忙しいお父さんでもできる子どもの能力を伸ばすカンタンな遊び術

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お父さんと遊ぶ子ども

育児活動の中でも、子どもの外面的内面的成長のために重要になってくるのが子どもと一緒に遊ぶということです。子どもは、こうした遊びを通して体の使い方や頭の使い方をさまざま学んでいくものだからです。子どもの能力を成長させることができ、かつ、毎日忙しいお父さんでもできるような遊びについていくつか見ていきましょう。

 

子どもは遊びを通して能力が鍛えられる

育児と一口に言ってもいろいろなことがらが内包されています。子どもに食事をさせること、おむつの交換といったような身の回りの世話をするようなことがらがあるだけでなく、子どもを遊ばせるというのも育児の一つとして重要です。

 

たいへんな思いをすることの多い子どもの身の回りの世話に比べて、子どもを遊ばせるというのは楽しいものです。このため、子どもを遊ばせることしかしない育児では「いいとこ取り」だと言われてしまうこともあるでしょう。しかしそれでも子どもを遊ばせることはたいへん重要なのです。

 

特に子どもが幼いころには、身の回りの世話はどうしても必要で、これを怠ると最悪の場合子どもは命を落としてしまいます。一方、子どもを遊ばせることは、一見するとそんなに必要には見えません。まったく遊んであげなかったとしても命を落とすことはまず考えられないからです。

 

しかし、子どもを遊ばせてあげる人がいないと、精神面や肉体面で健康に成長できなくなってしまいますので、実は子どもを遊ばせるというのは非常に重要な要素なのです。

 

このため、子どもの身の回りの世話に関わる育児活動を他の人に主に引き受けてもらえる環境があるのであれば、日々忙しくてあまり育児に時間が取れないお父さんは子どもを遊ばせる係にまわる、というのも一つのあり方かと思われます。

 

幼い子どもを遊ばせるのは、単に楽しませるということにとどまりません。幼い子どもはそういった遊びを通じて自らの能力を伸ばしていくからです。

 

例えば、鬼ごっこやお相撲などをすることで体を鍛えることができますし、しりとりやカルタといった遊びによって言語能力を発達させることができるといった具合です。このため、子どもと遊ぶというのは子どもの能力を広げるということ、もっと言えば教育をすることだと言い換えることもできるのです。

 

子どもの自主的な遊びは能力開発にとって非常に重要

子どもはみな、今自分がどんな能力を発達させるべきなのかを本能的に認識しているようです。そして、自分から何らかの遊びを始めることによって、自主的に能力開発を始めます。このため、子どもが自分から始めた遊びに大人がつきあってあげることで、子どもは自分の能力を最大限に開発することができると言えます。

 

専門家の中には、こうした子どもの自発的な遊びを非常に重要視している人もいます。そうした立場からの考えの中には、子どもの自発的な遊びを考慮しない「能力開発」をすることにより、かえって子どもが自然に能力を開発することの妨げになる、というものもあります。

 

大人の目から見ると、子どもが遊ぶ様子は混沌としていて、すぐに興味が別のところに向かってしまうように見えます。棒きれを振り回して遊んでいた子どもが数分もしないうちにお絵描きを始めたりするからです。子どもが自発的に始める遊びで自分の能力を開発しようとしているのだとするならば、そうやってどんどん別の遊びに手を出すというのは運動の世界で言うサーキットトレーニングのようなものだと言えるでしょう。

 

サーキットトレーニングとは、異なる種目や種類の運動を組み合わせて次々に行い、再び最初の運動に戻る、というやり方を取る訓練方法のことです。そのようにすることで、どれか1つの能力だけをトレーニングするのではなく、さまざまな能力をおしなべてトレーニングしようとしているのだと考えれば、子どもが次々と別の遊びを始めるのも理解できるようになります。

 

子どもが自分からさまざまな遊びをするように仕向けるには、子どもを自然の中におくのが一番です。海や森といった自然あふれる環境下に子どもをおけば、さまざまな遊びを次から次に考え出し、放っておくといつまでも遊んでいます。男の子も女の子も、小さいころは動き回る昆虫に興味津々だったりしますが、これなどはそういった特徴を如実に表すものと言っていいでしょう。

 

他にも、公園などに設置してある子ども用の遊具も適当な遊びの道具になります。ジャングルジムやブランコなど、放っておけば子どもはさまざまな遊びのやり方を思いつくものです。また、例えば積み木のような、子どもの方から働きかけないと何のおもしろみもないような玩具も子どもの能力を伸ばすには非常に有用です。

 

一方で、整然と片付けられ、あれをしては駄目、これもいけない、と細かく注意されるような家庭の中で育った子どもは、自主性や創造力を伸ばす機会を奪われがちになります。こういった子どもたちはTVゲームのようなものにはまりがちです。というのも、ゲームの中ではどれだけめちゃくちゃに動き回っても問題ありませんし、何かを壊したり散らかしたりしても構わないからです。

 

身の回りにあるものや身体を使って子どもと遊ぼう

お父さんが子どもの遊び相手としてうってつけなのは、決まり切った反応しか返せないTVゲームなどとは違い、柔軟性のある反応を返すことができるからです。そうすることにより、子どもの自主性や創造力といったものを開発する手助けができます。

 

子どもの頭は柔軟で、ただの積み木ブロックがお城になったり車になったりとさまざまに変化します。そこでお父さんも、しりとりの相手をしたり、鬼ごっこの相手をしたり、時にはお馬さんになって子どもを乗せてあげたりすることで、子どもの自主性や創造力を発達させるための生きた玩具として振る舞うようにすればいいのです。

 

そういう意味では、複雑で高価な玩具をたくさん買い与える必要などどこにもないことがわかるでしょう。お父さんが頭と体を駆使することで、家にあるなんでもないものが次の瞬間にはすてきな玩具に変わるからです。

 

あるホビー用品メーカーのコピーではありませんが、遊びというのは自らクリエイトできるものなのです。そして、お父さんがお手本をみせることによって子どもが自主性や創造力を伸ばすきっかけにもなります。

 

例えば1枚の新聞紙。これを使って、幾通りの遊びが考えつくでしょうか。くるくる丸めて「カタナ」にすればチャンバラごっこができます。ぐるぐる丸めれば「ボール」としても使えます。ちょっと折りにくいですが折り紙にも使えます。あるいは、文字に興味を持つ年頃になっているなら、新聞記事のなかから「は」の字をできるだけ探してみよう、なんて遊び方もできそうです。

 

また、細長いロープが一本あったとしましょう。縄跳びに使うというのはすぐに考えつきそうです。子どもと一緒になって電車ごっこもできるでしょう。ゆるくいくつも結び目を作って、もとのきれいな状態に戻す縄解きも十分な遊びとして使えます。

 

流行りのモノを使うなら、例えばタブレット端末などもこうした遊びに使えます。とはいえ、子ども向けのアプリやゲームなどを使って遊ぶわけではありません。そういったものを使わなくても、むしろ使わない方が子どもの創造性を伸ばすにはいいのです。

 

例えば電灯アプリを使って光を出し、それで影絵を作って遊ぶことはできないでしょうか。もしくは、ホワイトボードアプリを使えば、クレヨンや鉛筆、紙がなくてもいつでもお絵描きをさせることができます(しかも汚れません)。タブレット端末の画面に簡単な迷路を描いてそれを解かせてもいいでしょう。

 

ストップウォッチ機能を使い、子どもに10秒を正しく測れるか試させてもいいでしょう。子どもが英語を学び始めたのであれば、Siriなどの音声認識機能を使って、覚えた単語が通じるかどうかやってみても面白いかもしれません。

 

身の回りにあるものを用いて、どれだけ変化に富んだ遊び方ができるかというのはその人の持つセンスに大きく依存します。どんなものからでも遊びを思いついてしまうやんちゃな友だちがいて、いつも自分の子どもと遊んでくれるのであれば一番いいのですが、少子化の進展した昨今ではそれも望むべくもありません。となれば、そうした役割をお父さんが果たすようにする必要があると言えるでしょう。

 

TVゲームよりも魅力の高い遊びを提供したい

毎日ろくに運動していないなと感じている方は多いと思います。せめて数分であっても毎日集中的にエクササイズができたら、今よりはましになるのではないか、と考えたことはないでしょうか。大人でそうなら、子どもにとっても事情は同じです。毎日数分でいいのでお父さんと一緒に遊ぶことによって、子どもは自分の能力をものすごく伸ばすことができるのです。

 

とはいえ、子どもの能力を伸ばせるほど「遊ぶ」には並大抵のことではつとまりません。お母さんが毎日子どもの世話をきっちりやっているのに匹敵するだけ、しかも数分という短い時間で効果のある遊びをしてあげなければならないのです。しかも、遊ぶ時に子どもやお父さんの周りにあるものだけを用いて、その場で遊びの内容を考えなければならないというおまけ付きです。

 

そうした高いハードルを越えることを求められはしますが、それを成し遂げてお母さんに「ああいう遊び方はお父さんじゃないと無理ね」と言わしめるほどの域に達することができれば、たとえ一日数分であろうとお父さんとしてきちんと育児がやれたということになりますし、家族もそう認めてくれることでしょう。

 

子どもを持つ親に話を聞くと、TVゲームをあまり子どもにやらせたくない、という声が結構聞こえてきます。しかし、他に面白い遊びがあるなら、子どもがあえてTVゲームに没頭することはありません。子どもの自主性と豊かな創造力を刺激しそれを伸ばせるだけの遊びをお父さんが提供してあげることができれば、子どもはそうした遊びの方に夢中になるはずです。

 

子どもがTVゲームばかりしている、というのは、他に魅力的な「遊び」を提供してやれていないということです。ここはお父さんが一念発起し、子どもがTVゲームを放り出すぐらいの楽しい遊びを提供してあげたいところです。

 

身体を使った遊びで子どもの能力アップを

近ごろの小学校では、子どもたちの持つ基礎的な運動能力が落ちていると言われています。走ったりものを投げたりする時の身体の動かし方がなっていない子どもが多いというのです。これは、就学前の年齢で運動をあまりしなかったことが原因だと言われています。

 

こういったことにならないように子どもを育てる必要があるわけですが、何も大金をはたいてスポーツジムに通わせたりはしなくても大丈夫です。公園などで伸び伸びと走り回ったり、ジャングルジムやブランコといった遊具で遊んだり、誰かと相撲を取ったり、といったような、昔の子どもであれば誰でも普通にやった経験のある遊びさえ今の子どもがあまりしなくなったというのがその原因なので、そうした普通の遊びができるようにしてやるだけでいいのです。

 

スポーツ科学の視点から見た時、俗に言う「運動神経」は「コーディネーション能力」という言い方で表されます。このコーディネーション能力は、次にあげる7種類の能力に細分することができます。

 

1.リズム能力:身体の動きのタイミングを調節する能力

2.バランス能力:姿勢を保つ能力

3.変換能力:状況に応じて身体の動きを素早く切り替える能力

4.反応能力:刺激に応じて適切に動ける能力

5.連結能力:身体を全体的かつ効率的に動かす能力

6.定位能力:動くものと自分との位置がどうなっているかをつかむための能力

7.識別能力:道具を扱う能力

 

このように列挙するとなんだか難しいことのように感じられるかもしれませんが、この7種類の能力は普通に身体を使った遊びをしているだけで自然と鍛えることのできるものです。では、こうした能力を鍛えることができるような遊びにはどんなものがあるか、いくつか見ていきましょう。

 

チャンバラごっこ

一昔前の子どもたちの定番の遊びとも言ってもよいチャンバラごっこ。怪我をしないように、振り回す刀は新聞紙を丸めて作った方がいいでしょう。チャンバラごっこは、相手の動作に反応する力や、それに伴って自分の身体の動きを変化させる能力、そして道具を扱う能力といったものを向上させることができます。

 

子どもが暇そうにしていたり、TVゲームばかりやっていて身体をあまり動かしていないなと感じられたような時、家にある古新聞を筒状に丸めて、子どもを誘ってみてはどうでしょうか。気をつけなければならないのは、居間などであまりヒートアップしたりすると親子ともどもお母さんにお目玉をくらいかねないということです。特に壊れ物が近くにあるような時には用心しましょう。

 

目隠し探検

家にあるタオルや手ぬぐいなどを使って子どもに目隠しをし、家の中を探検させます。こうすることによって、真っ暗な中で自分と物体との位置関係をつかむのに似たような空間を認識する力が向上します。例えば、居間などから出発して、お風呂の脱衣所までをゴールにする、といったように目標を設定してやってみると楽しく遊ぶことができます。

 

目を開けている時には特に何の苦労もなく歩き回れる家の中も、こうすることで未知のワンダーランドと化します。家具につまずいて転んでしまったり、壁や扉に衝突して怪我をしたりしないように、お父さんは周りでそれとなくサポートしてあげる必要があります。

 

ゴミ箱にシュート!

不要になった新聞紙やチラシを丸めて、少し離れたところにあるゴミ箱めがけて投げてみるという遊びです。あまり行儀のいいことではないかもしれませんので、お母さんに叱られてしまいそうですが、運動としてはかなり有効であり、特に定位能力をトレーニングすることができます。

 

慣れてきたら、ゴミ箱の位置を少し離してみたり、投げるものの形や重さを変化させてみたりすることにより、投げる時の感覚を調節できる能力をトレーニングすることもできます。

 

風船玉バレー

子どもは風船玉が大好きです。どこでも簡単に手に入るうえに安価なので親としては助かりますが、この風船玉を使ってバレーボールのように遊んでみてはどうでしょうか。やり方は簡単で、膨らませた風船玉を使って、子どもとお父さんが交互にはじきあうだけです。バレーボールのように、地面に落とさないようにして続けるわけです。こうすることによって、子どもの反応能力や定位能力にトレーニングをすることができます。

 

こういった遊びだけでなく、風船玉はいろいろな遊びに手軽に使うことのできるアイテムです。そういう意味では忙しくて時間がなくても気軽に使えますから、家にいくつかストックしておくようにしてみてもいいでしょう。

 

パパ登り

木登りをするようにして、お父さんの身体に登らせてみましょう。これなら、手頃な木がなくてもすぐに遊ぶことができます。この遊びによってバランス能力を鍛えることができるだけでなく、筋肉をつけることにもつながります。

 

やり方としては、まずお父さんは腰を少し落とし気味にして踏ん張った状態でしっかり立ちます。そしてそこに子どもがよじ登るわけですが、お父さんの腕や太ももを手がかり足がかりにして、肩車できる程度の高さまでよじ登れたらOKということにします。それ以上はお父さんにとっても子どもにとっても少々危険になるからです。

 

ジェスチャー遊び

子どもとお父さんが交互にジェスチャーで何かを表現し、それを当てっこする遊びです。必要なのは身体だけで、思いついたらすぐ始めることができるという点が優れています。しかも、身体のトレーニングだけではなく頭も使う非常にいい遊びでもあります。ジェスチャーをする番の時には子どもの持つ表現力のトレーニングになりますし、お父さんのジェスチャーを当てる番の時には、子どものボキャブラリーを増やすトレーニングにもなるのです。

 

お絵かきで子どもの創造性を伸ばそう

男性には、あまりお絵かきが得意じゃないという人が多いように思います。このため、子どものお絵かきにつきあうとなるとちょっと身を引いてしまいがちですが、こんなふうに感じてしまうのは、あるものを写実的に上手に描かなければならない、という思い込みがあるためです。

 

子どもは、写実的に描けないと駄目だといったような先入観を持っていません。このため、端から見たら何がなにやら分からないような絵しか描けなくても、嬉々としてお絵かきを始めるのです。これに対して、大人は絵を描く時には写実的に、という固定観念から離れることができない傾向があるため、子どもが伸び伸びと描いた絵を見てはここが違うあそこが違うと駄目出しを始めてしまいがちです。

 

最初はお絵かきが好きだった子どもも、親に何度も駄目出しされるうちにお絵かきがあまり好きではなくなってしまい、描いたとしても型にはまったような絵しか描かないようになってしまいます。こうなってしまうと、せっかくの表現力を伸ばせる機会が失われてしまいます。

 

子どもの発達という点から見るならば、描いた結果が対象に似ても似つかないものとなったとしても、とにかく絵を描くという行為が大切になります。そうすることによって、自分の感じたものを伸び伸びと表現できる能力を培うことができるからです。

 

このため、子どもが何か絵を描いたなら、上手下手にはあまり頓着せずに、絵を描いてまで何かを表現したということそのものを褒めてあげるようにしましょう。そうすることで、絵を描く以外のこと、例えば文章を書いたり、踊りなどによる身体表現であったり、歌を歌うといったような別のかたちでの表現も得意になっていくはずです。

 

抽象的でも構わない

子どもの絵というとデッサンも色も大きさもめちゃくちゃで、何を書いたのかまったく分からないといったこともしばしばです。車のようなありふれたものも、お父さんが描いても結構難しいのですから、これはある意味当たり前だと言えます。

 

子どもがそういった絵を描いた時、もっと対象に似せて描くように教えようとしがちですが、これはあまりいい傾向ではありません。子どもがお絵かきをするのは、別段何かを写実的に表現したくてそうしているのではないのです。自分が対象を見て感じたことをイメージ化して描いているのです。

 

子どもの描いた絵を見て「これは何?」と言ったら、「犬だよ!」という答え。しかし、その絵を見ても頭も尻尾もよく分からないような絵だった、というようなことはよくあります。しかし、そこで駄目出しをしてはいけません。その子どもが持っている犬のイメージはそうなっているのですから、言わば、その子は犬についての抽象画を描いているようなものだからです。

 

ここで駄目出しをするのではなく、お父さんも一緒になって子どもみたいな絵を描いてみてはどうでしょうか。何となく思いついたままに線を引き、思いつくままに色を塗って、「これは飛行機!」「これがお母さん!」などとやってみせるのです。子どもはそうしたお父さんのやり方を見て、表現というのは何か決まった答えがあるわけではなく、自由気ままにやってもいいものなのだといったようなことを漠然とではありますが学習していけることでしょう。

 

絵あて遊び

ジェスチャー遊びのお絵かき版です。まず、何かお題を決めてお父さんが絵を描きます。できあがったら、子どもに何を描いたのかを当てさせます。絵が非常に上手に描けるお父さんがこれをやってもすぐになんだか分かってしまってつまらなくなってしまいます。むしろ絵があまり上手ではないお父さんが描いたほうが、子どもはいろいろ頭をひねることができて楽しいはずです。絵が上手な人は、ちょっと下手くそめに描いてあげるといいかもしれません。

 

じぶん絵本

子どもに思いつくままに何枚か絵を描いてもらいます。そして、それが何を表した絵なのかを聞いて下さい。その日の午後に公園で遊んだときの光景を描いたのかもしれませんし、お菓子で出来た家、といったような空想上のものごとを描いたのかもしれません。何の絵か分かったら、その内容について、子どもの絵の脇に文字で書き込みをします。

 

毎日たっぷり時間が取れないお父さんであれば、毎日1枚ずつ絵を描いてもらいましょう。そして、数分かけて何の絵なのかを聞き取りし、内容を文字で書きこんでいきます。数枚集まったら綴じ合わせて子ども画伯作の絵本にしてもいいですし、綴じずに順番をつけて紙芝居にしてしまっても面白いかもしれません。そんなふうにして自分だけの絵本や紙芝居を作ってもらった子どもは、絵を描いたりお話を作ったりするのを楽しく感じ、創造力をどんどん磨いていってくれるはずです。

 

子どものボキャブラリー増加には言葉遊び

絵を描くための道具がない場合でも、ちょっとだけしか時間が取れなくても、またどのような場所にいる場合であっても、頭をひねるだけでできるのが言葉遊びです。極端なことを言えば、言葉遊びであれば電話越しにすることさえできます。

 

仮に子どもがまだ起きている時間に家に帰ることができないような場合であっても、電話越しに何分間かであれば言葉遊びをすることはできます。そうすることで、子どもはお父さんが自分のことをきちんと考えてくれているのだという印象を持つことができます。そして、子どもの成長にわずかなりと資することができるのです。

 

一方、言葉遊びが陥りがちな点として、簡単にできるためにすぐに同じようなことしか思いつかなくなってしまうということがあります。毎回毎回同じような言葉を使っていても、子どもはそのうち飽きて遊びをやめてしまいますし、何より子どものボキャブラリーを増やすことはできません。言葉遊びは、言葉をたくさん利用できるようにし、それによって子どもの好奇心を引きつけることができるかが重要です。つまり、遊びのネタを拾ってくるお父さんの力量がものをいう遊びなのです。

 

しりとり

しりとりはかなり簡単で、子どものボキャブラリーを増やすにはうってつけである一方、いつまで経っても終わらないという欠点もあります。忙しくて数分しか使えないという場合にはこれではちょっとやりにくいと思うのであれば、例えば生き物ネタは禁止、であるとか、動物の名前だけOK、といったような「縛りプレイ」をすると難易度が上がりますし、また延々と続くこともなくなります。

 

あるいは、単にしりとりをするのではなく、携帯のアラーム機能などをうまく使ってちょっと工夫をして見てもいいでしょう。答えるときに携帯を持つようにして、答え終わったら相手に携帯を渡します。そうして、アラームが鳴っていた時点で携帯を持っていた方が負け、といったような変則ルールを導入するなどするのです。

 

このようにして、ただやるだけではすぐ目新しくなくなってしまうような遊びに一工夫加え、どうやって長く遊べるようにするかというのもお父さんの腕の見せ所だと言えるでしょう。

 

早口ことば

早口ことばで遊んだことのない人はいないかと思いますが、あまりパターンを知らなかったりするのがちょっと困りものです。そういうときには、本やWebなどを利用すればいくつも調べることができます。

 

早口ことばはゲームとして楽しいということもありますが、子どもが流暢に話せるようになるというオマケの効果もついてきます。また、それなりの長さの文章をそらで覚える必要がある遊びであるため、脳の記憶をつかさどる部分の刺激にも鳴ります。

 

ジョーク合戦

子どもとお父さんでジョークや駄洒落を言い合う遊びです。「合戦」ですから、お母さんにレフェリーになってもらって面白い方を判定してもらってみてはどうでしょうか。これなら家族全員で遊べます。お母さんの手が離せないときなどは、どちらか一方がジョークやダジャレを思いつけなくなるまで互いにネタを出し合うというようなやり方でもいいでしょう。

 

この遊びは、子どもに本を読む習慣をつけて欲しいようなときにも利用できます。この遊びをするのに平行して子どもでも読めるような駄洒落本やジョーク集などを買ってあげれば、お父さんに勝ちたいという思いがある子どもは単に与えるよりも率先して本を読み出すからです。そうやって本を読むことへの抵抗を下げてやれば、いずれ普通の本も進んで読む子に育ってくれるでしょう。

 

集中力や手先の器用さのトレーニングには折り紙が一番

日本伝統の遊びである折り紙ですが、折り紙をすることにより集中力のトレーニングができますし、手を使って細かい作業をする能力も高めることができます。また、折り紙の折り方を紹介する本を見ながら紙を折るという作業は、平面に描かれた絵や図を見ながら立体的なものを作るということになり、かなり複雑な認知を要求します。つまり、折り紙をすることで、子どもはさまざまな能力を同時にトレーニングできることができるということです。

 

風船などと同じく、折り紙もどこでも買えて安価な品物ですので、すぐに使えるように買いだめしておいてもいいかと思います。また、折り紙のいいところは専用の紙が手元になくても折れるところです。包装紙を正方形の形に切ってもいいですし、新聞のチラシでも構いません。そうやって工夫して遊ぶ姿を子どもに見せることができればよりよい教育効果があるかもしれません。

 

とはいえ、男性の場合、子どものころにあまり折り紙をしたことがないような人も多いかと思います。紙ヒコーキや奴さん、ちょっとできる人で折り鶴ぐらいがやっと、といったところでしょうか。いずれにしても、男性はこまこました複雑な折り紙はもともと得意ではないのですから、そちらで勝負しなくても構いません。複雑さではなく、折った後に玩具としても使うことができるような折り紙の折り方をいくつかマスターして、できあがったら子どもとそれで遊べばいいのです。

 

玩具にもなる折り紙と言われてもぴんとこない方もあるかもしれませんが、要は紙ヒコーキのようなたぐいのものです。いくつか例をあげてみましょう。折り方は本やWebなどで調べると幾つも見つかります。

 

紙ヒコーキ

これは一番簡単かと思います。1種類だけでなく、ちょっと折り方を工夫するだけでいろんな形のヒコーキが作れるところも魅力です。子どもと一緒にいろいろな形のヒコーキを作って、どれが一番よく飛ぶか競争してみてもいいでしょう。

 

どんなふうに折るとよく飛ぶかを見つけるためには、何回も折ってみて、飛ばしてみて、というのを繰り返すことになります。このようにすることで、何かを成し遂げるときにはトライ・アンド・エラーが大事で、うまくいかなくても直してやり直すことが大事である、というメッセージを子どもに伝えることもできるでしょう。

 

パクパク折り紙

指を入れて閉じたり開いたり動かして遊べる折り紙です。指を入れて開け閉めして遊ぶ他にも、開く部分に数字を書いて占いに使ったり、中に文字を書いてその指示に従って行動する遊びに使ったり、工夫次第でいろいろ使えます。

 

だまし船

船の形に折り紙を折って、子どもに帆の部分を持たせて目を閉じてもらいます。ちょっといじると船の帆だったところが船の軸先になるので、目を開けた子どもはものすごく不思議がります。どうしてそうなるのかを教えてあげると子どもは感心し、他の人にやって見せて楽しむようになります。

 

紙鉄砲

ちょっと乱暴に使うこともあるので、折り紙を使って作るよりも新聞チラシのような少し丈夫な紙を用いて作った方がいいでしょう。その方が音も大きくなるのでおすすめです。

 

紙鉄砲で大きな音を出すにはただ振り下ろすだけでは駄目で、肘と手首を上手に使って強めに振り下ろすなどコツが要ります。野球でボール投げをするときの動作と共通する部分があるので、紙鉄砲を用いた投球練習をしたところ遠くまでボールが投げられるようになったという話もあります。意外に高度な動作が必要なのです。

 

折り紙手裏剣

手裏剣を作るときには、2枚の折り紙が必要になります。きれいな色の組み合わせにすると、飾っておいてもきれいです。できあがったら子どもとお父さんとで忍者ごっこをしてもいいですし、空き缶などを的にして当てっこをしてもいいでしょう。できあがった手裏剣は割合かたいので、他の人に向かって投げないようにだけ注意をしておく必要があります。

 

子どもが興味を示したら遊びながらプチお勉強

近ごろのTV番組などを見ると、まだ幼稚園児なのにいくつも漢字を覚えていたり、ひらがなや数字は完璧で計算もできる、なんて子どもたちを目にすることがあります。そういった子どもたちを見て、「うちの子にも何かやらせないと駄目かな……」などと不安になってしまっているお父さんもいるかもしれません。

 

しかし、それほど心配しなくても大丈夫です。小学校で習う程度の文字や計算については、小学校に上がってから少し勉強するだけでどんな子どもでもすぐにマスターできるからです。ひらがな50文字についても、子どもが関心さえ持てば瞬く間に覚えてしまいます。幼いころから無理をして学習させる有用性は低いというのは、保育や教育に関わる人たちの間では常識となっているのです。

 

むしろ、そうしたことに関心を持っていない子どもに対して無理強いしたために、小さなころから勉強ごとが嫌いな子に育ってしまう危険があるとされています。また、数を数えることの楽しさを感じる前に計算などを無理強いされた子どもは、将来成績が頭打ちになるようなケースが多いという調査結果も出ているぐらいなのです。

 

一番大事なのは、子ども本人が興味を示すかどうかです。幼い子どもが文字や数字に興味を示したのであれば、そうした興味関心は大いに伸ばしてあげるべきです。字の読み方をしつこく尋ねたり、計算問題を出してくれるようにせがんできたのであれば、子どもがその分野に興味を持っているという証拠ですから、そこをうまくとらえて能力を伸ばしてあげるようにしてください。せっかく自分から学びに興味を示したのですから、子どもの気がすむまでつきあってあげることで能力をどんどん伸ばしてやることができます。

 

文字探し

子どもがひらがなやカタカナなどの文字に関心を示し始めたなら、新聞や雑誌などを使って文字探しをして遊んでみましょう。やり方は簡単です。新聞などを用意して、その中から覚えた字を子どもに探させるのです。例えば「ぬ」を探して赤鉛筆で囲う、といったやり方が考えられます。

 

そんな遊びを通して、例えば「め」を「ぬ」と間違えて選んでしまったというような間違いをしたときには、「め」と「ぬ」がどう違うのか、ということを教えるようにします。時間を区切って、前の日よりもたくさん見つけられるかな、などとやってみてもいいでしょう。そんなふうにしていくうちに、子どもは他の文字にもどんどん関心を示すことでしょう。そうしたら次の文字を教えてあげて……とやっていくうちに、ひらがなカタカナなどすぐに覚えてしまうものです。

 

なぜなぜクイズ

子どもが何かに興味を示し、「なぜ?」と聞き始めたら、まずは「いいところに目をつけたね」、ととりあえず褒めてあげて下さい。正しい答えを教えたり、いっしょに調べ物をするのはその後です。お父さんが時間が取れないのなら、子どもに調べてもらってもいいでしょう。百科事典などを準備して「ここに載っていると思うから、調べて、分かったらお父さんにも教えてね」と頼むのです。

 

そんなふうにして、分からないことをある程度自分で調べられるようになったなら、今度はお父さんの側から「なぜ?」と尋ねてみてもいいでしょう。内容は、身近なことであれば何でも構いません。「お湯でいっぱいのお風呂に入るとあふれるのはなぜ?」「犬がちょくちょくオシッコするのはなぜ?」「道端にゴミをすてちゃいけないのはなぜ?」「子どもたちだけで火遊びしちゃいけないのはなぜ?」といったような感じです。

 

答えが見つけにくいかな、と思うようなときには、例えば3つほど選択肢を用意するというような工夫があってもいいでしょう。あるいは、お父さんも分からないことを問題にしてみるのも面白いかもしれません。そんなふうにすることで、子どもが持つセンス・オブ・ワンダーを磨いていくことができます。

 

手作り算数ドリル

子どもが数字を数える楽しみを得る前に計算を無理強いしたりしない方がいい、と上で述べましたが、子どもが数字や足し算に興味津々で、問題をせがんでくる、といったようなときには話が別です。そういうときには、広告チラシの裏など適当な紙を使って、お父さん手作りの算数ドリルを作ってみてもいいでしょう。

 

算数ドリルというと公文式などが有名ですが、あれも初めは学校教師だったお父さんが自作した問題がもとになったのだといいます。お父さん手作りというところも、子どもにとってはやる気の源になるのかもしれません。

 

単純な足し算を覚えたばかりの子どもであれば、ちょっとした足し算問題を5~6問もあれば十分です。その程度の問題であれば、何も市販品を買わなくてもいつでもどこでも作ってあげることができます。また、自分の子どもにあった難易度と問題量をお父さん自身が確かめて調節することができるからです。

 

作った問題をやらせてみて、子どもが間違ってしまったとき。そんな時に注意したいのは、けっしてバツをつけないということです。子どもが間違ったら、「これ、もういっぺん考えてごらん」とだけ言って、正しい答えを出せるまで待ってあげるのです。正解したら大きなマルをつけてあげましょう。最後に100点満点! となれば子どものやる気も続くというものです。幼いころはマルバツにこだわることなく、「おべんきょう大好き!」と感じさせることの方が大事なのです。

 

子どもから遊びを教わるのも手

子どもが幼稚園にいくようになったら、逆にお父さんが子どもから遊びを教わってみてもいいでしょう。いま幼稚園やお友だちの間で流行っているTV番組のことや、遊び方を教えてもらうのです。

 

子ども同士、特に何も準備しなくてもできるような遊びを子どもはいくつも知っているものです。教えてもらった遊びを、子どもと一緒になってやってみせれば子どもは非常に喜んでくれます。どのへんが面白いのかいまいちよく分からない、というようなものにたくさん出くわすかもしれませんが、子どもの感性を知るいい機会だと捉えてやってみるといいでしょう。

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