カロリーオフ、ノンカロリー食品でも油断しないで!摂りすぎると太ることもある
最近は「カロリーオフ」「ノンカロリー」などの表示がある食品が多くなりました。ダイエットを意識する現代人にはうれしいことですね。しかし、それらの食品が太るもとになることもあるということをご存知でしたか?カロリーオフ食品を上手に利用するために、「カロリーオフ、ノンカロリー食品は太らない」という誤解を解いておきましょう。
ノンカロリーなのにカロリーがある!?
現代人でダイエットに無関心な人はおそらく少ないことでしょう。痩せたいと思わないまでも、太り過ぎないように気を付けている人がほとんどなのではないでしょうか?そんな現代人の強い味方が、「ノンカロリー」「ゼロカロリー」などと表示された食品です。
そのような表示を見れば「カロリーがないのだからこれならダイエット中でも心配なし!」と思うかもしれません。ところが実際は、「ノンカロリー」「ゼロカロリー」イコール「カロリーがない」というわけではないのです。
どのような食品でも、「健康増進法」という決まりにのっとって、栄養成分や熱量が表示されます。そして、「ゼロカロリー」「ノンカロリー」「カロリーレス」 etc. と表示するための熱量の基準は、食品100グラム(飲料であれば100ミリリットル)あたり5キロカロリー未満と決まっています。
ですから、500ミリリットルのペットボトル飲料1本分が25キロカロリー未満であれば、「ゼロカロリー」とか「ノンカロリー」などと表示して良いということになります。「ゼロカロリーなのだからカロリーは摂っていない」と思っていたら、実は20キロカロリー以上摂っていたなどということが起こり得るわけです。
カロリーオフの摂り過ぎに注意!
「ゼロカロリー」や「ノンカロリー」などの表示ができるのは、100グラム(もしくは100ミリリットル)あたり5キロカロリー未満のものです。では「カロリーオフ」の表示の場合はどうかというと、食品100グラムあたり40キロカロリー未満であるということが条件になります。
そして飲料の場合100ミリリットルあたり20キロカロリー未満と決められています。「ゼロカロリー」や「ノンカロリー」表示のものよりも熱量が多くなっています。
「カロリーオフ」と書いてあると何となく「カロリーがなさそう」というイメージを持ってしまいがちです。ですからつい食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまうことも多いでしょう。
例えば100ミリリットルあたり15キロカロリーで、「カロリーオフ」と表示してある500ミリリットル入りペットボトル飲料があるとします。表示に安心して1本飲み切ると75キロカロリーも摂取してしまいます。
もしも食後に毎回飲んでいたら、1日で225キロカロリーも摂取していることになるということです。これは、ごはん1杯分、ハンバーガー1個分程度のカロリーになります。カロリーに関する表示の意味をよく知って、摂り過ぎないよう十分気を付けてください。