テレビに依存する子供が増えている

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テレビを近くで見ている子供

最近、表情や行動に問題が見られる子供が増えてきているといいます。他人との意思疎通が苦手であったり、感情をあまり顔に出さなかったり、動作がどこかつたなかったりするのです。そうした子供の生活環境を調べて見たところ、テレビやDVDの視聴との関連性が見えてきました。どんな関連性があったのか、少し詳しく見ていきたいと思います。

 

最近の子供たちのテレビ事情

最近の子供たちはテレビやDVDなどをはじめとして、さまざまな新しい技術や情報媒体に囲まれて大きくならざるを得ない状況におかれています。そんな中、子供を育てる親にとってちょっと気がかりなことが分かってきました。ごく早い段階からテレビやDVDを長い時間見ている子供たちの間に、表情や行動に問題を抱える子供が多く見られる、というものです。

 

ある調査では、最近の子供たちがどれぐらいの時期からテレビやDVDといったものに触れ始めるのかについて調べています。それによると、調査を受けた子供たちのうち約2割にあたるケースで、生後6ヶ月未満の時期からテレビやDVDを見せていたという事実が浮かび上がってきました。さらに、生後6ヶ月から1歳未満の時期から見せていたというケースも約3割におよび、1歳に達するまでにテレビを見始めた子供が全体の半分に達するということが見えてきたのです。

 

このほか、いま一日にテレビを見ている時間の長さと、テレビを見始めた時期に関連性がないかについても調べたところ、4歳未満の子供のうち約1/3の子供が一日に4時間以上もテレビを見ていることが分かり、そうした層においてはその約1/3までもが生後6ヶ月未満でテレビを見始めたということが分かってきました。

 

その他の子供たちについても調査した結果、テレビを見始めた時期が早いほど、大きくなってから一日にテレビを見る時間も長くなりがちになるということが見えてきたのです。

 

なぜこんなにもテレビを見ているのか

このように現在の子供たちがテレビやDVDに触れる機会が多いのは、親たちが子供にそういった環境を与えているためです。1歳に満たない赤ちゃんが一人でテレビやDVDをつけて見るということはあり得ませんから、なんらかの形で親がそうした傾向を助長していることが考えられます。

 

そこで、生後6ヶ月未満ころからテレビやDVDを見せていた家庭について調査したところ、いろいろなパターンで子供がテレビに接し始めていることが分かってきました。

 

いくつか事例をあげると、赤ちゃんに授乳するときには常にテレビをつけていたであるとか、上の子がテレビを見ているのと同じ部屋に赤ちゃんを寝かせていたようなケース、あるいは、家事をしているときにおとなしくなるのでテレビの前においていた、というようなケースがあったほか、英語教材などの教育的なDVDを赤ちゃんのころからずっと見せていたといったようなケースがあげられます。

 

こうした子供たちの親は、自分自身が子供のころからごく普通にテレビやビデオ、DVDに接していたいわゆるテレビっ子世代にあたり、朝起きてから夜寝るまでテレビをつけている生活にあまり抵抗がありません。このため、自分の子供がテレビを見ているとおとなしいとなればテレビに子守をさせてしまったり、教育のために番組やDVDを子供に見せるということをあまり抵抗なくするようになっているのではないかと思われます。

 

また、テレビ番組以外にビデオ、DVDが登場したことにより、赤ちゃんに同じものを何度も見せることができるという状況が生まれました。これにより、英語教材や文字教材などの教育的なDVDを子守代わりに見せ続けるような状況が生まれているともいわれています。

 

どんなふうにテレビを見せればいいのか

調査に携わった専門家によれば、子供にテレビやDVDを見せることそのものに問題があるわけではないものの、子供一人だけで長い時間テレビ漬けになっていることに問題の源があるといいます。テレビやDVDからの一方的な刺激を長時間受け続けることにより、情緒面やコミュニケーション面に問題を抱えてしまうというわけです。

 

さらに、生後間もない赤ちゃんはテレビやDVDをじっと注視する傾向があるため、その様子を見た親たちが、テレビやDVDを見せると集中力がつくのではないかとか、食い入るように見ているので楽しんでいるのではないかといった誤解をしがちであるということもあげられます。その上で見せる番組やDVDの内容を英語教材や文字教材といった教育的なものにしてやれば、なおさらいいのではないかと考えるようになるのです。

 

しかし、実際のところは、いつも一人でテレビやDVDを見てばかりいた子供は、かえって自分以外の人とのコミュニケーションをうまく取れなくなっていることが多いといいます。

 

また、同じものを何度も見ることによって逆に注意力が落ち、なにかを見る時に集中してきちんと観察することができなくなってしまう可能性もあるといいます。テレビやDVDを注視していることと集中力がつくこととはまったくの別ものなのです。

 

また、テレビばかり見ている赤ちゃんや子供は、体を動かして遊ぶ時間が必然的に減ってしまいます。赤ちゃんや小さな子供は外界からさまざまな刺激を受けることで身体的・精神的な発達を促される面がありますので、これはけっしていいことではありません。

 

とはいえ、現代社会において赤ちゃんや小さな子供をテレビなどの情報媒体から完全に切り離そうとするのはナンセンスです。むしろ、テレビやDVDなどから悪い影響を受けないように注意を払って利用することが大事になってくるものと思われます。専門家によれば、そのために留意すべきポイントとして次のようなことが挙げられています。

 

1.1歳未満の時期にはテレビやDVDを見せない

2.1回に視聴する時間は30分に制限する。

3.子供1人で見せないようにし、誰かが一緒に見るように工夫する。

4.巻き戻して繰り返し見るのを避ける。

5.見終わったらテレビを消す。また、テレビを付けっぱなしにしたまま寝たりしないように注意する。

6.テレビやDVDを見たなら、それよりも長い時間をかけて外で遊ばせたり散歩をしたりする。

 

すでに一日に何時間もテレビを見る習慣ができてしまっている場合、テレビにカバーをかけるなどの工夫をすることも効果的です。また子供としっかりと向き合ってコミュニケーションを取る時間をつくり、子供が情緒面などで問題を抱えてしまわないように気をつけてあげるといいでしょう。

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