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母親の働きかけで子供は素直に育つ!

母と子

子育てをする中で、どうしたら素直な子供に育ってくれるのだろうと、頭を悩ませた経験はありませんか?

 

子供が素直で聞き分けの良い性格に育つポイントは、実は母親の日頃の行いや子供への接し方にあります。では、実際どのようなことをすればいいのでしょうか。子供が素直に育つために、母親が気を付けて実践するとよい習慣について考えていきましょう。

 

母親のコーチングが子供を素直にする

素直で聞き分けの良い子は、将来成功する傾向にあります。なぜなら親や先生、その他の大人のアドバイスをすんなりと受け入れるからです。勉強の方法や運動のコツなど、聞き分けの良い子ほど、アドバイスを自分のものにして上達も早くなります。

 

また素直で聞き分けの良い子は、人に良く好かれます。人間関係を良好に築くことが出来、人の縁を伝って成功のチャンスを得る機会も増えるでしょう。

 

では、どうしたら素直で聞き分けの良い子に育つのでしょうか?

 

重要なのは母親の「コーチング」です。コーチングとは、昨今企業の人事研修などで取り入れられている人との関わり方に関する手法です。主に「傾聴」「質問」「承認」「提案」の4つの関わり方があります。

 

まず大事にしたいのは「傾聴」です。子供は母親に何でも話したがります。子供の話をまずはじっくりと聞き、どんな内容であっても子供と同じ立場に立って受け止め、一緒に考えてあげましょう。

 

そして次に「質問」をします。この時の質問は、なるべく子供に長く深く考えさせるような問いかけがいいでしょう。「どう思ったの?」「どうすればいいと思う?」など、子供が正しい考えに向かうようにリードする質問が望ましいでしょう。

 

子供をほめたり認めたりすることも忘れてはいけません。これがコーチングの「承認」にあたります。子供がお手伝いをしたときなど、積極的に誉め、時には好きといった愛情をストレートに伝えてあげましょう。子供の存在を肯定してあげることが大切です。

 

最後の「提案」は、子供がとるべき行動を、子供の意思で決定させることにあたります。

 

例えば夜更かしをしたがる子供に「早く寝なさい」と命令するのではなく、「遅くまで起きていて明日起きられるかな?」といったように言ってみるなど、伝え方を1つ変えるだけでいいのです。

 

母親がコーチングを駆使することで、子供は母親からの愛情を全身で感じるようになります。自分を受け入れてもらえると分かれば、子供は母親に何でも話したがり、母親の話も素直に聞くようになるでしょう。

 

「あいうえお」の声かけで子供は素直になる

子供にとって、母親の言葉は重要です。日頃母親が子供にかける言葉によって、子供は一喜一憂するものです。

 

子供たちが両親から言われてうれしかった言葉の中には、「ありがとう」「いい子だね」「うまくなったね」「えらいね」「面白いね」といった、「あいうえお」で始まる言葉が多く含まれています。

 

これらの言葉は、どれも子供たちにとって、とても自信を与えてくれる言葉と考えられます。親から認められている、愛されている、受け入れられているといった風に感じられる言葉なのです。

 

「ありがとう」は、感謝をストレートに表す言葉です。「いい子だね」「うまくなったね」「えらいね」は、子供たちを認め、評価する言葉です。そして「面白いね」は、子供の考えや行動を受け入れる言葉なのです。

 

母親がこのような言葉を日頃から多用し、子供たちに伝えることで、子供たちの自己肯定感が強まり、気持ちが安定します。

 

子供たちは、親に嫌われないか日々不安を抱えて過ごしています。そのような中このような言葉をかけてもらえたら、得られる安心感は格別でしょう。

 

どんどん「あいうえお」の言葉がけをしてあげてください。母親に愛された子供は、自分自身のこともどんどん好きになり、自分を大切にしようという気持ちが芽生えていきます。

 

反対にネガティブな言葉がけをされ続けた子供は、どうなってしまうでしょうか。もちろん自分のことをどんどん嫌いになり、自己肯定感が下がってしまいます。自分のこともあまり大切にしなくなるでしょう。

 

ネガティブな言葉がけとは、具体的には「バカ」や「ダメな子」といったものが挙げられます。また子供が言うことを聞かないからといって、「早くしなさい」「わがままな子は家に入れてあげない」という言葉も、避けた方がいいでしょう。

 

これらの言葉は主に子供を否定し、嫌われてしまうかもしれないという不安や恐怖をあおる言葉だからです。またこういった言葉を何度も連呼されると、次第に子供は反発や自暴自棄な行動をとりたくなるものです。素直に母親の言うことを正しいと思えず、否定したくなるのです。

 

母親の言い訳は子供が真似る

昨今素直に自分の非を認められず、謝罪をすることができない大人が多くいます。TVなどを見ていても、大物政治家や偉人たちが謝罪せず醜く言い訳を並べている姿は目に余るものがあります。

 

こうした大人たちの姿を、子供たちは実によく見ています。赤の他人でさえも真似るほどですので、身近にいる母親の行動は特によく観察しています。

 

母親が言い訳をして謝罪をしないと、子供たちも素直に謝らなくなっていきます。子供は元来自分のミスを隠そうとする傾向にあり、その上謝らないとなるとマズイ傾向です。

 

また子供のミスを母親が代わりにフォローしてあげるのも、あまり得策ではありません。例えば子供のテストの成績が悪い理由を、母親が先回りして口に出してしまうと、子供は失敗しても母親が何とかしてくれると勘違いしてしまいます。

 

「今回はたまたま体調が悪かったから」「問題が難しかったから、運がなかった」などと子供を励ますために言ってしまいがちかもしれません。しかし一緒に言い訳を探すよりは、むしろ対策を考えた方が何倍も子供にとっては得策なのです。

 

子供が何か失敗しても、決してきつく叱らず受け入れてあげましょう。

 

「オアシス言葉」で子供は素直さを伸ばす

オアシス言葉というものをご存知でしょうか?「おはようございます」「ありがとうございます」「失礼します」「すみません」といった一般的な挨拶の頭文字を集めたものであり、挨拶言葉の総称です。それぞれ相手に感謝や礼儀、敬意を示す言葉です。

 

「おはようございます」は、一日の始まりを告げ、周囲の人の存在を認め、今日一日を良好な関係で過ごしたいという意思表示になります。こうした言葉を発することで自分だけでなく周囲の人の気持ちも明るくすることができます。

 

「ありがとうございます」は普段軽く使いがちですが、この言葉をしっかりと相手に伝えるのは意外と大変です。

 

日本語は一音一音をしっかりと発音しなければ、最後まで相手に届きません。そのため「ありがとございます」を丁寧に述べるだけで、相手にはしっかりと感謝の気持ちが伝わります。

 

「失礼します」は相手の状況を配慮する言葉です。どういったタイミングでこの言葉を発するべきなのか、日頃から母親が子供に示してあげる必要があるでしょう。自分本位な子供に育てないためにも、「失礼します」が適当な場面で使えるようにしてあげるといいでしょう。

 

「すみません」はまさに、素直さを表す言葉です。「すみません」が言える子供は、周囲の大人からの注意を素直に受け入れて改善し、経験を吸収して成長することができるはずです。

 

日頃からこういった言葉を惜しげもなく口にできることは、素直でいい子である証拠です。挨拶を通じて人との距離感や敬意の払い方を自然と身につけているのです。

 

「かっこいい」「かわいい」が子供を最大限肯定する

2008年の東京都教育委員会が行った「自尊感情や自己肯定感に関する意識調査」(小中高生対象)によると、子供たちは成長するにつれて自分を好きになれないようです。

 

小学一年生の約8割が自分を好きだと回答したのに対して、小学6年生では約6割にまで下がり、中学生になると過半数の生徒が否定的な意見を持っています。

 

また2007年にユニセフがOECD(経済協力開発機構)加盟国の15歳を対象に行った調査では、孤独感を訴える子供が日本では他の加盟国に比べて圧倒的に多かったのも印象的です。

Percentage of 15 year-olds agreeing with specific negative statements about personal well-being

 

全ての子供たちが自分を否定し、孤独感を抱えているわけではありませんが、未来ある子供たちのこういった不安や悲しい現状は、大人が解決しなくてはなりません。そのために欠かせないのは、母親の言葉がけなのです。

 

「さしすせそ」で始まる言葉は子供を肯定する言葉が多く、積極的に使っていきたいものです。具体的には「さすがだね」「信じられない!」「すごいね」「せっかく○○なのに残念だったね」「その通り」などです。

 

このような言葉を意識的にかけてあげると、子供たちは自分の労をねぎらわれ、評価されたと感じるようになり、自己肯定感を高めていきます。また心地の良い言葉をくれる母親に対して素直になっていくのです。

 

「さしすせそ」の言葉よりも、もっとシンプルに子供の自己肯定感を高めるには、「かっこいい」と「かわいい」を使うのがお勧めです。

 

男の子には「かっこいい」を積極的に使ってあげるといいでしょう。なぜなら男の子は好奇心が強い傾向にあり、興味関心へ向かう後押しをする言葉として「かっこいい」は最適なのです。

 

女の子には「かわいい」を積極的に使ってあげるといいでしょう。男の子と違って女の子は、他人の評価を強く気にするため、「かわいい」とほめてあげることで感性的な喜びを与えることができるのです。

 

子供の頃に「かっこいい」「かわいい」と肯定された行動や態度は、そのまま子供たちの常識として定着してきます。

 

昨今多様な価値観が生まれ、時に自分の行動について判断に迷うことも多くあります。そんな時小さい頃に両親から言われた「かっこいい」「かわいい」という言葉は、子供たちが行動を決定する際の判断材料となるのです。

 

人前で褒められることはうれしい

人前で自分の子供をついついけなしてしまうことはないでしょうか。大人にとってはそれが謙遜だとわかることでも、子供にはわからないことがあります。家庭内でいくら積極的に褒めていても、いざ外に出てみると一変する態度に、子供は困惑するでしょう。

 

子供は大人の外面と内面を上手く見極めることができません。自分の信頼する人に、人前でけなされた、否定されたという経験として、子供の心に傷をつけてしまっているかもしれません。

 

他人に自分の子供を褒められると、うれしいような気恥しいような、気持ちになるかもしれません。しかしそこは自信を持って、「ありがとうございます」と返しましょう。この一言を添えることで、子供の自信と子供からの信頼を失わずに済むのです。

 

子供のウソに込められたメッセージ

子供の行動には、その表面からは想像もできないようなメッセージが時々隠されていることがあります。親はそれを上手くくみ取ってあげなくてはなりません。

 

どこか変わったところはないだろうか、急に甘えたがったり暴力的になったりしていないだろうか、最近笑っていないのではないだろうかなど、子供の様子を注意深く観察する習慣を特に母親には持ち合わせておいてほしいところです。

 

子供の隠されたメッセージとして代表的なのは、「ウソ」です。ウソをつくことは悪いことですが、発覚したときに頭ごなしにしかるのではなく、なぜ子供がウソをついたのかを一度だけでも考えてみるのが大事です。

 

子供がつくウソには3つの代表的なパターンがあります。

 

まず一つ目は「自分の失敗をごまかそうとするウソ」です。子供がつくウソのほとんどがこれに相当するかもしれません。

 

このウソは親の期待に応えなくてはならないという、ある種の強迫観念から生まれるウソです。自分の子供を追い込んでしまわないためにも、ウソをつかなくても大丈夫だという言葉がけをしてあげましょう。

 

二つ目のウソは「自分の願望を語るウソ」です。本来こうなりたかったけど現実ではかなわなかったということを認めきれず、ウソとして語ろうとするのです。

 

子供がもしこのようなウソをついたときには優しく諭しながら、実現に向けた対策を一緒に考えてあげるといいでしょう。

 

三つ目のウソは「関心をひくためのウソ」です。体調不良を訴えたり、物がなくなったと騒ぐケースは多くあります。

 

このようなウソは親からの愛情を感じきれず、不安がっていることから生まれるため、子供との時間を増やしたり抱きしめたりして、しっかり愛情を示しておく必要があります。

 

このように子供のつくウソには様々なメッセージが隠されています。母親はこのようなメッセージを見逃さないように注意することで、ウソをつかない素直な子供を育てることができるのです。

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