの場を奪ってしまうようなものです。このような場合は大人がどう出ていくかが重要になります。危険なものを使わせつつ、親が間に入ることによって最悪の事態を未然に防ぎ、我が子と友達とをきちんと仲直りさせましょう。

 

砂場のケースであれば、遊ぶ前に「砂がどういう危険性を持っているか」ということについて、子供にきちんと説明しましょう。しかし子供ですから、遊んでいるうちにその話をすっかり忘れてしまうこともよくあるものです。

 

そんな時には、子供の様子をよく観察し「砂を投げそうだ」と思った瞬間に子供の手をさっと押さえ、危険であることを再度話しましょう。やってしまってから叱るよりもはるかに効果的です。

 

これを繰り返すことで、遊んでいる途中でも、やってはならないことはしない子になっていきます。なぜなら、危険を伴う道具を使う時の注意点や約束事を心に留め置きつつ、遊ぶことができるようになるからです。

 

何かを心に留め置きつつ他の事をするということは、脳にとっては難易度の高い作業です。つまり、これができるようになったということは知的レベルが高まったということであり、できるようになるための練習は脳を鍛えてくれるというわけです。

 

刃物で他人を傷つける子にしないために

昔の子供はナイフを使って自分で鉛筆を削っていました。しかしそのナイフで大きな事故が起こってしまったために、「子供に刃物を持たせないようにしよう」とする風潮が高まり、今では子供たちの筆箱の中にナイフはありません。

 

では、そうなったことで刃物による事故は無くなったのでしょうか。残念ながらそうではなく、子供が刃物で他人を刺し、時には死に至らせるような事件が後を絶ちません。なぜなのでしょうか?それは、刃物の正しい使い方を教わる機会がなく、子供は刃物の恐ろしさをきちんと知らずに成長してしまったからです。

 

子供から刃物を奪っただけでは、事故や傷害事件はなくなりません。むしろ、日常的にナイフやカッター、はさみなどを使わせるべきだと考えます。ただし、与える前に必ずその危険性について触れ、正しい使い方を教えて、それを徹底させる必要があります。そうすれば深刻な事態に陥ることはありません。「これは危ないものなのだ」としっかり理解したうえで使用できるようになるからです。

 

学校の中でだけ刃物が消えたとしても、子供たちの周りから刃物がなくなることはありません。家庭にも地域にも刃物は身近にあります。ですから、危険性については十分説明し、安全に使うための方法をしっかりと教えることで、事故や事件を起こさないようにする方が良いと言えます。

 

もちろん、目の前にいる我が子を信用できなければ、刃物を渡すことなどできません。ということは、刃物を与える前に、仮想世界と現実世界とをきちんと切り離して考えられる子供、自分の行いで他人がどうなるかということを想像する力がある子供に育てておく必要があるということです。

 

それを大前提として、子供に刃物を使わせるということは、子供の学びの機会を増やし、もっと知的な子供へと近づけていくことにつながるということです。

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