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子供の成長には失敗体験も必要!

受験に失敗

お子さんが何か失敗してしまった時、あなたはどう思いますか?どのような言葉をかけますか?子供が失敗したときに親がどう考えどう対応するかによって、子供が伸びていくかどうかが決まります。

 

失敗があるから大きな達成感が得られる

生きていれば、失敗することも当然あります。いやむしろ、失敗はしょっちゅうで、時々成功することもあると言ってもいいくらいです。テレビに出ている芸能人の人たちやスポーツ選手の人たちは確かに成功した人かもしれませんが、それはほんの一握りで、その陰には挫折した人たちが数多くいるはずです。

 

しかしその挫折した人たちすべてが諦めてしまったかというとそうではありません。うまくいかなかったからと言って諦めてしまったらそこで終わりですが、その悔しさをばねにさらなる努力を重ね、遅まきながら成功をおさめた人たちもたくさんいます。

 

つまり、挫折という経験も、人生においてとても重要な意味をもっているのです。それなのに親になると、子供かわいさのためについ、我が子にはなるべく失敗をさせたくないと思ってしまいます。我が子が辛い思いをするのは親にとって耐えられないことだからでしょう。でもそれは本当に子供のためになることでしょうか?

 

何でも思い通りになっていては、本当の意味での満足感を得られません。もっといいものがあるのではないか、もっとすごいことがやれるのではないかと望みがどんどん高くなるばかりです。逆に、なかなか叶わなかった願いが叶った時の喜びは格別ですし、ようやく手に入れたものであればずっと大切に扱うことでしょう。

 

子供が課題に取り組む時にも同様のことが言えます。当然できるようなことに成功したとしても、それほど大きな喜びは得られません。でも、失敗と再挑戦を繰り返した暁にとうとう成功したときには、とても大きな達成感を得られるはずです。もちろん失敗したときには悔しい思いをすることになりますが、できた時にはその何倍も大きな達成感を得られるのです。

 

このような大きな達成感を得るためには、失敗してくやしい思いをしながらももう一度チャレンジする必要があります。しかし失敗したときに「惜しかった、あともう一息なのに」と感じられなければ、再挑戦は難しいものです。言い換えれば、少し頑張ればできる課題に取り組ませることが大切だということです。

 

言うまでもなく、子供の発達によって課題は変わります。例えば、一般的に幼稚園にあがる前くらいの子供が自分でパジャマを着ることは、少し難しいけれど練習することでできるようになるので、とてもよい課題だと言えます。だから子供は自分でパジャマを着られた時にとても喜ぶのです。

 

子供の発達にあわせていろいろなことに取り組ませてみましょう。親が先回りして子供のことを何でもやってあげていたら、「うまくいかなかったけれどちょっと頑張ってみたらできた」という体験をさせることはできません。

 

努力してできた時には、うんとほめてあげましょう。そして「こんなこともできそうだね」と提案したり励ましたりしてあげましょう。すると子供は、「ボタンがある服も着られるようになるかもしれない」などと、次の課題に取り組む意欲をもつことができます。

 

こういったことをせずにいつまでも親が何でもやってあげたとしたら、「やってみよう」という気持ちも「やった!できたぞ!」という気持ちも経験することができません。

 

一人で靴を履いてみる、近くの郵便ポストに手紙を投函しに行ってみる、自転車乗りの練習をしてみるなど、子供の様子を見ながら、「できないかも、でもできるかもしれない」と思うような課題に取り組ませてあげてください。

 

しかし、「何でもやらせてみなきゃ」と思うあまりに、難しくて到底出来そうもないことにまで取り組ませないよう、注意が必要です。「できるわけない」と最初から思ってしまいますから、チャレンジする気持ちは生まれません。

 

幼い子供にいきなり自転車の乗り方を教える人はいません。ごく小さい時には三輪車に乗せ、それに慣れてきたら補助輪付きの自転車を練習し、できるようになったら満を持して補助輪なしの自転車乗りにもチャレンジする。このように、難しさの段階を踏んで取り組ませていくよう、心がけましょう。

 

失敗を責めなければ子供はまた頑張れる

子供がどんなに頑張って取り組んだとしても、失敗してしまうことは当然あります。例えば、一生懸命スイミングに通って練習を続けていたのに、進級テストで緊張してしまっていつも通りに泳げず、不合格になってしまったとか。周りの友達が合格していれば、うまくいかなかったことを恥ずかしく思うでしょうし、何よりくやしい気持ちでいっぱいになるでしょう。

 

子供によっては、「もう嫌だ!スイミングなんかやめる!」と諦めてしまうこともありますし、逆に「次こそ絶対に合格してやる!」と闘志を燃やすこともあるでしょう。親としてはもちろん、子供には後者のように生きてほしいものですよね。どうしたらそのような子供に育つのでしょうか。

 

失敗を乗り越えてもう一度チャレンジできる子供に育てるには、失敗をした子供を責めないことです。周りの目を気にして「どうしていつも通りに泳げなかったの?ちゃんと練習していたのに…。緊張し過ぎよ」などと責めてしまっては、さらに子供の気持ちは落ち込み、頑張り続ける気持ちが失われてしまいます。

 

子供が失敗してしまった時には、まず子供の辛い気持ちに寄り添ってあげましょう。そしてここまで頑張ってきたことをほめましょう。「いつもの調子が出せなくて、くやしかったね。でも、テストの日まであなたは本当によくがんばって練習したわ」というように。

 

子供は「自分の気持ちを理解してくれた、そしてこれまでの自分をほめてくれた」と思い、気持ちを切り替えて、再び練習に取り組むことができます。それは失敗体験を乗り越えたということです。

 

成功を収めるには、誰でも相当の努力をしなければなりません。成功しているかのように見える人も、その陰には壮絶な努力が隠されています。そしてたくさんの失敗経験があるはずです。そんなたくさんの失敗を乗り越えて初めて成功体験をすることができ、大きな達成感、満足感を得ることができます。それを味わうために、みな努力を重ねているのです。

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