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頭の良さは国語力で決まる!

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作文

男の子は国語をはじめとする文系科目が苦手で、理数系の方が得意なものだと考えている保護者はけっこういます。そういった保護者は男の子は理数系の科目を伸ばしておけばいい、と言ったりしますが、本当にそれでいいのでしょうか。

 

頭がいい子どもは国語の力がある

自分の子どもの友だちに、どの友だちよりも早く九九の暗唱ができるようになり、計算力もあって暗算ができ、漢字の小テストなどでもいつも百点をとっているような成績のいい子がいたとします。自分の子どももそれぐらい勉強ができたら、と思ってしまうかもしれません。しかし、その子どもが書いた作文を見たところ、いったい何が言いたいのやらさっぱりであったような場面を思い浮かべてみて下さい。

 

もしくは、職場に有名大学出の上司がいたとします。その上司とはやりの小説の話題になり、話を聞いてみると小説で作者がいいたいことがまったく読めていなかったり、まったくずれた感想を言っていたりというようなことがあったとします。

 

こういった場面に出くわした場合、どんなふうに感じるでしょうか。なんだこの子・この人実はたいしたことないんじゃないか、と考えてしまうのではないでしょうか。どれだけ計算がうまく、物覚えがよく、あるいは有名な大学を出ていようと、考えた内容を上手な文章で表すことができない人であったり、他人の書いた文章に書かれた内容を読み取れないような人は頭がいいとは言えないからです。

 

自分の考えを文章で表現する能力、あるいは他人の文章から考えを読み取る能力というのは、科目で言えば国語に分類されるものです。つまり、国語力のない人は頭がいいとは言えないということになります。逆に言えば、子どもの頭をよくしたければ国語の力が大事になってくるということです。

 

子どもは小さいころから勉強勉強とやるよりも、14歳ぐらいまではよく遊ばせて『幅広い経験』を積ませた方が後で学力がのびる傾向があります。しかし、だからといってまったく勉強をしないでいいということにはなりません。机にかじりついて暗記暗記とやる必要はないですが、学力のベースになる分野はきちんと身につけさせておく必要があります。

 

この、学力のベースになる分野というので一番大事なのが国語力です。国語力をさらに細かく分解すると、自分の考えを文章で表現する能力(文章力)と他人の文章から考えを読み取る能力(読解力)に分けることができます。

 

どうして国語力が学力を身につけるのに一番重要になってくるかですが、それは子どもが使うことになる教科書や参考書、あるいはテスト問題を見てみれば分かります。当然ですが、教科書や参考書はすべて日本語の文章を使って説明がなされているのです。テスト問題も日本語の文章を使って出題がなされます。つまり、日本語を読み解く力がなければそもそも勉強することができないのです。

 

たとえその子どもにどれだけ計算力があろうと、あるいはものごとを暗記するのにどれだけ長けていようと、教科書や参考書に書かれた文章の意味を理解できなければ知識を体型的に身につけることができなくなりますし、テスト問題が読み解けないのでは解答することができなくなってしまいます。

 

ここで注意して欲しいのは、国語力というのは漢字の力のことではないということです。どれだけ漢字がうまく書けても、漢字を早くたくさん覚えることができてもあまり関係ありません。そういった漢字を文の中できちんと使うことができなければ、あるいは文章の意味そのものをとることができなければ国語力があるとは言えないのです。

 

最近のテストは選択式問題や穴埋め式問題が多く、子どもが自分で考えて文章を書くような問題が少なくなっています。こうしたことにより、特に男の子の場合、国語である程度の成績が取れるようになると、文系が苦手な男の子だしこんなもので十分、と保護者が油断してしまうことがよく見られます。

 

選択式問題や穴埋め式問題は、ある程度の成績を取ることができます。このため、こうしたテストでは成績がいいのに勉強するうちに成績が伸び悩んでしまう、といったことが起きるようになってくるのです。

 

正しい国語力の身につけ方とは

ではどうやって正しい国語力を身につけたらいいのかですが、一番いいのは自分で文章を書く経験をたくさんすること、つまり作文をたくさんすることです。作文で文章を書くためには文章の成り立ちが分かっていなければなりません。このため、自然と文章を読解する能力も伸びます。その意味では本をたくさん読むよりも効果があります。また、自分で文章を書く中で語尾や漢字を使い慣れていきますから、結果的にテストの選択式問題や穴埋め式問題にも強くなることができます。

 

このように作文はたいへん大事な学習方法なのですが、たまにある学校の課題でしか書いたことがないといったケースがほとんどを占めます。それも、そうした課題で求められるのは子どもが興味の欠片も持てないようなテーマで、かつ特に書きたくもないのにむりやり書かせられることが多いものです。そのため多くの子どもが作文嫌いに陥り、結果として国語力が下がってしまうことにつながっています。しかし、子どもが嫌うからといってこの状況を見過ごしていていいというものでもないのが悩ましいところです。

 

このため、子どもがきちんとした国語力を持つように育てたいのであれば、学校での作文で十分と考えないことです。それには子どもが文章を書くことに興味を持てるようなこと、たとえば楽しい体験をしたときや自分の興味があることを見つけたときをうまく捉えるのがポイントです。そういった経験をすると、子どもは目を輝かせて家族に報告しようとしたりするものです。そのとき口頭でではなく、例えば家族全員に教えることができるように文章で書いてみたら、などと勧めてみるのです。

 

この時子どもにやる気を出させるには、まず書き始める前に子どもの話す話題をしっかりと聞いてあげることです。それによって子どもは言いたいことを事細かに思い出すことができるので、スムーズに文章に書くことができるようになります。また、子どもが文章を書き上げたらきちんと読んであげること。そして仮にそれがあまり作文の体をなしてない場合であっても、とにかく褒めることです。

 

一番やってはいけないのは、事細かく添削を始めること。子どもが苦労して書いてきたのに、それではやる気や自信を失ってしまいかねないからです。文章が変だったりしてもそこはぐっとこらえ、面白かったよと褒めてあげましょう。そして、また面白いことを見つけたら作文を書くようにと促すのです。

 

こうした体験を経るうちに、子どもは文章を書くことに抵抗がなくなり、楽しんで書くようになってきます。自分の書いたことで親が喜んでくれるというのが大きな誘因になるのです。そうするうちに、どう書いたら自分の言いたいことがよりうまく伝わるのか、といったことに興味が向き始めます。そうすれば文章力がつき始め、さらに作文をするのが好きになっていきます。そして最終的には頭の良さにつながっていくのです。

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