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周りへの意識を増やせば仕事はうまくいく!

自分の考えを伝える社会人

あなたは「意識」して仕事をしていますか。「あの人は仕事が上手い」「よく気が利く」「いろんな人から評価されている」こんな人を会社で見ませんか。そんな存在になりたいとは思いませんか。それは生まれつきではありません。意識を配る機会を増やす事が重要です。

 

意識を張って仕事をしていますか?

あなたは仕事をしている時に意識を張り巡らせていますか。仕事という場所は多様な価値観の人達の集まりです。世代が違う人がいれば、ジェネレーションギャップを感じる事でしょう。たとえ同じ年代の人が集まったとしても、価値観は同じというわけではありません。

 

才能を発揮する専門家や技術職がいれば、話す事が得意な営業職もいます。技術職は技術だけでは仕事としてなりえません。顧客のニーズを考えたり、他の人と連携を取らなければ技術は生かせません。また、営業職も技術職の仕事内容が分からなければ、商品の本質を伝える事はできません。

 

会社を存続させるためには、移り変わっていく時代に対応できるように意識を張り巡らさなければなりません。

 

面接で重要視されているのも意識だと考えられます。最近では人柄採用という言葉を耳にしますが、本当に人柄や性格で採用が決まるのでしょうか。そもそも人は毎日働く意思があるからこそ面接に来ます。そんな人が「人柄に難あり」とされるのでしょうか。

 

本当に面接で重要視されているのは、組織の一員としてやっていけるかどうかではないでしょうか。「あの人は優しいけど、仕事はそんなに上手くない」「根はいいやつだけど、周りに気を配れない」こんな人はいませんか。

 

人が良くても仕事ができないのであれば社会ではやっていけません。人柄が良くても使えなければ意味がないのです。企業の採用担当者はそこを分かっているから、採用を任されています。

 

「優しいけど、よくぼーっとしている人」か「気性が荒いが、様々な事に意識が張れている人」がいます。もしあなたが社長だとして、どちらを会社に迎え入れたいですか。多くの会社は後者を採ります。

 

意識が配れる人ならば、性格のデメリットはカバーできます。そもそも人柄と思われている大半の部分は気配りができる事です。気配りとは意識が多くなければ出来ません。気配りが出来るからこそ、周りのことを気にかける事が出来て、結果的に人柄が良いという印象を与える事が出来ます。

 

意識は第一印象にも影響を与えます。実際に企業が重視しているのは第一印象で、部屋に入ってきた瞬間に、直観的に印象が決まります。意識の配慮を増やす事で、面接にも有利になり、その後の社会生活でも有意義に過ごす事が出来ます。そのためには、意識を増やす技術と、意識の配慮が多く見えるコツを知ることです。

 

面接時に突拍子もない質問をされた経験はありますか。また、されたらどう対応しますか。企業側は、不測の事態になった時にどのような対応をするのか、またどのぐらい意識の配慮がされているかを見ています。

 

例えば、「あなたの楽しみは何ですか」「仕事と遊び、どちらが大事ですか」「一度に何件くらいの案件を処理できますか」など、唯一という回答がなく、またどう捉えるかによって回答が変わる質問です。

 

どのような判断をして回答したのか、何を思って回答したのか、回答内容や回答への経緯も面接では見られます。少しでも印象の良い答えを出すためには、突拍子もない質問をされた時に冷静になる事が重要です。そのためには意識が必要不可欠です。

 

意識の配慮が多ければ、今の状況以外にも、直近の未来や周りの状況、今何をするべきなのかを考えて行動する事が出来ます。質問の意図も周りの状況からある程度判断する事も可能です。今しか見えていない意識の配慮が低い人は、面接対策として答えを暗記する事だけを考えてしまいます。よって、不測の事態に対処する事ができません。

 

企業と学生の考え方の違い

学生が面接中に大事だと思って話していることは、実は企業側はそんなに重要だと思っていない事があります。例えば学生時代頑張った事です。アルバイトや、サークル活動などが挙げられます。

 

そんな時あなたは何と答えますか。アルバイトでリーダーをやった事ですか。サークルでの大会の成績ですか。企業側は、取り組み内容やどう頑張ったかなど、そんな事は重要だと思っていません。

 

企業が重要だと考えているのは、そのような活動をして、あなたは何を意識したのか。その経験を通して、今後どのように生かせるかという事です。「運動部の部長を経験したのでリーダーシップがあります」これでは今後が見えません。

 

運動部の部長など山ほどいるし、入社していきなりリーダーシップを出されても困ります。大切なのはなぜリーダーシップを得たのかを話す事です。「まったくチームワークが良くなかったのに、Aのようなやり方で上手くいった。その経験からチームの役割が重要だと考えるようになりました。仕事でもAのようなやり方やチームワークを意識していきたい」

 

一例ですが、このように話す事で、どうすればチームがまとまるのか、何が重要なのかを知っていると思わせる事が出来ます。また、この話からリーダーシップがある事を伝える事が出来ます。過去のある問題に対してどのように対処したか、また将来どう繋げていくかが大事です。

 

企業が必要としているのは、ある問題に対してどのようにすればいいかを自分で考えて、それを人に伝える能力と、沢山のアイデアを組み合わせて、チームで考えて進められる人材です。

 

内定がいまいち出ない人や、自分の頑張りがあまり相手に伝わらない人は、一度相手の気持ちを考えてみてください。企業はもちろん、大学先も結婚相手も全て相手があってこそです。相手が本当に欲しいと思っている基準に満たせるようなアピールの仕方が必要です。まずは相手を意識してアピールの仕方を変えてみましょう。

 

サービスの質を意識で高めよう

現代の仕事の多くは相手を意識した仕事が多くなっています。相手とは取引先であったり、顧客であったりです。相手が何を欲しているかを汲み取って答えていく事が仕事において重要になっています。

 

ただ物を大量に売る事や、ただ安く売る事では、一時的には売り上げが伸びるかもしれませんが、長くは続きません。顧客がその商品に対して思う事をアンケートで聞いたり、企業自体のコンプライアンスを向上させ、信頼を得る事など、どんな状況でも顧客優先を意識している事をアピールする事が大切になっています。

 

サービスを向上させるためには、相手に求められる事が大事です。求められる為には、相手を意識する事、つまり意識の配慮が重要と言えます。意識を増やす事で、サービス向上に繋がります。

 

新幹線などで見る車内販売の人の笑顔で、つい商品を買ってしまう事はありませんか。もしくは、飲み物が欲しかったけど、売りに来た人が気付かずに通り過ぎてしまった時、もういいやと思ったことはありませんか。これは私たちの購買意欲というよりかは、車内販売の人の上手い下手が関わってきます。

 

車内販売の人が乗客1人1人に意識を向けているからこそ、何気ないアイコンタクトや買いたいなーという気持ちを察知する事が出来ます。自分の方をちらっと見た瞬間、たとえその人の買う気が無くても向かう事で、買おうかなと思わせます。

 

このように意識を常に張り巡らすことで、サービス上手になる事が出来ます。気が利く人とは、意識を張り巡らせている人です。実は、他人の意識の配慮は何となく普段から感じています。

 

近くのファミレスや居酒屋のウェイターを見てみてください。ぼーっと立っている人や、動きが機敏な人、周りをよく見る人など様々な人がいます。あなたがウェイターにオーダーをする時、話していて感じが良い人を呼んだりしませんか。そんな人の方がオーダーに間違いがなさそうと感じているからです。

 

ウェイター側も、意識を張り巡らせているからオーダーを良く取るし、周りへの良い印象から時給アップにも繋がってきます。

 

レジ前での意識トレーニング

あなたがレジに並んだ時に、どこを意識すると早くお会計が終わるでしょうか。意識を張り巡らせるトレーニングをしてみましょう。まずはどのレジが空いているかを確認するでしょう。

 

しかし、これだけでは意識はまだ足りません。たとえレジが混んでいても、対応する店員さんがテキパキと仕事をしていて、空いているレジより早く終わるかもしれません。逆に、空いているレジでも新人が担当していて、遅くなる場合もあります。

 

並んでいる人の買う物の量も判断材料になります。レジの人が交代、またはサポートとして追加される事もあります。レジ周りだけではなく、もっと広い範囲で意識を張り巡らせる必要があります。

 

もちろんレジの人も意識を張り巡らせています。お米などの重い商品は袋が破れる恐れがあるので袋を二重にしたり、袋詰めも重いものから順に入れたり、瓶などの割れ物には緩衝材を巻いたりと、意識があるかないかで対応は全く違います。

 

幹事を任される人=意識のプロ

飲み会の幹事を任された事はありませんか。幹事とは他の参加者に対するサービスだと考えられます。ここでも意識によって対応が変わってきます。お店選びから、参加者への連絡、会費集め、一日の流れを作り、予算の中で満足してもらえるように意識を張り巡らせます。

 

参加者ならば、指定の日時に会費を持っていけば、あとは自由にしていられます。しかし、幹事はそうはいきません。大変でも報酬はありません。幹事とは損な役回りと思ってしまうでしょう。

 

しかし、面倒な幹事を任されたという事は、周りから意識が多いと認められた証にもなります。意識が少ない人は、先々を予想して段取りを組むことが苦手です。また、予定にない事が起こると、途端に崩れるし、小さいミスが多かったりします。

 

その積み重ねで周りからの信頼が薄れてしまって、幹事を頼まれなくなってしまいます。今まで幹事をやったことのない人は、意識が少ないという危機感を持たなければなりません。

 

幹事を一度任される事で、責任感が生まれ、皆の期待に応えるために綿密な段取りを考えます。そのうちコツがわかるようになって周りにも認められるようになります。信頼関係も構築する事が出来て、普段の仕事にも繋がります。

 

幹事を任されたからって、「嫌だなー」「面倒くさいなー」と思うのは一旦捨て去りましょう。幹事の仕事を丁寧にこなす事で、意識する事も増え、自分への経験値になります。また幹事を任されて、ドンドンレベルアップする事が出来ます。

 

幹事能力を向上させる事で、気働き、運営力、気づかい、などの社会で役立つ能力も習得する事が出来ます。幹事とは意識の成長のチャンスです。面倒くさくても、長い目で見れば強みになります。

 

「感知力」と「対応力」を上げよう!

勉強とは、どのようなやり方が一番自身の能力の向上になり得るのでしょうか。「思考の整理学」(ちくま文庫)を書いた外山滋比古さんは、学校がまるでグライダー訓練所のようだと語っています。

 

グライダーは自分の意思で大空を飛ぶ訳ではありません。風の力でただ滑空しているだけの受け身の乗り物です。どれだけグライダーの操縦能力が優れていても、自分の力で飛翔する事が出来る飛行機には、到底及びません。

 

同じように、学校の授業は、ただ知識を詰め込んでいるだけです。それを甘んじて受け入れてはいけません。大事なのはどのように考えたか、その過程が重要です。例えば数学で、難しい式を求めた時、あなたはどんな解き方で解きましたか。

 

数学は答えも確かに大事ですが、それよりも、どのようなプロセスを経て、どのようにその答えに辿り着いたかが重要です。数学で途中式にも点数がつくのは、それだけ途中の考えを重視しているからです。

 

勉強のそもそもの目的は、社会である問題に直面した時に、その事態を分析し、どのような手順で解決できるのかという能力を身につけていくためにあります。いくら勉強が出来ても、テストの点数が高くても、それを現実社会で生かす事が出来なければ意味がありません。

 

自分の想定の範囲内で留まっていたら、突然の想定外の事に対処出来ません。常に想定外の事を考え続けて、あらゆる状況に対応できる人、自分で考えられる人が、今求められています。

 

お茶出しは最高の練習場所

友人や知人、お客様が来たら日本人は昔からお茶を出しています。条件反射にお茶を出している人もいますが、それでは自分で考えて出していません。そういうものだと思っているうちは、受動的だと言えます。

 

例えば夏にお客さんが来たらどうしますか。温かいお茶ではなく、冷たい飲み物を出そうかとは考えませんか。今日は季節のわりに寒かったら、温かいお茶を出そうと考えませんか。季節やお客さんの様子で、臨機応変に対応できる人は自分で判断できる人です。

 

更にお客さんが一人の場合ではなく、複数の時を考えてみましょう。まず誰からお茶を出せばいいのか、そしてお客さんの中で誰が上座に座ってもらえるかを判断する必要があります。どの人が上司や目上の立場の人なのか、容姿・仕草・会話内容から判断できると、あなたは相当意識を張り巡らせている事になります。

 

相手が会話で盛り上がっている時や、緊迫した状況ならお茶を出さない方が正解の時もあれば、一旦落ち着いてもらう為にコーヒーの1杯をさっと出す方が正解の時もあります。相手の事を思って、適切なタイミングで、適切な飲み物を出せる人は、意識の線が緻密に張り巡らされています。

 

ここまでできれば普段の実務でも素晴らしい仕事振りを発揮できるでしょう。新しい仕事や、突然の不測の事態に、どう対処すればいいかを考える事が出来ます。

 

来客が来てもお茶を出す事さえ気が付かない人は要注意です。周りの気持ちを考える事を普段していない表れにもなるし、今までと違うタイプの仕事にも対応する事は難しいでしょう。

 

周りに気付ける・気付けないというのは個人的な問題で、生まれつきの問題だと思われています。しかし、意識の張り巡らせ方は環境と習慣によって変わります。きっかけは自分の意識の低さを自覚する事で、そのタイミングは人によって違います。

 

アルバイトや職場で、そんな意識レベルではやっていけないと思いっきり怒られた時や、このままではヤバイと強く感じたタイミング、誰かの力強い言葉で自覚する時もあるでしょう。

 

一番意識の低さを自覚できるタイミングは就職です。社会に出て、今まで経験したことのないような環境の中で様々な刺激を受ける事でしょう。今のままではこの会社でやっていけない。このままではダメだという焦りを受けて、何とかしようと考え続けます。

 

意識は次第にどんどん増えていきます。増える事で色々と気が付くことが出来て、意識レベルはどんどん向上します。もちろん、全ての人が就職して変わる事が出来るかというと、そうではありません。

 

個人差はありますが、たいていの人は学生を卒業して、5年以内には目が覚めて意識レベルが向上します。しかし、いつまでも学生気分のままで過ごしている人もいます。そんな人は社会では上手く過ごしていく事は出来ないでしょう。

 

それに気が付けるかどうかは感知する能力が必要であり、その後すぐに行動に起こすためには対応力を身につけなくてはいけません。感知→対応の流れを自然に行えるようになると、意識の線がうまくつながったと言えます。

 

良い部下ってどんな部下?

ラグビーの指導者である清宮克之さんと、プロ野球の小宮山悟さんは、「選手の心を動かす監督の言葉」(ぴあ)の中で、「選手にとっての良い監督」と「監督にとっての良い選手」の二つの話をしています。

 

まずは良い選手について、良い選手とは、機転が利き、気が利く選手だといいます。気が利く、つまり意識の配慮が多い選手は、不測のトラブルやアクシデントに直面しても、すぐに対応してくれるとの事です。

 

このような選手は信頼できるし、評価できる選手になるそうです。そして、選手にとっての良い監督とは、自分(選手)を使ってくれる監督と話しています。当然のように思えますが、選手は、自分が使われる努力をいかにしているかを考えなくてはなりません。

 

使われなければ、なぜ使われなかったのか、使われる選手との差は何なのかを分析して、ライバルに勝つ努力をしなくてはなりません。使われないからと言って不貞腐れているようではプロとして失格です。

 

これは野球やラグビーに限った話ではなく、どの上司・部下の関係でも同じことが言えます。会社の中で評価される為には気が利いて、リクエストにちゃんと答えられる存在でなくてはなりません。

 

それが出来るようになるためには意識が必要です。意識を増やして様々な事に工夫できるようになることで、自他共に認める良い存在になることが出来ます。

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