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塗り絵やお絵かきに進んで取り組むようにするには?

塗り絵をする親子

幼児の遊びの一つである「塗り絵」。塗り絵遊びは、絵を描くことにもつながりますので、どんどんやらせたい遊びの一つです。いかにも子供が喜びそうな遊びなのですが、働きかけを間違えると子供は塗り絵やお絵かきが嫌いになってしまいます。どうしたら興味をもって塗り絵遊びやお絵かきをするようになるのでしょうか。

 

進んで塗り絵遊びをしたくなる言葉かけを

シンプルに見える塗り絵遊びですが、線をはみ出さないように気を付けながら塗るようにすると、絵に意識が向くようになります。絵を見つつ「どんな色にしようかな」と右脳でイメージを膨らませて色を塗っていくので、とても良い脳トレーニングになります。

 

上手に塗れるようになると「塗り絵って面白いな」と思うようになるでしょう。すると、与えられた絵に色を塗るだけでなく、絵そのものを自分で描くことに興味が向いていきます。はみ出さないように塗ることができる子供は、線に注意を向けるようになっているので、描かれた線や形にも興味がわいてくるのです。

 

塗り絵をすることによって対象物をしっかりと観察する力が養われていきますが、それは人物画や静物画を描く基礎となる力です。

 

しかし、塗り絵遊びの時の親の言葉かけを間違うと、塗り絵や絵を描くことに興味を失ってしまうことにもなります。間違った言葉かけとはどういうものかというと、親が先走って答えややり方をどんどん言ってしまうものです。

 

子供が「描きたい」と言う前に「庭のチューリップきれいに咲いていたね」と言いながらクレヨンや紙を並べ始めたら、「絵を描くように言っているんだな」と子供はすぐに理解します。これで描き始めたとしても、それは子供の興味を引き出したことにはなりません。

 

「チューリップ、何色があったかな。赤いのもあったね。赤色に塗ろうか」と親が言い、子供が赤色のクレヨンを手に取る。「じゃあこのチューリップから塗ってみようか」という親の言葉に従って、子供が色を塗り始める。

 

親の思惑通りにはなっていますが、何か足りないことにお気づきでしょうか。そう、子供が自分で考えて決めたり行動したりすることが一つもないのです。

 

親の方でどんどん答えを言ってしまわずに、親が尋ねたら子供が自分の頭で考えて答えるというスタンスを大事にしましょう。「チューリップ、何色があったかな」と親が聞くと、子供は答える前にクレヨンを取り出して塗り始めるかもしれません。そんな時、子供の動作を一旦止めて、もう一度尋ねてみましょう。こうして子供の考えを引き出しながら描かせていくのです。

 

もしも子供がチューリップの色を思い出せないようなら、ヒントを出してあげればよいでしょう。「リンゴのような色のチューリップもあったね」というように。そうすれば子供も庭の様子をいろいろと思い出すことができます。

 

いろんな色を思い浮かべることができたら、どの色のチューリップが好きなのか聞いてみましょう。それに答えることができれば、最初に塗るチューリップの色を自分で決めることができるはずです。

 

「赤!」と答えたのに、クレヨンの蓋を開けていろんな色を見たとたんに、赤ではない色のクレヨンを手にすることがあります。そんな時、「赤って言ったでしょ。これは赤ではないよ。」などと言わず、「あれ?赤って言っていたけど、これ赤かなあ」という風に聞きましょう。ただ単に間違えたのであれば、その一言で気づいて赤のクレヨンに手が伸びるでしょう。

 

しかし、間違えたのではない場合もあります。いろんな色を見ていたら、赤ではなく違う色にしたくなったということも大いにあり得ます。それなのに「それは違う」と言われてしまったらやる気をなくしてしまうのも当然です。

 

子供が自分で色を選んだのであれば、その前に言葉にした色と違ったとしても、気にせずそのまま続けさせてください。経過はどうあれ、色塗りに集中し始めているのですから、その集中力をそぐようなことは避けましょう。

 

塗り絵に集中できない子供には

まだ幼い子供ですから、どんなに親が塗り絵をやらせたくても、途中で他の事に気をとられて集中力が続かないこともあります。きょうだいや友達が近くでもっと楽しそうなことをしていれば、自分もそれをやりたいと言って塗り絵を放り出すかもしれません。

 

そんな時、「じゃあ、これを塗り終わったらやろうね」と言ってしまいがちですが、それで頑張れるのはある程度年齢が上になってからです。

 

まだ2歳くらいの子供であれば、他に興味が移ってしまった後では、塗り絵を続けることになってもそれはイヤイヤやっているにすぎません。「これさえ終われば他の遊びができる!」と思いながらやっても、塗り絵自体に楽しさを感じられません。

 

「そっちの遊びがやりたくなったのね。でも、チューリップさんが何か言っているよ。『私、全部縫ってきれいな色にしてほしいな』って言っているみたい」などと話せば、子供はその世界に引き込まれて、もう一度塗り絵への興味を取り戻すことでしょう。

 

他に興味が移っても、問いかけを工夫することで、興味が戻って集中力を取り戻すこともあるのです。

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