子供の心をつかめる親になろう

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親子愛

子供の心をちゃんと知りたいと思わない親はいないでしょう。しかし、それが難しいこともまた事実です。どうしたら子供の心をつかめるのか考えていきましょう。

 

親の愛が自分勝手なものになっていないか?

子供の心をつかめていなくては、子供に心を開かせることはできません。でも、教育のプロである教師ですら、「子供の本当の気持ちがわからない」と悩む昨今ですから、親が子供の心をつかめなくても焦らなくてもいいのかもしれません。

 

しかしコツがつかめれば、子供の心をつかむのもそう難しいことではありません。じっくりと時間をかけてコツをつかんでいきましょう。そうすれば子供の心がつかめるだけでなく、良いほめ方ができるようにもなります。

 

子供の心を探る前に、まずは親自身の心を振り返ってみましょう。あなたはお子さんを愛していますか?「当然だ」とおっしゃるかもしれません。しかし実はその愛情が、子供の気持ちを無視した自分勝手なものになっていることが非常に多いのです。親の愛情とはどういうものなのか、一度よく考えてみる必要があります。

 

「私は子供を愛している。だからこそ、体に鞭打って働き続けているんだ」という人もいるでしょう。必死で働いてお金を稼ぎ、そのお金で子供の成績を上げてやるために塾に通わせる。必死な思いが強いほど、塾通いが成績アップにつながらない時は腹立たしい気持ちにもなります。

 

でも、「ここで叱っても子供のためにはならない」「叱るよりほめて育てるべきだ」という知識から、腹立たしさを子供にぶつけることを我慢する人も多くなってきています。

 

ここで最も重要なことは、親の愛情の表し方が「子供の気持ちを考えたものになっているかどうか」ということです。子供の気持ちを無視した自分勝手な親の愛になっていないでしょうか?

 

そんな言い方をすると反感を買ってしまいそうですが、ぜひ一度、ご自分の愛情のかけ方を振り返ってみてほしいのです。「これは子供を愛しているからこそやっていることなのだ」と思えることでも、それが親の愛情のかけ方を押し付ける形になっていないでしょうか。

 

自分の愛情表現の陰で、我が子はどのような思いを持つのか…じっくり考えてみたら、子供がどう思っているのか考えたことがなかったという人がほとんどです。子供のためと言いつつも、実は自分の思いだけで突っ走ってしまっているだけなのかもしれないのです。

 

子供から「お父さん、お母さんなんか、自分の事を何にも考えてくれていない!」と言われたことがある人もいるはずです。小さな子供だとこのようにはっきりと言葉にして表現することは難しいですから、泣き叫んだり地団太を踏んだりといった、大人からしてみれば困った行動で表すかもしれません。小学生くらいであれば「大嫌い!」という言葉や「何度も言われなくてもわかってる!」などという口の利き方で表そうとするかもしれません。

 

しかし、そこで腹をたてて言い争いをしても、子供の気持ちがわかるものではありません。それどころかかえって溝が深まるばかりです。冷静に考えれば、確かに親は自分勝手な思い込みで愛情を押し付けていて、子供の気持ちなど全く考えていなかったというケースが多いものです。

 

子供だって、子供なりにいろいろ考えています。なかなか成績が上がれば悔しいはずですし、テレビやゲームの誘惑に負けて勉強が手につかないということを繰り返していれば自己嫌悪にも陥ります。テストが失敗に終わるたびに「次こそは…」と誰でも決意を新たにしているはず。子供というのはそういうものです。

 

しかし親はそのことを分かっていないことが多いため、「いつになったら勉強するの!」「またこんな点数だったの!?」「お母さんやお父さんは誰のために苦労して働いていると思っているの!?」という言葉がつい口をついて出てしまいます。勉強に関することだけでなく、子供の生活全般にわたって、このようなやり取りが繰り返されるのもよくあることです。

 

一度冷静に振り返ってみたら、親が子供への愛情だと思ってやっていることが、実は子供の気持ちを考えない自分勝手な行動であったと気づく方も多いのではないでしょうか。

 

子供の心を大事にするのが親の愛

もしもあなたのお子さんが、朝になってもなかなか起きずだるそうにしていて、熱もないのに「学校を休みたい」と言ったら、あなたはどうしますか?

・風邪でもないのに休ませたら、休み癖がついてしまうのでは

・休みがちになれば友達や先生から白い目で見られるのではないか

・もっと強い心を身に付けなければ、この先やっていけないのではないか

・・・

多くの人がこのように考え、何とか学校に行かせようとするのではないでしょうか。

 

もちろん、そのような親の思いは、子供に対する愛情から来るものです。「学校で子供が浮いてしまったらかわいそう」「強い心にならなければ将来苦労するだろう」という考えは、子供を大事に思うからこそ生まれるものです。

 

でも、これらの思いには「子供はどんな気持ちなのかを考えること」が欠落しています。「学校に行きたくない」と言った子供は、日頃すごくいろいろなことを頑張りすぎていて、すっかり疲れていたのかもしれません。それで、体がSOSを出したのかもしれません。

 

「こんなことくらいで休ませられない」と考えることは、そんな子供の気持ちを全く無視した親の愛情のかけ方だと言わざるを得ません。

 

しかし親がこう考えてしまっても、親ばかりを責めることはできません。特に中学生の子供を持つ親は、子供が遅刻や欠席を重ねると不安に思うものです。なぜなら、最近の高校入試では、欠席日数が多過ぎると推薦をもらえなかったり内申が悪くなったりすることがあるからです。

 

入試のことがなくても、世間ではまだ、休みがちな子供や遅刻ばかりしている子供は悪いイメージをもたれがちです。体調が悪くても心が疲れていても、何とかして登校する子は良い子だと思われます。

 

そんな現状があるからこそ、子供を愛している親たちは、子供が疲れていても無理をさせ、何とか登校させようとすることが多いようです。子供の気持ちを優先させていては、子供の将来に響くのですから。これでは、親が子供の心を優先できなくても、それを親のせいばかりにすることはできません。

 

でも、やはり親は、ここでよく考えてみてほしいと思います。将来のことを考えて子供の気持ちはこの際置いておくのか、何よりもまず子供の気持ちを汲み取りそれを優先させてやるのか。

 

世間の流ればかりを優先させず、誰よりも親が子供の心を理解しようとし、子供の気持ちに共感してやるような親が増えていけば、世間の流れは変わるかもしれません。世間の風潮がこうなのだからと流されないでください。

 

世間一般の親の眼で子供を見る親か、自分の子供の気持ちに寄り添える親か、という問題です。

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