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便秘を甘く見てはいけない!子どもの排便リズムを整えよう

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便秘

子どもが学校で腹痛を起こす原因のトップには、家で排便がなかったことが挙げられます。「おなかが痛い」と言ってトイレに行ってみて、便が出れば痛みがすっきりとなくなることがよくあるのです。下痢が原因の場合もありますが、どちらにせよ便意による腹痛が起こった時には、授業中であっても担任の先生に断って、トイレに行かなければなりません。

 

しかし特に、家で排便がなかったことによる腹痛の時には、トイレにこもる時間も長くなりがちですから、その間の授業の内容が分からなくなってしまったり、その子のために授業がストップしてしまう場合もあったりして、あまりよいことがありません。

 

トイレに行っている間にとても重要なことを勉強していたとしたら、後で時間をとってその子は説明を受けなければなりませんが、学校にいる間にその時間をとるのはなかなか難しいことです。たかが便の事と思わないでください。規則的な排便の有無は、授業をしっかりと受けられるかどうか、しっかりと活動できるかどうかを左右するのです。

 

子どもたちにとって排便のベストなタイミングはいつ?

学校で便意に襲われ、腹痛を訴える子どもはよくいるものです。そのような子どもは学校で排便をすれば、すっきりと腹痛が治ってしまうのです。給食を食べるとその刺激で便意を催す子どももいます。食べた直後に便意が来てしまうと、自分の食器を友だちに片付けてもらうことになったり、給食当番としての役割を誰かに任せてしまったりすることにもなります。

 

給食後時間が経ってから便意が来るのも困りものです。家に着くまでの道のりでしたくなり、走って帰ることになるとか、店や知り合いの家に立ち寄ってトイレを借りるという子どもも珍しくないのです。家にたどり着いたとたんトイレに駆け込む子どももよくいるようです。

 

もっと大変なのは、午後が通常通りではない日です。平日なら、午後に校外学習に出るということもよくあります。ですから、便意を催した時にバスや電車に乗っていたとか、学校以外の施設の中だったりすると、大変困ることになるのです。休日でも、外出しているときなどは、午後にトイレのない場所で遊んでいたりすれば、便意が来た時に苦労するでしょう。

 

そう考えると、1日の活動が始まる前、つまり朝ごはんを食べて家から出る前に排便があることが、一番よいことだと言えるのです。それが無理なら夕食の後が良いでしょう。ただし、昼食後に排便する子と同様に、夕食を外で済ませた時などは、家に帰る前に便意を催して苦労することもあるので、やはり朝に便が出るのがベストだと言えます。

 

便秘がもとで大病になることも!?

2013年に行われた調査によれば、毎日排便があると答えた小学生は全体の47.4、つまり半数以下だったということでした。子どもたちの半分以上は、1週間のうち1日以上、便が出ない日があるということです。

 

ちなみに、便秘の明確な定義というものはないようです。ただし、独自の定義を掲げている団体もあり、例えば日本内科学会では、3日以上便が出ないか、もしくは毎日出るけれど便がまだお腹に残ったような感じがある時に、それを便秘というと定義しています。中には、しばらく便が出なくても、一定の周期で排便があれば便秘とは言わないとしているところもあります。

 

その一方で、毎日排便がなければ便秘だとする考え方もあります。例えばヨガの世界では、排便はとても大事なものと考えられ、便は毎日出すように心がけられています。毎日排便があることで、血液にも体にも濁りや滞りがなくなり、気持ちも明るくなると言われます。逆に便秘になってしまうと、心身に様々な不調をもたらし、病気になることさえあると考えられています。

 

ヨガの世界でなくても、便秘がもたらす様々な症状、疾病が知られています。お腹や頭が痛む、食欲がわかない、いつも何となく疲れている、ニキビなどの肌トラブルが起こる、よく眠れない、などの症状の原因となるほか、がんなどの病気を引き起こす場合さえあるのです。腸に便がたまるとポリープができることがあり、そのポリープががんになる危険性が高いというも言われています。

 

そのような医学的見地からでなくても、便が腸にたまり続けているのが良い状態でないということは、理解しやすいことでしょう。人間はたいてい、毎日3食食べて生きています。食べれば必ずカスが出るはず。それを排出せず腸にため続けていけば、心身に様々な悪影響を与えるだろうということは、容易に予想されます。

 

現代医学では、毎日便が出ないことを便秘だとは定義されていません。しかし、5千年以上の歴史を持つヨガの世界では、便秘を大敵とし、毎日出すべきだとされています。どちらが正しいかはここでは言えませんが、現代医学の常識が年月とともに変わることもあります。するとやはり、毎日排便をする努力をしておけば間違いないと言えるのではないでしょうか。

 

1日1回のお通じが心身にもたらすこと

「うちの子、毎日お通じはないけれど、病気にもなっていないし生活するうえで何も不都合はないみたい」と思っている親御さんもいるかもしれません。しかし、便秘は万病のもとという言葉をよく聞きませんか?

 

排出されずたまっていった便からは有害物質が作られます。それが腸から吸収されて血液に溶け、全身をめぐるのです。体に様々な症状をもたらすということは、容易に想像できるでしょう。

 

便秘は、腹痛や頭痛、肌荒れや膨満感といった症状を引き起こすだけでなく、大腸がんの原因だとも言われています。これらの症状や病気から身を守るために、毎日排便することを目指したいものです。

 

毎日のお通じは、健康な体だけでなく、健康な心も作ってくれます。「毎日出なくても平気」と言う人でも、一度毎日排便がある生活を過ごしてみれば、きっと1日でも出ない日があれば気持ち悪く感じられることでしょう。それほど、毎日便が出るということは、とても気持ちの良いことなのです。

 

毎日排便があれば、体も心もすっきりと、なんだか軽く感じられます。毎日を元気に過ごすパワーがわいてくるようになるのです。子どもももちろん同様です。我が子の体も心も健康にしてあげたいと考えるなら、まずは毎日の排便リズムを整えさせるようにしてみてはいかがでしょうか。

 

便秘を解消させる方法、一挙公開!

便秘解消の方法は、少し調べるだけで本当にたくさんの方法を見つけることができます。ここではそれらの方法をさっとご紹介していきたいと思います。

 

ただし、体質も便秘の原因も、子どもによって違います。ですからこれらの方法が全ての子どもに効果をもたらすとは限りません。気になる方法があったら、必ず親御さん自身でもっと詳しく調べたうえで試してみるようにしてください。

 

食事

・1日3食きちんと食べて、消化器系や脳の調子を整え、正しいリズムを取り戻す。

・朝は腸の動きが活発になる時間帯なので、朝食はきちんととる。

・就寝前にホットミルクを飲む。こうすることで、寝ている間に腸内環境を整えることができる。

 

生活リズム

・朝食を食べた後は、便意がなくてもトイレに行き、しばらく座る。続けることで、腸の動きを活性化させる指令が脳から出るようになる。

・朝起きたらすぐに水分をとる。

・早寝早起きを心がける。睡眠中は腸が便を作る時間帯なので睡眠は重要。また、早く起きることで朝のトイレタイムを設けることができる。

 

運動・マッサージ等

・運動により、腹筋をつける。

・腹部を時計回りにさする。

・便秘に効くツボを刺激したり、便秘に効くヨガのポーズや体操などを取り入れる。

 

また、便秘はいくつかのタイプに分けられ、そのタイプによって解消法が変わってくる場合があります。病気によるものではなく、生活習慣によって引き起こされている便秘には、2つのタイプがあります。1つは弛緩性便秘、もう1つはけいれん性便秘です。

 

弛緩性便秘というのは、便を押し出す力が不足しているために起こる便秘です。これに対してけいれん性便秘は、ストレスによって自律神経が乱れ、大腸が便を出そうとする動きが激しくなりすぎたために起こる便秘です。2つのタイプ別解消法をまとめてみました。

 

弛緩性便秘に効く方法

・食物繊維をたっぷりととる。

・適度な運動を心がける。特にウォーキングなどの有酸素運動は腸を支える筋肉を鍛えることができる。

・乳酸菌やオリゴ糖を適宜摂り、腸内環境を良くする。

 

けいれん性便秘に効く方法

・毎日一度でよいから、リラックスできる時間を設ける。起床後は副交感神経が優位になっているので、この時間をリラックスタイムにするのがおすすめ。

・水溶性食物繊維をとる。こんにゃくや寒天などに多く含まれており、腸に不要な刺激を与えずに排便できる。

・ゴボウやシリアルなどに多く含まれる不溶性食物繊維は、腸に強い刺激を与える場合があるので、けいれん性便秘には不向き。

・腸の動きを活性化させるタイプの便秘薬は、けいれん性便秘の場合は逆効果になるので使用しない。

 

いかがでしょうか。これらの中には、便秘解消に直接的に効くものもありますが、体全体を健康にすることによって排便リズムも正しくするという方法が多くあります。便秘を解消するためにやってみた方法で、体全体の調子がよくなれば、申し分ないことですね。

 

ここで紹介した方法は、数ある便秘解消法の一部分であり、また、詳しいやり方を説明したものではありません。ぜひご自分でもいろいろ調べて、納得したうえで試してみてほしいと思います。

 

排便リズムを整えてあげることで、お子さんは毎日生き生きと、元気に過ごせるようになるはずです。「たかが便秘」と甘く見ず、お子さんの便秘解消について考えてみてください。

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