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睡眠は量よりも質が大事!睡眠時間のベストは、6時間?7時間?8時間?

睡眠から起きる

睡眠は1日8時間以上、子供は10時間以上と昔は言われていました。健康のためには、睡眠はたっぷり取った方が良いのでしょうか?実はそうとも言えないのです。健康的な睡眠は、量さえ取っていれば良いのではなく質が重要です。詳しく見ていきましょう。

 

睡眠時間のベストは7時間前後!たくさん寝た方が死亡率を高めるというデータも!?

「健康のことを考えたら8時間以上は眠ること」という話を聞いたことはありませんか?実はこれは科学的に証明されたことではありません。

 

ダニエル・クリプペ博士(カリフォルニア大学サンディエゴ校)は、睡眠時間と寿命の関連性について調査を行いました。その結果、一番長寿だったのは平均睡眠時間が6.5~7.5時間の人だったことが分かりました。

 

この調査ではもう一つ意外な真実が明らかになりました。8時間以上寝ている人は、一番長寿だった平均睡眠時間の人たちに比べ、20パーセントも死亡率がアップしていたのです。

 

なぜたくさん寝ている人の方が長生きできなかったのかということについての理由は、いまだ明らかになっていません。しかし、長く寝ていると睡眠リズムが乱れてしまい、浅い眠りになってしまうため、睡眠をとっても疲労が回復せず、健康に悪影響をもたらしているのではと考えられています。

 

タイミングよく眠れば健康になれる!

人間の体には「ホルモン分泌時計」という体内時計があります。分泌されるホルモンはいろいろありますが、「成長ホルモン」というホルモンの場合、睡眠中の23~24時と2~3時に分泌されます。

 

成長ホルモンを英語にすると「growth hormone」となります。英語でも日本語でも「成長」という言葉で、名前だけ聞くと子供の体で分泌されるものだとイメージされがちですが、そういうことではありません。人間が生きている限り、成長ホルモンは分泌されます。

 

成長ホルモンは細胞分裂を促進させる働きのあるホルモンです。成長ホルモンは新陳代謝を促し、体を生き生きと保つのには必要不可欠なホルモンというわけです。この成長ホルモンをきちんと分泌させるためには、1回目(23~24時)に分泌される前、それが無理ならせめて2回目(2~3時)の分泌の前には就寝するとよいでしょう。

 

体内時計に関わるホルモンはこれだけではありません。覚醒ホルモンと呼ばれる「コルチゾール」という物質は、午前4時ころに分泌され始め、そのピークは午前6時ころです。つまり、起床時刻を午前6時ころにすると目覚めの良い朝になるというわけです。

 

さらに、夜には「メラトニン」というホルモンも分泌されます。これは眠気を促すホルモンで、この作用によって心地よく入眠できます。このメラトニンは、起床し日光を浴びた後、14時間~16時間するとたくさん分泌されるようになります。この時間を計算して就寝するようにすると、良質な睡眠となり健康的な毎日を送ることができるでしょう。

 

睡眠のリズムを知って気持ちの良い目覚めを!

睡眠には、浅い眠りである「レム睡眠」と深い眠りである「ノンレム睡眠」の2種類があります。この2つは一晩で4~5回、およそ90分ずつ交互に現れます。私たちが夢を見るのはレム睡眠の時で、寝言や寝返り、いびきや歯ぎしりなどもこの時にしています。

 

入眠するとまもなくノンレム睡眠が訪れ、この時の脳は休息している状態です。一方レム睡眠は、深夜を過ぎ朝に近づくにつれ頻繁に訪れるようになります。このリズムを知って、ノンレム睡眠が訪れる時にはぐっすりと眠り、レム睡眠の時に起床するようにすると、良質な睡眠となり、目覚めも良くなります。

夜の睡眠パターン(レム睡眠とノンレム睡眠)

 

休みの日は遅くまで寝ているという人も多いと思いますが、それだと浅い眠りであるレム睡眠が続くことになり、このような睡眠は良質であるとは言えません。だから、いつもよりも睡眠時間は長いのに、なんだか体がだるい、頭がシャキッとしない、という状態になるのです。

 

せっかくのお休みの日を元気いっぱい過ごすためには、いつもの起床時刻より2時間以上遅くならないように起きましょう。

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