子供が自ら進んで受験勉強しなければ、受験には勝てない!
受験中の子供がいると、「子供がなかなか勉強しない」と悩みがちです。しかし、勉強しているように見えても心配な場合があります。それは、「やらされている」という気持ちで、子供が勉強している場合です。これでは子供は決して伸びません。「やらされている」ではどうしてダメなのか、進んで勉強するようになるにはどうしたらよいのか、見ていきましょう。
やらされている勉強では受験を乗り越えられない
ただひたすらに勉強するだけでは、残念ながら受験で合格することは難しいでしょう。なぜなら、受験には受験に適した手法での勉強が必要だからです。受験は、成績が良ければ合格すると言うような単純なものではありません。
受験で合格するには、自治体のあるいは各学校のオリジナルな試験問題に対応する力が必要です。それに、本番で自分の最大限の力を出す能力や、緊張に左右されない心の強さなども欠かせません。様々な力が発揮できて初めて合格できるのです。
受験で合格するには、一にも二にも勉強です。でも、受験で必要になる力をつけたり、受験校の傾向を把握したりしなければ、いくら勉強をしても合格は難しいでしょう。受験に適した手法が必要だというのは、こういうことです。
そんな大変な勉強を、子供が楽しんでできるようにするには親の努力が不可欠です。子供が勉強に進んで取り組めるよう、いろいろな方法を駆使しましょう。子供が勉強に興味を持てるよう、いろんな角度から関わってみるのです。「自分から」「進んで」「楽しく」勉強するというのが、とても重要です。
「やらされている」と感じながら勉強しても良い結果は出ません。親に強く「やりなさい」と言われれば、たいていの子供はぶつくさ言いながらも勉強をします。素直な子であればなおさらです。親が満足できるだけの時間や量の勉強をするでしょう。
そんな姿を見て「勉強しているわ」と親は安心するかもしれません。しかし、本人が楽しさを感じずにやっているのであれば、それは言われたことをただ処理しているだけであって、そんな勉強は長く続けられるものではありません。長い受験勉強の途中で息が切れてしまうことでしょう。
それに、「やらされている」と感じると逆にやる気を失って、勉強しなくなるケースも少なくありません。勉強については親が一方的に言っても、あまり良い結果を生まないというデータもあります。
受験というのは、子供にとってはとても高い壁です。その壁を乗り越えるには、進んで勉強する姿勢や、希望校にどうしても入りたいという強い願いが必要不可欠です。それらがなければ、受験の日まで頑張り続けることはできません。
子供に進んで受験勉強をさせる方法
子供が自ら受験勉強をしないことには、合格までの長い道のりを歩き続けることはできません。ですから私たち親は知恵を絞って、子供が進んで受験勉強に取り組めるように仕向ける必要があります。
これに関しては、「このやり方が一番!」というものはなく、子供の性格に合ったやり方を試行錯誤していくしかありません。
褒められるとやる気が出るタイプの子であれば、とにかく褒めまくるのも一つの方法です。逆に褒められると意欲を失うタイプの子であれば、子供に自分の考えを述べさせるのも良い方法です。そうすることで子供は親に認められたと、うれしい気持ちになります。
また、子供の頑張りを言葉で表現してあげるのもおすすめです。勉強をしていたら「頑張って勉強しているね」と言い、勉強するために早起きしてきたら「今日は早起きしたね」、宿題を終わらせたなら「頑張って宿題を終わらせたね」と言うのです。こうすることで子供は見守られていることを感じ、やる気や自信がわいてきます。
さらに、受験勉強にやる気を持つためには、「どうしてもこの学校に入りたい!」という強い思いがなくてはなりません。この気持ちを持たせるための工夫も必要です。
例えば、その学校の学校説明会や学園祭などに一緒に行ってみたり、資料を一緒に見てみたりします。そこに通っている子が知り合いにいるなら、その子の話を通してその学校の魅力を伝えるのも良いでしょう。
こいろいろな方法をあれやこれやと試してみて、子供が自ら勉強しようとする気持ちをじっくりと引き出してあげましょう。子供の状態に合わせて、難しい問題をやらせてみたり、時には休ませたり、褒めたり、カツを入れたり…、その力加減は子供の親にしか分からないものです。
親は勉強をやらせるのではなく、子供自らやろうとする気持ちを引き出す方法に心を砕きましょう。あなたの育て方、あなたの親としての能力を信じて行えば、きっとうまくいくでしょう。
忘れないでください。進んで勉強に取り組んだ時こそ、子供の勉強の成果が上がり、大きく成長するものなのです。
更新日:2019/11/29|公開日:2017/05/08|タグ:受験勉強