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テレビが子どもに与える悪影響

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テレビ

ゲームが子どもに及ぼす悪影響については、様々な本やサイト、テレビ番組などで叫ばれているために、多くの親御さんたちが関心を持ち、何とかしなければと思っているようです。一方、子どものテレビ視聴に対しては、ゲームに比べたら危機感を感じていないご家庭が多いようです。

 

しかし、ゲーム同様、テレビが子どもに及ぼす悪影響についてもしっかりと知っておかなければなりません。親御さんが思っているよりも、テレビが子どもに与える影響は深刻です。テレビは子どもにどんな悪影響を及ぼすのか、テレビとの上手な付き合い方はどんなものなのかを一緒に考えていきましょう。

 

※本記事では主にテレビの悪影響に言及していますが、言うまでもなくテレビが100%ダメということではありません。上手な付き合い方を考えるために、悪影響について理解いただく一材料としてお読みいただければ幸いです。

 

テレビのために、子どもの大切な時間が失われている

あなたはお子さんが1日にどれだけテレビを観ているか、把握していますか?子どもが1日に観るテレビの時間についての調査があります。ベネッセ教育総合研究所による「第2回子ども生活実態基本調査」(2009年)です。

 

この調査の結果、小学生の子どものテレビ・ビデオ視聴の平均時間は116分、つまり1時間56分となりました。これが中学生になると135分、つまり2時間15分という結果になっています。小中学生とも2時間ほどという平均視聴時間になっています。

 

子どもとテレビの関係について、他にも興味深い結果が出ている調査があります。学研教育総合研究所による「小学生白書Web版」(2010年)です。1日にどのくらいの時間テレビを観るかという質問に対して、以下のような結果になっています。

・見ない…1.1%

・30分から1時間未満…7.2%

・1時間から2時間未満…47.2%

・2時間から3時間未満…33.1%

・3時間以上…11.5%

 

これを見てみると、ほとんどテレビを観ない子どももいるなか、3時間以上も観ている子どもがいるということが分かります。つまり、テレビを観る時間に関して、子どもによって大きな差が出ているということになります。子どもによって、というよりも、これは家庭によって、別の言い方にすれば親の意識の持ち方によって違うと言ってもいいでしょう。

 

「テレビを観ていたら2時間なんてあっという間。それほど問題になるほど長くはないのでは?」と思うかもしれません。ですが、1日当たりで言えば2時間ですが、1週間当たりにすれば14時間もテレビを観ていることになりますし、1年間当たりにすれば730時間にもなります。

 

小学4年生の年間総授業時数は480時間です(45分を1時間とする)。これを「60分=1時間」として換算すると、学校で勉強している時間は735時間となり、なんと年間でテレビを観ている時間と同じくらいになってしまうのです。

 

1日2時間というのは、あくまで平均値です。中には3時間、いやそれ以上の時間をテレビの視聴にあてている子どもがいるのです。そのような子どもは、学校で勉強している時間よりもはるかに多い時間、テレビを観て過ごしているということになります。子どもの時間の使い方について、私たち大人はもっと真剣に考えるべきではないでしょうか。

 

子どもたちにとっての時間は、大人にとってのそれよりもずっと濃度の濃いものです。同じ1年間でも、そこで得られるものの大きさは、大人とは比べ物にならないのです。そのことをよく考えれば、子どもがテレビを観ている時間に危機感を感じるはずなのですが、この事を深刻にとらえている方はあまりいないようなのです。

 

では具体的に、長時間のテレビ視聴は、子どもたちにどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。まず1つ目に、単純にテレビ以外の事に使う時間が減るというデメリットがあります。勉強時間が減る、家族とのコミュニケーションの時間が減る、外で体を動かして遊ぶ時間が減る…。睡眠時間が減る場合もあります。

 

2つ目は、1つ目の問題から派生してくる問題なのですが、成績が落ちる、コミュニケーション能力が低下する、不健康な体になる…といった現象をもたらします。

 

3つ目に挙げられる悪影響は、何となくテレビをつけっぱなしになっている状況がもたらすものです。この状況下では、他の事をしているときに、テレビからの情報も入ってきます。ですから、一つの事に集中しにくくなるのです。勉強にも集中できないし、家族の団らんにも集中できません。

 

時にはほかの遊びをしながらテレビをつけていることもあるのですが、この場合は、その遊びにすら集中できないのです。本人にはその自覚はないかもしれませんが、ほんの僅かであっても、間違いなくテレビの方にも気が向いてしまっているのです。

 

今目の前にある勉強に100%の意識を向けて集中できなければ、内容をしっかりと理解できませんし、きちんと覚えることもできません。遊びにしても同じで、今やっている遊びに、本当の意味で夢中にはなれません。また、家族と話をしている時にテレビがついていれば、家族との気持ちのやり取りはうまくいかないのです。

 

テレビのつけっぱなしは幼い子どもに恐ろしい悪影響をもたらす

何となくテレビはいつもつけっぱなし…。軽い気持ちでやっていることかもしれませんが、そのような状況は、子どもたちから集中力を奪います。ところが、乳児や幼児に対してはもっとひどい悪影響を与えているのです。

 

日本小児科学会は、2004年、乳幼児がテレビを長時間観ることは危険であると提言しました。学会が調査した結果、以下のようなことが分かったのです。

・1日4時間以上テレビを観ている子どもは、4時間未満の子どもに比べ、意味のある言葉の発現に遅れがみられることが多い。

・子どもの近くで、1日8時間以上テレビが付いている状態にある場合、意味のある言葉の発現に遅れがみられることが多い。

・テレビ視聴時間が長い子どもは、短い子どもに比べ、意味のある言葉の発現が遅れるケースが2倍にもなる。

・テレビを長時間観ているグループの中の、言葉の発現の遅れや表情の乏しさ、親と目を合わせようとしないという特徴を持つ子どもたちに対して、テレビを観ることを一旦やめてみると、それらの特徴が弱まることがあった。

・同じビデオを何度もみたり、親が構ってやれない時に子どもをテレビに任せたりすることで、わずか半年ほどの間に、言葉の遅れなどの特徴が顕著になってしまう例もあった。

 

このような調査結果を受けて、日本小児科学会は、乳幼児のテレビ長時間視聴についての危険性を訴えたわけです。

 

さらに、日本小児科学会に所属するある医師は、こうも指摘しています。テレビから流れてくる音は母親の声と混ざるため、乳幼児の耳に母親の声が届きにくくなり、そうなると乳幼児はテレビの方によく反応するようになるのだと。

 

大人たちはよく、「この子はテレビのこのキャラクターが大好きで、とても集中して観るのよね」などと喜んでしまいがちですが、実はそれは憂うべきことなのかもしれません。なぜなら、テレビからの情報は一方的で、言葉や気持ちのやり取りはできませんから、言葉や動作を真似したり、相手に対して反応を返したりする力が育ちにくくなるとされているからです。

 

他にも、テレビの長時間視聴が脳の回線に影響を与えて、コミュニケーションに関する力が育つのを阻害すると危惧する脳科学者もいます。脳に悪影響を与える理由は以下の通りです。

 

乳幼児が誰かに対して何らかのサインを出した場合、たいていの人はそれに対して反応を示します。そのようなやり取りを繰り返しながら、子どもの脳の中では、人との関わり合いに関する回線が出来上がっていき、コミュニケーションに関わる力がついていくのです。

 

テレビを観はじめたばかりの乳幼児は、テレビの向こうにいる人に対しても何らかのサインを送ります。しかしそれに対する相手からの反応は、当然ありません。すると子どもはだんだんサインを出さなくなっていき、人と関わるための回線がつながらず、うまくコミュニケーションが取れなくなっていってしまう可能性があるのです。

 

これらの研究は、2歳以下の子どもに対して行われたものではあります。しかし3歳以上の子どもであっても、テレビの長時間視聴が彼らの貴重な時間を奪い、それに伴って体や心の成長に悪い影響を与えることはありうると考えて対応すべきと考えられています。

 

テレビの悪影響から子どもを守るのは、親が気づくことから始まる

テレビを長い時間観ていることが、子どもに様々な悪影響をもたらします。今はネットからいくらでも情報が得られますから、その気になれば、テレビが子どもに与える悪影響についてはすぐに調べることができます。ぜひ一度調べてみて、まずは正しい知識をインプットする必要があると考えます。

 

実際のところ、ゲームのやりすぎは気にしていたけれど、テレビがそんなにも悪い影響を与えているなんて思ってもみなかったという方は多いようです。ですから、何となくテレビをつけっぱなしにしていて、いつの間にかとても長い時間テレビを観させていたということが起こっているのではないでしょうか。

 

今親である人たちは、なぜテレビが及ぼす悪影響について、あまり気に留めていなかったのでしょうか。そこには、今の親の世代が育ってきた環境が、背景として浮かび上がってきます。

 

今親をやっている人たちが子どもだったころ、現在流通しているようなゲームはまだありませんでした。しかしテレビは今と変わらない存在で、子どもたちの周りにあったと思います。今と変わらないどころか、今よりももっと子どもたちを魅了する存在であったはずです。つまり、今よりも長い時間、子どもたちはテレビから離れられなくなっていたというわけです。

 

最近の子どもたちの家で、テレビが日常的についている状態であるとか、家に着いたらまずテレビのスイッチをオンにする習慣があるとかいうことは、決して珍しくありません。

 

でも本来ならば、テレビから流れてくるような、自然ではない音や光などが常にそばにあるなんていうことは、健全ではない状況です。それに気づかないというのは、幼いころからそのような状況の中で育ってきたので、それが普通になってしまっているからと考えられます。

 

だからこそ、我が子をテレビからの悪影響から守りたいと思ったら、まずは親御さんたちが、テレビを何となく見続けていることがなぜ悪いのかを知ることから始めなければなりません。

 

子どもが自主的にテレビの視聴時間を減らす方法とは

テレビを長い時間観続けたり、ただなんとなくずっとつけっぱなしにしていたりすることは、子どもに様々な弊害をもたらします。親はあまりそのことに気づいていないケースが多いので、親がテレビ視聴による弊害を知るのがまずは先決です。

 

「そうか、テレビを長く観すぎることは、そんなにも悪いのか」と気づいた親たちは、子どもたちにこんな風に言うかもしれません。「テレビはそんなに長く観るものではない、これからは1日1時間までにするよ」と。こうすれば万事OKかというと、決してそうではありません。

 

そう言われた時の子どもの反応は、このような感じだと予測されます。「今までは何も言われなかったのに、突然どうして?」というような困惑。「どうしてそんなに一方的に決めつけるのよ!」という反発。素直に「お父さんやお母さんの言う通りだ」と決め事に従う子はめったにいないでしょう。

 

親たちがテレビの長時間視聴がもたらす悪影響に気付いたら、その次にやることは、子どもたちにも同じように気付かせることです。親御さんたちだって、自分がテレビによる悪影響を知るまでは、テレビの時間が長すぎるとか、テレビをあまり見ないようにしようなんて、考えもしなかったでしょう。子どもだって気づくことから始めなければなりません。

 

子どもが「なるほど、それは大変なことだ」と心底思えれば、「何とかしなければ」と自分から思うはず。その気持ちがあって初めて、自分のテレビ視聴時間を調節することができるようになるのです。子どもが自分からテレビを観る時間を減らすようになるには、親がいかにうまく気付かせてやるかにかかっていると言っても過言ではないのです。

 

そんなに難しいことではありません。学校によっては、お便りでテレビの観すぎをやめようと呼びかけることもありますから、そのようなお便りを一緒に読んでみるのも一つの方法です。

 

学校からそのようなお便りが届かなくても、テレビの長時間使用がもたらす悪影響について取り扱った書籍やリーフレットなどはたくさん見つけられますし、ネットからも簡単に検索できます。書籍であれば、書店はもちろんのこと、図書館やネットショップからも探すことができるでしょう。

 

また、子どもたちが今テレビに割いている時間を、1カ月や1年、10年という長いスパンで考えると、一体何時間をテレビに費やすことになるのかを、実際に算出してみるのも良い方法です。「1日2時間だから大したことないでしょ」と思っていた子どもたちも、「1年間で考えると1か月もの間テレビを見続けることになるの!?」と驚くことでしょう。

 

子どものテレビ視聴時間を減らすとっておきの方法

テレビを観る時間が長すぎると、子どもにいろいろな弊害をもたらします。そのことに気づけば、親は誰でも、何とかして子どものテレビ時間を減らしたいと考えるでしょう。しかし、「テレビの観すぎはやめなさい!」といったところで、そう効果は表れないでしょう。でも、子どものテレビ視聴時間を簡単に減らせる、素晴らしい方法があるのです!

 

それは何かというと、「テレビ視聴時間をメモする」という方法です。「痩せるには、まずは体重を毎日図り、記録しましょう。あるいは、食べたものを毎日細かく書いていきましょう」という話や、「出費を減らしたければ、まずは家計簿をつけましょう」という話を聞いたことがありませんか?それと同じ原理です。

 

つまり、子どもは自分が何時間くらいテレビを観ているのかなんて、ほとんど知らないのです。でも、テレビを観た時間をメモして振り返れば、自分のテレビ視聴時間を知ることになります。すると、「こんなに見ているのか」と気づき、何とかしなくては、という意識が高まるというわけです。では、詳しいやり方をご説明しましょう。

 

①新聞をとっていると、1週間に一度、次の週のテレビ番組が全て掲載される日があります(新聞によります)。またインターネットなどでも公開されています。その表を用意しましょう。

 

②夜寝る前に、そのテレビ番組表を見て、今日観た番組を探してチェックします。この時、意識的に見ていたわけではないが、何となく流れていたテレビ番組までチェックしましょう。ここまでやるだけでも、自分がどれだけ観ていたかが分かります。

 

③もっと意識を高めるには、自分がその番組を見てどう思ったかも振り返るとよいでしょう。面白かった、次も観たいと思ったらその番組を赤で囲み、面白くなかった、次はもう観なくていいなと思ったら青で囲む、というように、色分けしていけばよいのです。これは週の終わりにまとめてやるのもおすすめです。少し時間が経ってから自分の感想を振り返ることで、「もう観なくてもいいな」という番組が多くなるからです。

 

このような方法で、自分が観た番組をメモしていくわけですが、これを親も一緒にやるともっと効果的です。その場合は家族が各自、違う色を使って色分けしていくといいでしょう。そうすることで、親子一緒に、テレビ視聴時間を減らそうという気持ちが高まっていきます。

 

新聞のテレビ番組表を使わない方法もあります。その場合は、ノートを1冊用意しましょう。詳しいやり方は以下の通りです。

 

①1日の終わりに、自分が今日観たテレビ番組をノートに書く。日付を書くのも忘れずに。朝から夜までをよく思い出して、観た順に書いていくとよいでしょう。

 

②この場合も、自分の感想を交えたほうが効果的です。「また観たいな」と思った番組には赤線をひく、「もう観なくていいや」と思ったら青線を引く、という具合に。

 

新聞の番組表を使ってもよし、ノートを使ってもよし。要はきちんと記録をつけて、自分の感想が分かるようにしておくことが大切なのです。

 

続けてみると、きっと子どもたちの中に気づきが出てくるでしょう。「こんなに長い時間、こんなにたくさんの番組を一日で観ているとは思わなかった」「観たかったわけではないのにテレビがついていたから、つい観てしまって時間の無駄だったな」などなど。

 

このように気付けたなら、きっとその子どもたちはこれから、テレビの視聴時間を減らしていけることでしょう。

 

ちなみに、出費を減らしたいために家計簿をつけるという時も、自分なりの振り返りの作業を付け加えると、もっと効果が上がります。まずは、買ったものと価格は一つずつきちんと書きましょう。その上で、買ってよかったものには赤線をひき、無駄だったなと思った物には青線を引くなどして色分けしていくのです。

 

やっていくうちに、無駄な出費が減っていくはずです。色分けしなかった場合でも、出費は次第に抑えられていきますが、色分けすることで、早く効果が出てくるとされています。

 

テレビ視聴の決まりを作れば、テレビの観すぎはなくなる!

テレビの観すぎを改善するには、まずはテレビを長時間観るとどんな悪いことが起こるのかをしっかりと知ることです。そして、自分が一体どれくらい観ているのか、正確なところをしっかりと把握することです。

 

それだけでも少しは視聴時間が減るでしょう。しかしここに、テレビ視聴の決まり作りを加えれば、テレビの観すぎはグンと改善されるのです。では、どのような決まりを作ればよいのか、いくつか例を挙げておきましょう。

 

①観たいものだけを観るようにするための決まり

これから観る番組の計画を立てさせるのです。新聞のテレビ欄を見て、今日観る番組を決め、印をつけておく、というような決まりが挙げられます。また、何となくだらだらとテレビを見続けるのをやめたければ、観たい番組は録画するという習慣をつけるのもおすすめです。

 

②テレビの視聴時間についての決まり

数字で区切るやり方です。例えば、1日2時間までとか、1週間で10時間までなどというものです。

 

③テレビを消すタイミングや、消している時間についての決まり

観る予定だった番組が終わったらすぐにテレビを消す、勉強中や明日の準備中、食事中はテレビをつけない、水曜日はテレビをつけない日にする、などが挙げられます。

 

④テレビをつけて良い時間についての決まり

例えば、宿題が終わった後、明日の準備が終わった後など、テレビをつけて良いタイミングを設定するものです。

 

⑤テレビ視聴の場所についての決まり

最近は、リビングに限らず、子ども部屋や寝室にテレビがあるお宅も多いようです。その場合は、どこで観ることにするかを決めるのも良い方法です。「子ども部屋では観ない」という決まりのほか、そもそも子ども部屋にはテレビを置かないとするのも良いでしょう。

 

その他、ご家庭のお考えに合わせて、決まりを考えていってください。決まりが設定できたら、次はそれを守り続けるための工夫も考えましょう。例えば、振り返り表を作って、毎日決まりが守れたかどうか振り返り、守れたら丸印をつけ、守れなかったらバツ印をつけるという方法も有効です。

 

この表は、親用も作っておくとベストです。親の場合は何を振り返るのかというと、子どもの様子をきちんと見ていたかどうかを振り返るのです。子どもが決まりを守ったかどうかを見ていたら、その日は丸印をつけられます。

 

1日2時間、週に10時間などという風に時間を決めた場合は、いままでで何時間観たのかが把握しにくいものです。この決まりを守りやすくするには、「テレビ30分券」というものを作り、1日2時間という決まりであれば4枚、週に10時間という決まりであれば20枚子どもに渡すというアイデアがあります。

 

子どもはテレビを観る前にこの券を親に渡すことにするので、手元に残った券を見れば、後何時間テレビを観られるのかが、一目瞭然でわかるわけです。

 

また、もしも決まりを守れなかった場合は、罰も決めておくとより効果的です。これも決まりによっていろいろなものが考えられますが、決まりを連続2回破ったら次の日はテレビ視聴はなし、決められた時間を過ぎて観てしまったら、過ぎた分だけ次の日のテレビ時間を減らす、といったものが挙げられます。

 

決まりを作る時のポイントは、親子で話し合って決めること。親側からの一方的な押し付けでは、子どもは守ろうという気持ちになれません。また、一定期間やってみた後に決まりを振り返り、実情にあっていなかったら決まりを変えるというのも大切です。やりながら、ご家庭にあった決まりにしていけば、より一層決まりを守りやすい状況になるでしょう。

 

人生の楽しみはテレビだけにあらず!大人がそれを教えよう

テレビを長い時間観続けている子どもは、決して少なくありません。その原因は、親の方に危機感がなく、テレビをつけているのが自然な状態になっているから、ということももちろんあるのですが、テレビの他にやることが見つからないから、テレビばかり見てしまうというケースもかなり多いのです。

 

そのような場合にぴったりなテレビ視聴時間を減らすためのアイデアがあります。子どもに、テレビと同じくらい面白いと感じられるものを与えてあげればよいのです。日本に昔から伝わる遊びや、自分で作り出していく遊び、外で思い切り体を動かす遊び、自然と触れ合う遊びなどがおすすめです。

 

日本に昔から伝わる遊びというと、まずはかるた遊びやすごろく遊び、けん玉遊びや将棋などが思いつきますね。その他、トランプ遊びやUNOなども、昔遊びとは言えませんが、今の大人が子どものころからある遊びの一種です。

 

最初は「え~つまらなそう」などと思うかもしれませんが、一度やってみると大人も子どもも夢中になってしまいます。何となく興味が持てなくてやらなかっただけで、やってみればその面白さに気づく子どもも多いのです。

 

その上、このような遊びは頭脳を鍛える効果もあり、自分以外の人と関わる場にもなるという意味でも、非常に良い遊びだと言えるでしょう。

 

「将棋や囲碁は子どもには難しすぎるのでは?」と思う方もいるでしょう。確かにこれらはとっつきにくいかもしれません。将棋や囲碁に触れさせたいなら、これらを題材にした漫画をまずは読ませてみるという手があります。探してみるとたくさんあるものです。実際、漫画をきっかけとして将棋や囲碁が好きになったというのはけっこうよく聞く話です。

 

トランプは置き場所も取らず、どこでも、しかも安価に手に入れられるものですから、手軽です。それに、様々なゲームがあるので飽きません。1人でできるものもあれば、大勢でやるゲームもあるので、家族で過ごすひとときにトランプゲームをやってみれば、コミュニケーションも深まるでしょう。

 

家族でやるゲームと言えば、ボードゲームもいいですね。おもちゃ屋さんに行ってみると、実に様々な種類のボードゲームが発売されているのに驚くことでしょう。しかも、大人でもやってみたいと思うようなものも多いのです。ボードゲームは数やお金の計算が必要なものもありますので、算数の力が伸びることも期待できます。

 

お絵かきやおもちゃ作り、粘土遊びや積み木遊びなどは、自分で作り出していく遊びです。この遊びには、想像力や発想力が必要で、自分だけの世界を作り出せる楽しさがあります。この楽しさを見いだせた子どもたちは、テレビやゲームのような受動的な遊びには、それほど強い執着を持たない傾向にあるようです。

 

子どもには外遊びもたくさんさせたいものです。全身を思い切り使う外遊びは、体力もつきますし、ストレス発散にもなります。自然の中に入って、昆虫採集や植物採集をしたり、石や落ち葉などを使って何かを作ったり、ごっこ遊びをしたりするのも、他にはない楽しさです。

 

「テレビを観るな」「ゲームをするな」と禁止の言葉を言うだけでなく、「そのほかにもこんなに面白い遊びがあるよ」と提案してみましょう。子どもたちはただ、他の遊びを知らないだけかもしれません。一つをダメだと禁止するのではなく、それに代わるもっと良いものを提示するという考えをしていきたいものです。

 

ぜひこれまで述べてきたような遊びに、子どもたちを誘ってみてください。最初は渋い顔をされるかもしれません。でも誘い方次第では「やってみようかな」とその気にさせることは可能なはずです。

 

テレビ漬け、ゲーム漬けになっている子どもの中には、家族と関わる時間が少ない子どもたちも多いという研究報告もあります。子どもとのコミュニケーションを深めるためにも、テレビやゲーム以外の楽しさを、子どもと一緒に分かち合っていってはどうでしょうか。

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