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高齢での妊娠や出産の危険性

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高齢の妊婦さん

女性が妊娠適齢期を過ぎ、高齢で妊娠・出産をするのはさまざまな面から困難を伴います。妊娠が成立しにくかったり、流産率が高かったり、胎児の染色体異常の比率の増加があったりするためです。

 

それ以外にも、高齢での妊娠・出産にはそれそのものでの危険が存在します。ここではそういった危険性について少し見ていきましょう。

 

年齢と妊娠・出産に関する肉体機能の低下

女性に限ったことではありませんが、人間は年齢を重ねるに従って体のさまざまな機能が老化し機能低下を引き起こしていきます。例えば年齢を重ねることによる機能低下として顕著なのは視力の低下や筋力の低下などです。こうした機能については自覚的に問題が見えやすいため、老化による機能低下に気づきやすいという特徴があります。

 

一方で、年齢を重ねるに従って妊娠や出産に関する体の機能もまた機能が低下していくのですが、こちらは視力や筋力のようにはなかなか目に見えることがありません。たとえば、加齢に従って卵子の質が落ちていくといった減少や、子宮や卵巣の機能が下がっていっている、ということに自覚的に気がつくようなチャンスはほとんどないといっていいでしょう。

 

特に女性の場合、25歳から35歳付近では生理のサイクルは割合に安定しているので特に問題を感じにくく、35歳頃からだんだんと現れてくる加齢によるさまざまなシグナルになかなか気がつかない、といった結果をもたらすのです。

 

このように自覚症状としては表れませんが、女性に特有の疾患を発症する確率は年齢と共に上昇します。

 

ここでいう「女性に特有の疾患」とは、例えば子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮頸がんなどを際します。こうした疾患はいずれも妊娠や出産という点から見るとかなり重大な影響を及ぼすものです。

 

この中でも子宮筋腫はかなり罹患率が高く、40代では30%~40%もの人に見られる疾患です。しかし、子宮筋腫を持っている女性のうち自覚できる形で痛みを感じているのはその半数に満たないとされています。

 

子宮筋腫があると月経時の血量が異常に多くなったり、貧血を起こしたり、おりものが増えたり、排尿時に問題が出たりします。しかしこうした症状があっても日常生活には特に支障を感じず、まったく気づかずにいるということも珍しくないのです。

 

少し前までは女性の出産は30代までに終わっており、40歳代に入って子どもが大きくなってきたころに子宮筋腫が見つかるというのが普通でした。

 

しかし最近では妊娠・出産が高齢化してきたため、不妊治療をしようとして産科に行った時点や妊娠して産科に行った時点で子宮筋腫であることが分かった、というような事例が頻発するようになってきています。

 

子宮筋腫の危険性とは

子宮筋腫が妊娠や出産に与える悪影響について見ていきましょう。

 

まず、子宮筋腫がある方が不妊治療をしている場合です。この場合、受精卵が子宮に着床するのがうまくいかなくなる可能性が高くなりますので、なかなか妊娠できないということになってきます。

 

あるいは、着床がうまくいった場合でも、筋腫によって圧迫されて子宮の内部の形が変わってしまい、今度は流産であったり早産といった形でのトラブルが発生しやすくなります。

 

また、胎盤についても問題が起きる可能性が高くなります。胎盤とは赤ちゃんとお母さんの体をつなぐもので、そこを通って赤ちゃんに必要な酸素や栄養が供給されるところです。

 

内部にたくさんの血管を抱えたこの胎盤は、受精卵が着床したところに作られます。正常なパターンでは胎盤は子宮の上の方に作られるのですが、子宮筋腫があると受精卵の着床位置が下の方にずれてしまい、そこに胎盤が作られることがあります。

 

このようにして子宮の下の方に胎盤ができてしまうとそれが子宮口の全部または一部を覆ってしまうことがあり、こういった状態のことを前置胎盤といいます。前置胎盤になると出産の時に大量に出血が起きることがあり、お母さんも赤ちゃんにも危険が及ぶことがあるのです。

 

こういった場合、赤ちゃんよりも胎盤を先に体の外に出すことはできないことから、帝王切開をして出産を行うことになります。

 

あるいは、胎盤がきちんとした位置にできたとしても、妊娠の中期以降赤ちゃんの出産よりも前にはがれてしまうことがあります。これは常位胎盤早期剥離と呼ばれ、胎盤がはがれてしまうことによって赤ちゃんに十分な血液が供給されず酸素不足に陥り、赤ちゃんの生命に危険が及ぶことになります。

 

常位胎盤早期剥離が起きると、すぐ後に赤ちゃんが死んでしまったり、胎盤がはがれた部位から出血が起きてそれを止められず、大量の出血が起きてお母さんの生命も危険になってしまったりすることがあります。

 

悩ましい子宮筋腫の扱い

不妊治療をしようとして産科に行った時点や妊娠して産科に行った時点で子宮筋腫であることが分かったような場合、どのように治療を進めていくのかはかなり悩ましい問題になってきます。

 

妊娠や出産を終えた女性に子宮筋腫が見つかったような場合は、産科では特に処置を行わずに経過を観察することがあります。何故かと言えば、子宮筋腫というのはエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンとの関係が密で、閉経することによってエストロゲンが減ると子宮筋腫もまた小さくなるからです。

 

このエストロゲンというホルモンはプロゲステロンとともに女性の二大ホルモンとも言われ、いずれも卵巣から分泌されるもので、生理のサイクルともつながりが深いものとなっています。エストロゲンは思春期ごろから分泌され初め、その働きによって体つきが丸くなり、乳腺の発達が促されて乳房の形が女性らしくなります。

 

エストロゲンは子宮内膜を増やし、女性の体を妊娠に備えさせる働きがあります。そして妊娠したり閉経により月経がなくなったりすると分泌が止まるという特徴を持っています。

 

もう一つのプロゲステロンは、排卵が終わると分泌が始まります。プロゲステロンが分泌されると女性の体にはストレスが加わり、肌荒れ、腰の痛み、便秘、胸の張りといったさまざまな不快症状のもとになります。またプロゲステロンは精神的にも悪い影響を及ぼし、いらついたりやる気を失わせたりする厄介者です。

 

どうしてこんな厄介なものが分泌されるかというと、受精卵の着床やその後の妊娠を維持するために必要だからです。プロゲステロンが分泌されると排卵後に体温が高くなる状態が保たれるようになるほか、子宮内膜がスポンジ状になって受精卵が着床しやすく、また成長しやすい状態に変わるのです。

 

子宮筋腫はこれら2つのホルモンによる影響を受けるので、まだ生理がある女性や妊娠中の場合には大きくなってしまうかもしれません。逆に妊娠や出産がすんでいるような場合には大きくなる可能性も低いため、経過を観察したり手術で除去したりします。

 

中には子宮筋腫を妊娠中にも関わらず手術で除去するような医師もいますが、一般的には手術はしないのが普通です。その上で、流産の危険性が高くなる特徴が出ますので、何にもまして安静にしてもらうようにします。特に妊娠の初期には注意が必要です。

 

子宮筋腫をどうするかより悩ましいのは、患者の女性が不妊治療を受けているような場合です。

 

子宮筋腫があると妊娠率が下がり、また流産率も上がりますので、手術を行ってうまくいけば妊娠の確率が上がるかもしれません。しかし患者の女性が例えば40代であるなど高齢であった場合、子宮筋腫の手術をすることで最低でも3ヶ月から4ヶ月の間は不妊治療を行うことができなくなるため、妊娠・出産のための貴重な時間を奪ってしまうことになるからです。

 

高齢出産であるため、少しでも早く体外受精を行った方がいいのか、あるいは子宮筋腫を除去して妊娠・出産の障害を取り除いた方がいいのか、非常に扱いが悩ましいのです。

 

30代女性に子宮内膜症が増加している

子宮内膜症というのは、本来子宮の内部にしかないはずの子宮内膜の組織が、子宮の外、例えば卵巣といったような部分で異常に増殖してしまうという症状です。子宮内膜症が起きると卵管が詰まって不妊を引き起こすほか、受精や着床の妨げとなります。また、子宮内膜の組織が子宮筋層の中で増殖する子宮腺筋症を併発することで流産や早産を起こしやすくなります。

 

この子宮内膜症が30代の女性の間で増えてきています。調査によっては、30代の女性のうち20%までもが子宮内膜症にかかっているという結果を示しているものがあるほどです。

 

子宮内膜症が増加している原因としては、女性が出産をする機会自体が減ってきていることが考えられます。女性が出産を経験しなかったり高齢での妊娠・出産をするようになることで生理が来る回数自体が増えたために子宮内膜症が増えているのではないか、というわけです。

 

子宮内膜症という病気はエストロゲンというホルモンの影響を受けることで症状が進みやすくなります。エストロゲンは妊娠や閉経によって生理が止まると分泌がなくなるため、子宮内膜症の症状は進まなくなります。

 

つまり、妊娠適齢期に妊娠・出産を経験しないことがエストロゲンの過剰分泌につながり、それが子宮内膜症につながっているわけです。

 

子宮内膜症の他にも、子宮体がん、子宮頸がん、乳がんと行った病気も同じような傾向があります。妊娠適齢期である25歳から35歳の期間に3人~4人の子どもを出産すると罹患率が減るということが分かっているのです。

 

一方で、出産を何度もすることによって危険性が高くなる疾患もまた存在します。例えば骨粗しょう症であったり、動脈硬化、高血圧、糖尿病といったような病気です。

 

子宮頸がんと妊娠

近年、20代~30代の若い女性の間で子宮頸がんが増えてきています。日本では妊娠を望む女性や妊娠している女性に子宮頸がんが発見される事例がかなり多くなってきています。

 

子宮頸がんが見つかるピークとしては30代後半となっており、患者が将来の妊娠を望んでいたり妊娠しているような場合には妊娠できる能力をどうやって残していくか、というのが大きな問題になっています。

 

子宮頸がんははじめ子宮頸部の表面部分から発生します。これが時間と共に表面から子宮の深い部分に侵入していくことになり、このことを浸潤といいます。

 

子宮がんは段階によって治療方法が異なり、最初期や浸潤がわずかに起きた程度の状態であれば子宮頸部を円錐切除するやり方でほぼ治癒させることができます。このやり方では子宮の頸部を一部除去するだけですむため、その後の妊娠・出産に問題となることはありません。

 

子宮頸がんがさらに子宮の深いところに入り込んでいるような場合には一般的に子宮を温存することが難しく、子宮やその周囲のリンパ節などを含めて摘出する手術をすることになります。子宮を取り去ってしまうために術後は妊娠することができなくなります。

 

しかし近年妊娠できる能力を残すため、広汎性子宮頸部切除手術というやり方での治療がなされるケースが増えてきました。子宮頸部は広く切除してしまうものの子宮体部は残りますので、術後に妊娠することもできるやり方です。

 

こうした治療により、がんそのものが治る成績も上がっただけでなく、その後に妊娠に成功した事例も増えてきています。若い女性でその後の妊娠を望んでいるような場合にはかなり有効な手術だといっていいでしょう。

 

ただし、こうした治療を行った場合、多くのケースでは体外受精を行うことが必要になっています。そして妊娠に成功した場合でも早産になる確率が高く、入院を要するようになります。

 

高齢で出産することの危険性

妊娠率の低さや流産率の高さといったことに加えて、高齢で出産しようとする場合それそのものに危険性がつきまといます。

 

このため、40代になってから妊娠して一般の産科を受診した場合、高齢出産であるということでより設備のととのった大きな病院を紹介された、というような事例はそうめずらしくはありません。このことからも、産科の医師が高齢での妊娠・出産を危険なものであると認識しているということが見て取れるかと思います。

 

高齢での妊娠・出産をした有名人というと野田聖子議員がよく知られていますが、彼女は自著の中で高齢での妊娠と出産の現実についてさまざまに述べています。

 

野田議員は卵子提供を受けて妊娠していますので、加齢による卵子の老化はない状態で妊娠しています。しかし、妊娠中期になって、赤ちゃんに臍帯ヘルニアという病気が見つかりました。これはへその緒の部分に肝臓が飛び出してしまっているもので、染色体異常によって起きる場合が多い病気です。

 

野田議員の子どもはそのほかにも心臓に2本なければならない血管が1本しかなかったり、生まれつき食道が閉じてしまっている障害があったりと、染色体の異常によると思われる病気が数多く見つかったのです。

 

赤ちゃんは母親のお腹の中で羊水を飲み、尿という形で排泄しています。それによって羊水は一定の量にキープされるのですが、野田議員のケースでは赤ちゃんの食道が閉じているため羊水をうまく飲むことができず、結果として羊水の量が増えてしまって胃や肺がそれにおされ、野田議員が呼吸困難になるといったトラブルにも見舞われました。

 

そのほか、子宮頸管がふつうよりも短くなっていて子宮口も緩くなっていたため、ちょっとした衝撃で切迫早産が起きかねないということがわかり、出産までの2ヶ月半を入院して過ごさねばならなくなりました。

 

結局野田議員の赤ちゃんは予定よりも早く、しかも帝王切開をする形で出産することになり、産まれた直後に臍帯ヘルニアと食道を手術することになりました。そしてしばらくして心臓の手術も行われ、手術から1ヶ月目に突然呼吸が停止し、最終的には手足に麻痺や脳梗塞などがあるのが分かったのです。

 

その後赤ちゃんは2歳過ぎまでの入院を余儀なくされ、その間呼吸器をつけていなければならなかった他、一時期は食事を口から摂ることはできないだろうという報道もなされました。

 

野田議員本人もいったん退院したものの数日後に大量に出血し、最終的に子宮を除去することになってしまったのです。

 

加齢によって子宮も力を失っていく

高齢出産をした野田議員は出産から数日後に大量に出血して危険な状態に陥りましたが、この原因は赤ちゃんを産んだ後の子宮の収縮が弱かったからです。そうなった原因は羊水過多にあります。

 

このように子宮が伸びきってしまう症状は過伸展と言われますが、これは赤ちゃんの体の大きさが大きすぎた場合や、多胎妊娠であった場合、そして羊水過多であった場合に発生します。

 

妊娠している間は子宮は大きくなり、赤ちゃんに酸素や栄養を運ぶために子宮に流入する血液は多量となっています。赤ちゃんを出産すると赤ちゃんと母体をつないでいた胎盤も排出され、中のものを失った子宮は急激にもとの大きさに戻っていきます(これを子宮復古といいます)。

 

この子宮の収縮によって、胎盤につながっていた何本もの血管もまた縮み、出血も止まることになります。この時、子宮の収縮が弱くきちんと縮まない状態になると、血管の収縮が起きずに出血が続いてしまうのです。こうした現象は弛緩出血と呼ばれています。

 

野田議員のケースの場合、卵子提供を受けて妊娠していますので卵子は若く、赤ちゃんに現れた生まれつきの異常は卵子の質の低下によるものではありません。このことは卵子の質の低下以外の理由によっても赤ちゃんに異常は起きるということを示しています。

 

また、出産が終わった後の多量の出血や子宮の除去といったできごとは、間違いなく高齢での出産によっておきた事柄です。加齢によって子宮の復古力が弱まり、それによって弛緩出血が起きたために起こったわけです。

 

元々女性の子宮は体の他の臓器よりも原始的だとされています。つまり、自分で意識して鍛え上げることはできないぶん老化しにくいつくりになっているのです。

 

子どもを何十人も産んだ女性が知られているほどですから、子宮自体はかなりの復古力を持っているはずです。ところが事実を見てみると高齢での出産では弛緩出血するケースが多いのです。ここから見えてくるのは、年齢を重ねることによって子宮の復古力も間違いなく低下、ということかと思います。

 

このほか、高齢での出産においては早産が起きることが多かったり、自然分娩では出産できず帝王切開をしなければならなかったりすることが多くあります。未熟児として生まれてしまうケースも多いようです。

 

大きなストレスを与える妊娠

妊娠するというのは、女性の体にとってたいへんなストレスになる事柄です。単純に考えても、自分一人で胎内にいる赤ちゃんの分の栄養や酸素といったものもまかなわなければならないわけで、いわば1.5人分の負担がかかることになります。

 

妊娠している状態というのは、人間の体のあり方から見ると通常の状態とは明らかに異なります。そんな通常ではない状態を乗り切って出産をするわけですから、そういった特別な状態を耐え抜くための高い余力が必要になってくるのは言うまでもありません。

 

男性の方が女性よりも体力があると思われがちですが、実はそうではありません。妊娠や出産はおそらく男性の体力では無理だと考えられています。例えば男性は女性に比べて痛みに耐える力が弱く、出産の際の陣痛をくぐり抜けることができないとされています。

 

さらに、女性は普段からエストロゲンとプロゲステロンという二つのホルモンから大きな影響を受けています。このホルモンは生理のサイクルと密接に絡み合い、体調に強制的な変化をもたらしています。こうした変化に常に晒されているため、女性の体はストレスに対して強いのです。

 

こうした女性の体の強さは何も大きくなってからばかりではありません。受精卵の段階でもこうした強さは見ることができます。

 

もともと受精卵は男性の方が女性よりも圧倒的に多いのですが、男性のほうは流産したり死産してしまうことが多いため、結果的に男女の釣り合いが取れるようになっているのです。また、乳幼児死亡率を見ても男性の方が女性よりも高いという調査結果が出ています。

 

こうしたことが起きる原因はストレスであると言われています。男性はストレスによって自然淘汰されているといえるかもしれません。

 

このように、男性に比べて女性はストレスに強くできているわけですが、それでも妊娠となると話が違ってきます。妊娠によるストレスは他のストレスとは桁違いに大きいのです。

 

例をあげれば、妊娠によって妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)と呼ばれるような症状が発生しやすくなります。具体的には血圧の上昇、尿タンパク、浮腫などがでてきます。これは自分の他に赤ちゃんの分の血液が増えることが原因です。

 

女性の体は加齢に伴って老化します。これは心臓などの臓器も例外ではありません。そこに通常の1.5倍の血液が必要になった場合、体は血圧を高めることによって多量の血液に対処しようとするのです。

 

また、血液の中の老廃物をこしとり、不要な水分と共に尿として体外に排出する働きを持つ腎臓の働きが悪くなっていると、それも血圧を高める要因になってきます。

 

卵子の提供を受けて体外受精することによって赤ちゃんを妊娠した場合、自己卵子による妊娠に比べてこうした症状が出てくる件数が高まるという調査もあります。その差なんと2.6倍というから驚きです。

 

この他にも、妊娠糖尿病にも注意せねばなりません。これは一般的な糖尿病とは異なり、まだ糖尿病にはなっていないものの健康な状態よりも血糖値が高めに推移することを指します。

 

そもそも、40代に入ると、女性はたとえ妊娠していなくても糖尿病を発症する率が増加することが知られています。そこに大きなストレスを与える妊娠が重なるとさらに確率が上がるのです。・

 

食べたものが消化され吸収されると、血中のブドウ糖の濃度が上がります。このブドウ糖は膵臓から出るインスリンによって体全体の細胞内に入り、そこでエネルギーとして利用されたり、肝臓・筋肉に蓄えられたり、脂肪として貯蔵されたりするわけです。

 

一方、妊娠中は胎内の赤ちゃんも成長するためにブドウ糖を必要とします。このため、女性の体は妊娠中はインスリンに抵抗を示すホルモンを作り、血液中のブドウ糖を取り込まないように調整するのです。これによって、血液中のブドウ糖が赤ちゃんの方に行くようになるわけです。

 

このホルモンとインスリンの均衡が保たれていれば特に問題は起きませんが、あるときそれが乱れてしまうことがあり、必要なだけのインスリンが作られなくなってしまうことがあります。こうなると妊娠糖尿病が起きてきます。

 

妊婦さんが妊娠糖尿病を発症する割合も高齢になるほど高くなる傾向があります。25歳未満に比べると、35歳以上になると7倍~8倍にもなるというデータもあるほどなのです。

 

早産とその危険性

妊娠中に妊娠高血圧症候群を発症すると、それが常位胎盤早期剥離を引き起こすことがあります。常位胎盤早期剥離とは、妊娠中期以降に赤ちゃんの出産より前に胎盤がはがれてしまうことです。

 

常位胎盤早期剥離が発生した場合、赤ちゃんに必要な酸素や栄養が止まってしまいますので、すぐに分娩を行わないと赤ちゃんが死んでしまいます。

 

妊娠糖尿病である場合も油断はできません。早産してしまう可能性が上がるからです。これは、女性の体が自分自身を守ろうとして、赤ちゃんを早く産もうとしてしまうからだと考えられます。

 

早産そのものにもさまざまな危険性がつきまといます。多いのは出産の際やその後に大きな出血が起きるケースです。出産による妊婦さんの死亡原因を見るとこうした大きな出血があるケースが多く、死亡原因のなんと30%に上るという調査結果もあるのです。

 

また、早産である場合には正常な分娩ではなく帝王切開が行われることも多くなります。医療機関にもよりますが、時に半数ほどが帝王切開になることもあるほどです。

 

帝王切開は少し前までは妊婦さんが感染症にかかったりする危険性があり、けして安全な分娩とは言えないものでした。最近でこそ医療技術や医療環境の進歩でそこそこ安全になりましたが、油断していいものではないのです。

 

高齢での妊娠・出産の際に気をつけておかねばならないこと

40歳以上の高齢での妊娠・出産にはさまざまな危険性がつきまといますが、それ以外にも気をつけておくべき点があります。それは、計画していたとおりに妊娠・出産が進まないかもしれないという点です。

 

高齢出産の際には、まずいつ何時入院することになるかもしれないので、その準備をしておく必要があります。そのため家族や両親などと話し合って、そうなった場合のフォロー体勢を整えることが重要です。また、最悪の事態に対する心の準備も必要で、どんなことが起きても慌てないようにしておく必要があります。

 

高齢での妊娠・出産を希望する人の場合、仕事を持ち熱心に働いている場合が多くなります。中には会社で責任ある立場についておられるような方もあるかもしれません。

 

このような方であれば金銭的には体外受精などの不妊治療を問題なく受けられる程度の余裕をお持ちのことも多いのですが、高齢での妊娠・出産ということで何が起きるか分からないのもまた事実なのです。

 

時には、妊娠してから出産までの間、数ヶ月にわたって入院を余儀なくされるようなことも起きてきます。仕事などにも影響が出るのは間違いありませんし、それによって思い描いていた流れとは異なる人生を歩む羽目になるかもしれないのです。

 

現状の日本の社会を見ると、会社で責任ある立場に立っているほど産休や育休といった休みを取りづらいように思います。本来はそうであってはいけないのかもしれませんが、やはりそれが現実なのは間違いありません。

 

しかし高齢での妊娠・出産の場合、長期の入院にまでは至らなくても長期間自宅で安静を保つ必要が出たりすることもあります。中には妊娠6ヶ月目や7ヶ月目から入院措置が執られるような場合もあるのです。

 

こうなると産後も入れると10ヶ月以上仕事を休まねばならないことも考慮に入れなければなりません。普通の出産では産休制度がそうなっているように産前6週、産後8週程度の休みで問題ないのですが、高齢での妊娠・出産にはそれだけの危険があるということなのです。

 

海外で卵子提供を受ける際の危険性とは

海外で卵子提供を受けて妊娠・出産する際の危険性について見るにあたり、ある高齢出産の例をあげてみたいと思います。

 

出産をしようとする女性は52歳、夫53歳、妻48歳で結婚したという夫婦で、結婚前に早発閉経で治療した経験のある方です。結婚後も不妊治療を受けたりしたこともあったのですが、最終的にアメリカで卵子の提供を受けることにしたのだといいます。

 

その女性は産科に来たときには双子を妊娠していました。購入した卵子は日本人の留学生のものだったようですが、それよりも高齢出産で危険性があるのに加えて、さらに多胎妊娠ということでさらに危険度が増しています。

 

高齢出産の場合さまざまな要因で赤ちゃんに生まれつき異常が発生することが多く、またそうなると羊水が増えて子宮が伸びきってしまうことがあります。そうなると出産後に大出血がおきやすく、母体・赤ちゃんともに生命に危険が迫る可能性が高くなります。

 

この女性の場合、それに加えて多胎妊娠ということですから、子宮が伸びきって分娩後に収縮せず、大出血になる可能性が高くなります。

 

どうしてこんな事態になったのかと言えば、アメリカで受精卵を子宮に戻す際に受精卵を1つではなく3つも戻したためでした。そのうち2つが妊娠・着床して双子ができたわけです。

 

母体が若い場合ならばともかく、52歳という高齢の女性にそんなことをするのはあまりにも無茶です。こういったことが横行するのは、アメリカでの卵子提供が成功報酬で行われているという現状が影響しています。

 

アメリカで卵子提供での体外受精を行う場合、妊娠に成功することを条件とした報酬が取られるケースが多いようです。このため、とにかく妊娠できればそれでいいというわけで、母体の都合などお構いなしに複数個の受精卵を子宮に戻したりすることがあるのです。

 

もちろん、こんなことが起きるのはアメリカ側だけに問題があるのではなく、こうした卵子提供ビジネスに介在する日本側のエージェントにも責任があるはずです。

 

卵子提供による体外受精のニーズが高まった25年ほど前頃から、海外で卵子提供を受けるためのエージェントが活動するようになってきました。現在Webでちょっと調べるだけでいくつものエージェントの宣伝ページを見ることができます。

 

総じて、エージェントはこのような危険があることを知らせずに宣伝活動を行っているようです。それによって数多くの高齢の女性が卵子提供を受け、それによって危険性の高い妊娠・出産を経験することになったと考えられます。

 

こうした無責任な態度についてエージェントを問いただしても、エージェント側はそうした行為を奨励しているわけではないが、患者のニーズがあるからそれに対応しているだけだといったような答えが返ってくるだけです。利用する側はきちんとした知識を得た上で自分と赤ちゃんの身を守るようにする必要がありそうです。

 

妊娠中は容態がいきなり変わることが多い

アメリカで卵子の提供を受け、結果として双子を妊娠することになった52歳の女性は、妊娠した当初から切迫流産の危険性を抱えることになりました。

 

また、妊娠24週が過ぎたころから母体が妊娠していることに耐えられなくなり始め、妊娠糖尿病を起こしてしまいます。加えて妊娠高血圧症候群も加わってしまい、よほど慣れている医師でもなければ相当に慌てるような状況になってしまいました。

 

最終的にその女性は妊娠36週目に帝王切開を行って出産することになりました。出産は妊娠37週から41週ごろに行うのが正常ですので、早産だったことになります。しかも36週目まで妊娠をなんとか継続させ、どうにもならなくなって、というのが実際のところだったのです。

 

このような高齢出産のケースでは特に顕著ですが、妊娠中は容態がいきなり変わることも珍しくありません。風邪のような疾患の場合、寒気、けだるさ、くしゃみや鼻水といった前触れがあるものです。

 

しかし、妊娠中の容態の変化にはそういった前触れがありません。前の日までまったく問題なかったのに、突然痛みが出たり出血が起きたりすることもしばしばで、「急変」という言葉がぴったりな様相を呈します。

 

このため、卵子提供を受けた高齢の妊婦さんを多く手がけ、スタッフの経験値が高いような大病院であっても、高齢での出産というのはほんとうに気の抜けないものなのです。

 

高齢での出産では大出血が起きやすい

アメリカで卵子の提供を受け、結果として双子を妊娠することになった52歳の女性のケースでは、最初から大出血が起きることが予想されていました。このため産科では女性から自己輸血のための血液を採取し、出血に備えたといいます。とはいえ赤ちゃんのいる妊婦さんから血液をたくさん採ることもできず、1.2リットルほどの血液を準備したそうです。

 

出産が始まるとやはり子宮が戻らず、大出血が起こりました。そして輸血も行われたわけですが、結局1.2リットルではとうてい足りず、最終的に10リットルほども輸血がなされました。

 

10リットルの輸血というのは常識的な量ではありません。たとえば交通事故で重傷であっても、輸血するのはせいぜい1リットル程度です。人間の体には5リットル程度しか血液が流れていません。10リットルの血液を輸血したということは、全血交換を2回もしたことになるのです。

 

規模が小さい場合、輸血用の血液が置いていないことも珍しくありません。中規模の医療機関であっても数リットル輸血できればいいところでしょう。結果的にこの女性は子宮の動脈に詰め物をし、無理矢理血を止める形で出血を止めることができたそうです。

 

このように高齢での出産に伴って大出血が起きることはよくあります。アメリカでの事例になりますが、41歳の女性が帝王切開手術を受け、大出血が起きて7リットルもの輸血をしたというものがあります。

 

ほかにも、50歳の女性が双子を出産し、異常出血が止まらずに8リットル近い輸血をした上に子宮を摘出する羽目になったというような事例もあります。

 

最初の52歳の方の場合とは違い、41歳と50歳の女性のケースでは妊娠高血圧症候群などのトラブルは何も起きておらず、分娩が始まるまでは普通の状態でした。しかし分娩の後に容態が急変し、異常な出血が起きたのだと言います。

 

本来安全な出産などない

本来出産というのは危険な行為で、母親となる女性の命に関わることも多くありました。しかし、最近の日本での風潮は逆で、出産は安全にできて当たり前、といったような考え方をしている人が多いようです。

 

妊娠後期にけるお腹の中の赤ちゃんと新生児について、死亡率のデータを見てみましょう。

 

厚生労働省などの調査によれば、大正年間の1920年における新生児の死亡数は、1000人に対し69人となっています。おおよそ7%がこの時期に死亡してしまうわけですから、たくさん産まれるがたくさん死ぬ、という表現がぴったりかと思われます。

 

これが第二次世界大戦後の1950年には27.4人、1975年には6.8人、2011年には1.1人というふうに改善して行っています。2011年は妊娠後期における胎児の死亡数を見ても4.1人となっており、大正時代とはうって変わって少産で少死という傾向になっています。

 

これに対し世界の状況を見ると、新生児の死亡数について全世界平均を見ると1000人中23人となっています。一番悪い順に並べると、ソマリアの52人を筆頭に、マリの48人、コンゴの46人と続きます。

 

これを見れば、日本の死亡率の低さが際立っていることが分かるかと思います。実際、日本における死亡率の低さはシンガポールやアイスランドなど5つの国と並び世界一の水準です。アメリカで4人、イギリスで3人、ドイツやフランスで2人という結果ですから、日本の医療機関の努力のほどがうかがえるというものです。

 

このように安全に見える日本における出産ですが、これは医療機関がたいへんな努力をした上で成し遂げられているものです。世界でも最高水準の技術を使ってようやく維持している水準なのです。

 

ですから、死亡率が低いのだから高齢出産であっても大丈夫、と考えるならばそれは間違っています。仮に高齢出産がうまくいった場合、それは「当たり前」ではなく「たまたま」うまくいったと考えたほうがいいでしょう。高齢出産での母親と赤ちゃんの生命は綱渡りで守られているのです。

 

このため、自分の周囲で40歳以上の女性が出産したという事例を見て、若い方が自分も40歳以上で問題なく出産ができるんだ、といったような考え方をするとしたらそれは危険ですし間違った考え方です。

 

確かに医療技術は進歩していますので、40歳以上でもたまたまうまく出産できるかもしれません。しかしそれは無用のリスクを冒しているに他なりません。もっと早く妊娠・出産すれば容易に避けれる危険をあえて冒すのは間違っています。

 

東日本大震災で原発の安全神話が崩れたという話がありますが、日本の産婦人科に対する日本人の考え方は、ちょうど震災前の原発に対する考え方に似ているといえなくもありません。

 

日本の産科医療は懸命な努力の末にそこまで低い死亡率を達成しているのは間違いありません。しかし、患者側がそれに過度な信頼を置きすぎるとやはり問題が起きてきます。

 

こうした問題の一番分かりやすい例は、医療訴訟が増えているということにあります。例えば2006年を引き合いに出すと、全医療訴訟のうちの実に16%が産婦人科関連となっています。これは内科や外科に次いで3番目に位置する高さです。しかも、医師1人あたりでみると訴訟件数はダントツの1位で、和解に至る率も最も低いという結果が出ています。

 

現在日本の医療現場では産婦人科の医師が不足しています。こうした状況でこういった訴訟が増えれば、ますます産婦人科の医師のなり手がいないという状況が起きかねません。

 

こうした訴訟が増えているのは、患者側に問題なく出産できて当然だという誤解が蔓延しているためだと思わざるを得ません。そういう立場から見れば、自分の子どもが死産になったら責任を追求したくなるのも無理はないでしょう。

 

妊娠・出産の適齢期であれば問題なく出産できるものも、高齢出産であれば話は大きく変わってきます。少なくともそういった認識は子どもを産みたいという方にはきちんと持って頂きたいものです。

 

出産において大出血をおこし子宮を摘出するような事態になった場合、ふつうの人はそうした経験を他人には話したがらないものだと思います。それはしかたのない心理かと思いますが、そうした事例が伝わらないためにこうした誤解がはびこっているのもまた事実です。

 

中には国会議員の野田聖子氏のように、自分のたいへんな経験を他人に語っている方もいます。

 

そういう方は数が少ないので、特別なケースなんだと思うのは間違いです。野田さんがインタビューで語っておられたように、生理が来ているうちは子どもを産めるという勘違いをしておられる方も多いのも事実でしょう。

 

妊娠・出産については、やはり25歳~35歳までの適齢期に行うようにすべきですし、そういった知識が若い女性にも広く知られるようになって欲しいと思います。

 

産後うつのリスクも高い高齢出産

無事出産ができたとしても、その後に産後うつを発症してしまう方がいます。

 

マタニティーブルーという言葉があることから見ても分かるとおり、出産後の女性は気分が沈みやすい傾向があります。中でも10%~15%ほどの方が産後うつを発症してしまうという研究結果もあります。

 

うつとまでは行かなくても、出産後2日~3日すると、多い場合には半数ほどの女性がイライラして情緒不安定に陥ったり、不眠を訴えたりします。こうした症状は5日目ぐらいに頂点に達し、ほとんどの場合10日目ぐらいには解消してきます。

 

こういった症状は、とりもなおさず出産というものがどれだけ女性に肉体的・精神的な負荷をかけるかということを表しているかと思われます。

 

また、出産後の体内のホルモンバランスの乱れによるものだとする専門家もいます。赤ちゃんがいる間は胎盤で数多くのホルモンが作られ、女性は赤ちゃんが生まれるまでの間その影響を受けています。しかし胎盤は出産後に体外に排出されますので、こうしたホルモンが急に減るのです。

 

こうした変化は出産後に一気に起きますので、精神や体がこの変化について行けず、それが一時的な情緒不安定であったり不眠といった形で現れるというのです。

 

マタニティーブルーと言われる程度の一時的な気分の落ち込みはすぐに解消しますし特に問題でもありませんが、そのまま産後うつになってしまうと問題になってきます。

 

産後うつの症状としては、周囲の出来事に対する関心がなくなる、不安や緊張を感じる、物事に集中できない、不眠、強い罪悪感を感じたり自分を責めたりするといったものがあります。こうしたものが出産から数週間ないし数ヶ月ぐらいに起こり、しかも2週間たっても良くならなかったりより悪くなったりした場合にはうつを疑う必要があります。

 

また、こういった精神的な症状のみならず、疲労感や頭痛、食欲が出ないといったように体の方の症状として表れることもあります。

 

産後うつで一番まずいのは、出産後赤ちゃんと二人きりになった母親が児童虐待に走ったり、無理心中を図ったりすることがあることです。これには昨今進展している核家族化も関連していると言えるでしょう。

 

高齢出産をしてまで赤ちゃんを欲しがっていたような女性が出産後に落ち込み、うつになってしまうと言われてもしっくりこないという方もあるかもしれません。しかし、それは実際に起こっていることなのです。

 

これは、適齢期ごろの女性に比べて体力的に衰えていること、そして、いろいろと考えてしまいやすいということが関連していると思われます。

 

年齢の若い女性よりも、高齢出産を選択するようなかたは当然ながら精神的に成熟しています。それがいい方に向けばいいのですが、ともすると将来への不安、赤ちゃんと親となった自分との関わり合い方、これからどうやって育児をしていったらいいかなど、思い悩む方向に向かうこともあり得るわけです。

 

特に高齢での妊娠や出産を選ぶような女性は企業などでも責任ある立場に就いていたりするなど、より「考える」訓練を積んできている人が少なくありません。そのことがつい考えすぎることにつながるのかもしれません。

 

妊娠や出産というのは思考で割り切れるものではなく、むしろどちらかと言えば本能的な活動かと思います。言い方を変えれば自然に近い活動ですから、悩みすぎてもなかなかこれという答えが割り出せないものでもあります。これは、自分の子どもをとにかく愛しく感じて大事にするという育児にも言えるかと思います。

 

さらに、早産や難産などをたいへんな出産を経験している女性や、妊娠中に病気になってしまったような女性に産後うつになってしまうケースが多いという研究結果を発表している専門家もいます。こうした問題は、特に高齢での妊娠・出産では起きやすいことですので、そういったこともあって産後うつに陥りやすいとも言えます。

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