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体を動かすことで集中力をつけさせる!

走る子供

勉強に集中して取り組めない、と我が子を嘆く親御さんは少なくありません。何とか集中させようと、日々子供を机に向かわせようと努力されていることでしょう。中には「外で遊んでばかりいないで勉強しなさい!」という方もいるかもしれません。しかし、少し視点を変えて、体を動かすという方法で集中力をつけさせることも可能なのです。

 

長く走れる子は長時間勉強することもできる

最近の子供たちは、長く歩いたり走ったりする経験が少なくなっています。昔の遠足では、読んで字のごとく、学校をスタートして目的地までずっと歩いたものですが、近頃はバスや電車を利用して目的地に到着し、そこから少し歩いてお弁当を食べたり遊具で遊んだりすることが多いですね。

 

もちろんそこには、交通事情の変化も背景にあるのですが、とにかく昔に比べて長く歩く機会が失われつつあるのは事実です。

 

子供は1歳前後で歩けるようになり、たくさん歩く経験を積みながらどんどん歩行が上手になっていきます。そして2歳にもなると走ることも覚えます。ぜひ、子供にはたくさん歩いたり走ったりしてもらいたいものです。

 

しかも、速く走ることよりも、長く走ることを目指してほしいのです。なぜなら、長時間歩くことや走ることは、体内に酸素を取り込む力を鍛えてくれるからです。

 

酸素は、脳細胞や体の筋肉を動かすためになくてはならないものです。この酸素を体内にたくさん取り込むには、強い肺や心臓の機能が必要です。そして、酸素を取り込む力が一番高まる時期は、15歳から16歳ころです。

 

しかし、その頃に酸素を取り込む力をピークに持ってくるには、小学校の高学年から始まる成長期に、たくさん体を動かしておく必要があるのです。この頃にしっかりと体を動かしておくと、酸素を取り込む力がつき、持久力もついてきます。

 

残念なことに最近は、この時期の子供たちが、昔に比べて運動しなくなってきています。それは、中学受験が珍しくなくなってきたことも関係しているでしょう。勉強に追われて、昔ほど体を動かす時間がとれなくなってきているというわけです。そのため、持久力も低くなってきています。

 

この持久力というのは、運動面だけで大切なのではありません。長く走り続けられるということは、すなわち、長い時間集中することができるということです。ですから、長く運動ができる子供は、同じ時間机の前に座って勉強することも可能であるというわけです。

 

座っているだけとはいえ、長時間同じ姿勢を保つには、それだけ長い時間、座るための筋肉を使い続けるということであり、脳から指令を出し続けるということなのです。

 

長く走り続けることができない子供は、長時間勉強することも苦手な傾向にあります。もしもお子さんが勉強に対して集中力がないのであれば、無理やり机に向かわせて勉強を強いるよりは、長距離のランニングをさせた方が効果的なのかもしれません。

 

長い時間座る、つまり同じ姿勢をとり続けるには、腰や背中の筋力が強くなければなりません。そのためにも、たくさん走ることは大切なのです。集中力をつけるためにも、机の前に座るために必要な筋力をつけるためにも、子供にはたくさん歩いたり走ったりさせましょう。そうして酸素をたくさん取り込めるような体作りをさせたいものです。

 

顎を動かして集中力を高める!?

外国の野球選手は、よく試合の最中にガムを噛んでいますね。あれは、集中力を高めるためです。ガムを噛むことと集中力の関係については研究が進んでおり、実際記憶力が高まったという実験結果もあるほどです。

 

ガムを噛むことで、脳の判断を司る部分や、計画を考える部分が活性化すると言われています。もちろん、ガムを噛むことだけでは上手くなりませんから、日頃の練習や訓練が欠かせないのは言うまでもありません。

 

また、ガムを噛むことは集中力にだけ関係してくるのではなく、筋力にも関わってきます。顎を動かすことで「脳幹」という部位が刺激され、そこからさらに大脳が、そして運動神経が刺激されていきます。まだ研究途中ではありますが、噛んで顎を動かすということが集中力に関わってくるのであれば、ぜひとも取り入れたいものですね。

 

しかし、ガムをくちゃくちゃさせながら勉強している姿というのは、あまりよい印象を与えないと感じる方もいるでしょう。そのような場合は、食事の際によく噛むようにして、顎をしっかりと使うようにしてみてはいかがでしょうか。

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