本当に幸せな子は「ありがとう」という感謝の気持ちが持てる子供

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感謝の気持ち

親なら誰でも、子供に幸せになってもらいたいもの。でも、幸せってどんな状態なのでしょうか。お金持ちになること?名声を得ること?幸せのとらえ方は人それぞれかもしれませんが、ただ一ついえることは、幸せだと感じることができた時、その人は本当に幸せになるのではないでしょうか。そしてそう感じるために必要なことは、「ありがとう」という感謝の気持ちだと思います。

 

人間は一人では生きていけない…これをどうとらえるか?

人間はたいてい、何をするにも誰かのお世話にならなければいけないものです。例えば夕ご飯を作るには、材料を買ってこなければなりません。材料を手に入れるには、それを売るお店の人がいなければ買えません。そのお店に並ぶ品々も、誰かの手によって運ばれたものであり、誰かが作ってくれたものです。

 

いろいろな人のお世話になりながら、私たちは生きています。そう考えるとありがたい気持ちになるものですが、世の中にはそうは考えない人もいます。「店の人も、商品を運送する人も、野菜を作る人も、みんなお金のためにやっているのだ。こっちはお金を払っているのだから、感謝することでもない」そう考える人もいるのです。

 

この考えが全て間違っているとは言いません。確かにその人たちはそれで生計を立てているのですから、自分や家族が生きていくためにやっている仕事であるに違いありません。「みんなが喜んでくれれば自分はお金などいらない」と思ってやっている人はほとんどいないでしょう。働かなければ生きていけないのもまた、真実です。

 

しかし他にもう一つの真実があります。それは、品物を売るお店の人がいなければ、そしてその商品を作ったり育てたり、運んだりする人がいなければ、私たちは食べていくことができません。それも間違いないことでしょう。

 

どちらも真実なのです。大事なのは、自分の価値観としてどちらを大切にしたいと思うかということです。あなたはどちらを選びますか。そしてあなたの子供には、どちらの真実に重きを置いて伝えますか。

 

感謝しながら生きていると幸せになれる

私たちはみんな、自分以外の誰かに支えられながら生きています。「私は誰の世話にもならない。自分一人で生きていける」と思っている人だって例外ではありません。布団を作る人やそれを売る人がいなければ、布団で寝ることはできません。お米を作る農家の人がいなければ、毎日ご飯を食べることもできません。

 

是非一度、思いをはせてみてください。自分が利用するもの、食べるものを作ってくれた人はどんな人なのだろう、どこにいるのだろう、と。違う県の人、違う国の人かもしれません。全く面識のない人であることがほとんどですし、顔を合わせることもないでしょう。見たことも名前を聞いたこともない無数の人たちと、自分はつながっているのです。

 

そんなつながりを突き詰めて考えていくと、世界中の人とつながっていることに気づき、最後にはこの世界の全てとつながっているということが分かります。自分が知らないだけで、どんな存在ともつながっているというわけです。

 

それが分かると、自然に「ああ、ありがたいな」と、自分を取り巻くすべての世界に対して感謝する気持ちがわいてくるはずです。そして、そのような無数のつながりの一つに自分がいる。そのことにもまた、感謝したい気持ちになるのではないでしょうか。

 

「自分を支えてくれている人たち、ありがとう」「自分が生まれてここにいることに、ありがとう」子供たちにもそのような気持ちを感じさせてあげたいものです。ですから、子供たちにはまず、自分と身近な人や存在に対して感謝することを教えてあげましょう。

 

感謝の心を子供たちに持たせたい理由は他にもあります。それは、様々なことに対して「ありがたいな」と思っていると、だんだんと自分がとても幸せに感じられてくるということです。自分は幸せだなと思えば、その人は幸せになれるのです。子供を幸せにしたいなら、「僕は(私は)幸せだな」と思わせることです。そのためには、感謝の気持ちを育んでやればよいというわけです。

 

どんな小さなことでもいいのです。「今日のご飯は美味しいな、作ってくれたお母さん、お米を育ててくれた人、ありがとう」「ふかふかの布団、気持ちいいな、干してくれてありがとう、布団を作ってくれている人、ありがとう」というように。

 

そうやって意識してやってみると、突然、様々な存在に対して心から感謝したくなる時が来るはず。その時子供は、「いろいろな存在のおかげで生きられる、ありがとう。自分が存在していることに、ありがとう。自分はなんて幸せなんだろう」と感じることができるのです。

 

文句ばかり言う子供には感謝の気持ちを教えよう

子供の中には時々、何かと文句ばかり付けて、いつも満足しない子供がいます。心理学が明らかにしていますが、実はこれは、その子にとって非常に残念なことなのです。

 

お母さんや給食員さんたちが作ってくれた料理を食べて「なにこれ、美味しくない」「しょっぱい」「この味付けは嫌い」などという気持ちでいるよりも、「いつも作ってくれてありがとう」という心で気持ちよく食べたほうが、栄養の吸収率はアップします。「親なんだから、給料をもらっているんだから、上手に作るのは当たり前でしょ」という気持ちで食べていては、心が冷え切って、栄養もうまく吸収できないのです。

 

確かに、親は子供を育てる責任があります。給食員さんたちやレストランで働く人たちは、自分や家族が生活するためのお金を稼ぐために仕事をしています。しかしそれだけではありません。親は子供の事を思っていろいろ考えて料理するでしょうし、給食員さんたちやレストランで働く人たちは、食べる人の顔を思い浮かべて一生懸命作っている方がほとんどではないでしょうか。

 

確かに、食べたものが自分の口に合わないことというのはよくあることです。そんな時でも感謝の心は持てるのです。これはあまり口に合わないな、どうしてだろうと考えるようにすれば、ああ、そうか、しょっぱすぎるんだ、この料理を作るときは塩を使いすぎない方がいいのだな、などという気付きが生まれます。この時自分は、その料理を作った人に気づかされたということになります。すると、気づかせてくれたことに感謝ができるのです。

 

お金を払ってレストランに入ったのにこんな料理はない、とどうしても憤りを感じてしまうなら、怒りに任せて店の人に怒鳴るよりは、お店のアンケート用紙に記入してはいかがでしょうか。その時、「まずすぎる」「二度とこない」というような、店の人が反省点として取り入れられないような書き方はおすすめできません。「ここは良かったけれどこの点は改善してほしい」という書き方であれば、レストランの人も次へのやる気につながるでしょう。

 

いつも文句ばかり言う人は、自分を取り囲むすべてのものに対してネガティブにとらえてしまいがちです。それは実は、その人にとって非常に残念なことなのです。なぜなら、何に対してもポジティブにとらえ、「ありがたいな」と思っていると、自分の気持ちが明るくなり、幸せな気分になれるからです。これは、何事に対してもネガティブでいては感じられない気分です。

 

何に対しても文句ばかり言う子供は、どうしてそうなってしまったのでしょう。生まれつきそのような性格だったこともあるでしょうし、親御さんがネガティブ思考だったということもあるでしょう。ですが、文句ばかり言う子供は幸せにはなれない傾向があるのも事実です。

 

このような子供に対しては、まずは周りの大人たちが、感謝の気持ちを持つよう意識してみましょう。そして自分が感謝の気持ちの大切さに気付けたら、それをどんどん子供に教えてあげればよいのです。

 

何かに満足できない気持ちはいつも悪いことかと言うと、それもまた違います。「これがもう少しこうなればなあ」という気持ちが、新しい発明を生み出すのですから。満足できない気持ちは積極的に伝えて、よりよい社会を作っていかなければなりません。

 

しかし、満足できない気持ちと、全ての事に対して感謝する気持ちは、相反するものでは決してありません。感謝の気持ちを常に持ちつつ、満足できない点を冷静に見つめ、伝えることは、同時にできることです。これがとても大切なポイントなのです。

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