親の言葉かけ次第で、積み木遊びは子供をグングン伸ばす

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親子で積み木

子供のおもちゃはいろいろありますが、中でも積み木遊びはその王道と言えるでしょう。しかし、同じ積み木遊びをしても、それでぐんぐん伸びる子とそうでもない子とがいます。その差は何なのか?それは、親の言葉かけの違いです。詳しく見ていきましょう。

 

いろんな視点でものを見る力を育てるには

子供は視野が狭いと思うことがありませんか?大人であればよく見えるのに、子供はなかなか気づけないということはよくあります。ですが、大人同士でも、同じものを見ているにもかかわらず、全く違う認識でいることはよくあること。なぜそんなことが起こるのかというと、それは脳の仕組みに原因があります。

 

ものを認識するには、目に入ってきた情報が右脳に伝わり、どんな形なのかどんな色なのかといった情報に変換して、「これは○○である」と判断することになります。しかし、複雑な形になると、その人が見た視点によってどんな認識になるのかは異なってきます。だから、2人の人が同じものを見ても、それぞれ違った認識になる現象が起こるのです。

 

両者が同じ認識になるには、様々な視点でものを見るということが必要です。子供であれば、親が言葉でいろいろな視点があることを教えるとよいでしょう。

 

つまり「あれ、これは何だろう?」などといった言葉で、注目させたい部分に視線を向けさせるのです。さらに、子供がその視点でものを見たら、大人がどのようにその部分を認識しているかを言葉で表現して知らせましょう。

 

この時、「四角いね」「三角だね」などと、できるだけ単純な言葉で伝える方がよいでしょう。あまりに複雑だと情報過多になってしまい、今見ているものは一体どんなものなのか、かえって分かりづらくなってしまいます。

 

こう考えてみると、積み木はいろいろな視点からものを見るという練習には最適なおもちゃであることが分かります。なぜなら、積み木は、どれもとてもシンプルな形だからです。ですから、全体像を捉えるために見るべき視点を捉えやすく、その結果、全体としての形を認識するのを容易にするのです。

 

積み木遊びを発展させる言葉かけ

積み木遊びのいいところは、どんな形にでも、自由に組み合わせて遊べることです。こんな形を作らなければならないという縛りはありません。だから、子供一人でも十分に楽しめます。

 

しかし、一人遊びだけでは積み木遊びが発展しないという問題点が出てきます。「これはおうち」と言って四角いひとつの積み木を置いて終わりになりがちで、屋根をつけたり二階建てにしたりという風に発展していきにくいということです。しかし、これは親の言葉かけや行動次第で、解決できる問題です。

 

子供が積み木で遊んでいたら、親も一緒になって遊んでみましょう。この時、子供が積み木で遊んでいる世界に入ってもいいのですが、子供の作っているものに手を加えて一緒に作るのではなく、あくまで親は親、自分で何かを作るということがポイントです。

 

例えば、子供が積み木で電車遊びをしているとしましょう。そうしたら、子供が作った電車に手を加えてもっとかっこいい電車にするのではなく、その電車の線路のそばにある家を作ったり、山を作ったりするのです。そうやって一緒に作りながら、世界を広げていきます。

 

子供も電車だけでなく、駅や木など、いろいろなものを作り始めるでしょう。その時、子供が作った駅が四角柱1個を並べただけのもので、親としては物足りないものだったとしても、それに手を加えないようにします。

 

そうしてしまうと、それはもう子供が作ったものではなく、親が作ったものになってしまいます。子供の作品は子供のものとして大切にしましょう。この場合、親は別の駅を親の作り方で作ればいいのです。大人が作った駅は、いくつかの積み木を重ねて作ったかっこいいものになるでしょう。

 

それを見た子供はおそらく、その真似をして作ろうとするはず。もちろん始めは積み方のコツがわからず、崩してしまったりきれいに並べられなかったりします。しかしここでも手出しをするのは我慢して、作り方だけを見せてあげてください。親が作るのをしっかりと見るだけでもつかめるコツはあります。

 

そうして、子供がどうやったらそんなに上手に作れるのか聞いてきたら、その時初めてやり方を教えながら一緒に作るのです。大事なのは、最初からあれこれ教えないこと。子供が求めてきたらそれに応じる形にすれば、子供の観察する目と、「自分で作りたい」という心を育てることができます。

 

このような体験を積み重ねることで、ただ単に作り方を「知っている」というだけにとどまらず、積み木遊びをより楽しむために「知っていること」を生かせるようになります。

 

積み木遊びの言葉かけは、待つことも大事

積み木遊びは、上手に言葉かけをすることで、子供の力をもっと伸ばすことができます。しかし子供が4~5歳の頃になると、ただやみくもに声をかければよいというものでもなく、しばらく待つことも大事になってきます。

 

子供が積み木を使って電車ごっこをしていたとしましょう。子供が積み木で何かを作ろうとしたとき、親が来て何を作ろうとしているのか聞くのは、よくある光景です。例えば子供が山を作ると答えたとき、それがどんな形か尋ねるのも、よくあることでしょう。

 

何の問題もなさそうなこの光景ですが、4~5歳ともなると子供なりに自分でイメージを膨らませることができるものです。子供がイメージを膨らませる前に親が「何を作るのか」「それはどんな形か」などと問いかけていると、子供が自由にイメージした世界ではなく、親に聞かれた範囲内で考えた世界になってしまいます。

 

このくらいの年齢の子供が積み木遊びをしている時は、子供がだいたいの形を作ったところで初めて声をかけるくらいで十分です。いつも作り始める前に声をかけていると、声をかけられるまでイメージを膨らませられない子供や、親の意図通りに作ろうとする子供になってしまいます。

 

ちょっと話がそれますが、幼稚園の面接などでも、親子のやり取りが評価されることは多いものです。それだけ、親が子供にかける言葉は重要であるということです。

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