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命の重みを感じられる子に育てる

命の重み

未成年の子供が殺人を犯したり自殺をしたりする事件は、後を絶ちません。背景には一体どのような子供の現状があるのでしょうか。命の重みが分かる子供に育てるためにはどうすればよいのか、私たち大人は真剣に考えなければなりません。

 

人を殺したい気持ちを肯定する子供たち

若者たちの中には、人を殺したいという気持ちに肯定的な意見が少なくありません。あるアンケートによると、「凶悪な犯罪を起こす少年の気持ちが分かる」と答えた高校生は、全体の45%で、最も多い回答でした。「人を殺すことは許せない」という回答よりも多かったのです。これは大変ショッキングな事実です。

 

子供たちは皆、周りの人たちに自分を理解してもらいたい、話を聞いてほしいと思っています。しかし、受験競争が厳しい今の時代では、学校でも家庭でも、受験を中心にした価値観でしか子供たちを評価しない傾向にあります。成績だけに縛られずに自分を見てほしいと願っても、大人にその気持ちが通じないことが多々あるのです。

 

また、ありのままの自分でいられて、安心できる場所がない子供もいます。凶悪な犯罪を起こしてしまった少年たちには、そのような場がなかったというケースが多いのです。

 

学校でどれだけ受験を軸にした価値観に縛られていたとしても、家に戻れば本当の自分に戻れて安心して過ごせる、そんな環境にあれば、殺人を肯定するような気持ちにはならずに済むのかもしれません。

 

愛情を実感できれば命を大事にする子になる

あなたのお子さんは、あなたの愛情を実感していると思いますか?実は、親から愛されているという実感が持てない子供が多くいます。顔を合わせれば「勉強はしたのか」「学校で問題を起こしていないか」としか言わないので、親と居てもほっと息をつくことができないといいます。

 

人は、自分が愛されているという実感がしっかりと持てていれば、自分の命も他人の命も大事にできるものです。自分の命は自分のものだけれど、自分の命がなくなったら悲しむ誰かがいると知っていれば、簡単に自分を傷つけるようなことはなくなるはずです。

 

親が子供に愛情をたっぷりと注ぎ、安心できる場としての家庭を作っていれば、子供の自殺を防止することができます。家族と密に触れ合いながら生きている感覚を味わう幼少期を過ごせば、「自分の命がなくなれば家族はきっと悲しむだろう」と自然に思えるようになるでしょう。

 

今の子供たちの多くは、高い目標に向かって四六時中、全力で努力することを強いられています。何かができるようにならなければ、目標を達成できなければ大人から認められないので、いつもピリピリとした緊張感の中にいます。いつの日か疲れてしまって、ピンと張り詰めた糸が切れてしまうのは目に見えています。

 

こんな状況の中にいたら、子供たちの心が豊かに育まれていくわけがありません。それどころか、命の重みすら感じられない子供になってしまうでしょう。

 

ありのままの子供の姿をきちんと認めて受け止めてあげることは、今の大人にとっての急務です。おおらかに認められ、深い愛情を注がれることで、子供の自己肯定感は養われ、自分の事は自分で決められる心の強さが育ちます。家族と触れ合い、愛情を交わし合う中で、心の基礎はしっかりと固められ、その後、もっと複雑な友達との関係も、上手に作ることができるようになるのです。

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