赤ちゃんへのテレビの影響

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テレビを強制注する赤ちゃん

1953年に国内でテレビ放映が開始されてから60年以上が過ぎ、現在ではどの家庭にもテレビが普及し、生活必需品のひとつとして見なされるまでになってきています。家庭によっては朝から晩までテレビをつけっぱなしにしているようなところも多く、赤ちゃんや子供はそういった生活環境の中で生まれ育つことが普通になってきました。幼いころからテレビの刺激に晒されることで何か問題が起きることはないのか、少し探っていきましょう。

 

まだ未熟な赤ちゃんの視覚システム

赤ちゃんや子供がテレビによってどういった影響を受けるのかということに関しては、さまざまな研究が行われていますが、まだはっきりとした結論は出ていないのが現状です。専門家の中には、あまり早い時期からテレビを見せていると言葉の発達に遅滞が出たり、自閉傾向が強まる危険があると警鐘を鳴らす人もいますが、まだ詳しいところは解明されていません。

 

それでも、そうした研究の中で分かってきたことがいくつかあります。例えば、赤ちゃんは一般に考えられているよりも、かなり早い段階からテレビ画面を注視する傾向があるといったようなことです。

 

生後間もない赤ちゃんの視覚行動について調べた研究によると、生後間もない赤ちゃんの脳の中では大きな変化が一気に起きているらしく、1ヶ月~3ヶ月の期間に急速に「ものを見る」システムを構築していっていることが分かってきました。

 

生後1ヶ月目の赤ちゃんは、視覚刺激を与えられても全体的にぼんやりと見ており、飽きてくると視線をそらすという視覚行動を取ります。これが生後2ヶ月目に入ると、与えられた視覚刺激をじっと見つめるようになります。しかもその注視時間はかなり長くなる傾向があることも分かってきました。そして3ヶ月目に入ると、いくつかのものごとに目を向けては急に視線をそらすといった視覚行動が現れ始め、複数の刺激を見比べることも可能になってきます。

 

このほか、この時期の赤ちゃんはまだ視覚システムが成熟していないため、いったん何かをみつめてしまうとそこから目を離せなくなる「強制注視」という傾向があるということも分かってきています。こうした傾向から見て、生後2ヶ月ぐらいの赤ちゃんにテレビを見せると、ものすごい長時間であってもずっとテレビを見続けてしまうかもしれないとする専門家の意見もあります。

 

幼い赤ちゃんへのテレビの影響

また、赤ちゃんや子供は動かない視覚刺激よりも動きのある刺激に興味を示す傾向があります。そういう意味では、赤ちゃんをあやすときにガラガラを使ったり、何かを目の前で振って見せたりするのは理にかなった行動なのです。

 

そういう視点で考えれば、テレビの画像は動きのある視覚刺激になりますので、それを見た赤ちゃんや子供は強い興味を示すといえるでしょう。「強制注視」の傾向がある2ヶ月目ぐらいからテレビを見せた場合、それ以降の時期になってもテレビ画面を見続けてしまうようになってしまいかねません。

 

テレビを見ている赤ちゃんを直接観察したり、脳波や血流などを調べたりするような調査はあまり行われたことがないため、テレビを見ている時の赤ちゃんにどんなことが起こっているのかや、テレビを見ることによってどんな影響が生じるのかということは、まだはっきりしたことが分かっていません。

 

今後はそうした調査も求められてくるものと思われますが、受け手である赤ちゃんや親の側だけでなく、テレビ局側もそうした影響についてきちんと把握しておくべきだとする専門家の意見もあります。

 

いずれにしても、2ヶ月そこらの赤ちゃんがテレビを見る時には、自らの意思で見るわけでもなければ、番組の内容を理解しているわけでもないということを忘れるべきではありません。

 

ぐずる子供に泣き止んで欲しいとか、ちょっと手が話せないので、といったような理由で親がテレビに子守をさせてしまったり、親がつけっぱなしにしたテレビを見ることになるのです。まだまだ未熟な発達段階にある赤ちゃんを、テレビ漬けにしてしまったりしないように、注意できるのは親しかいないということを忘れないようにしましょう。

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