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頑張り続けることだけが良いわけではない

頑張る女の子

子供には頑張る力を持たせたいものですね。やる気がない子供を見ると「どうしてもっと頑張れないのかしら」などと思ってしまうものです。しかし、頑張り続けさせることだけを子供に求めてはいけません。そうしていると、子供は逆に頑張る力を失ってしまうかもしれません。

 

運動でリフレッシュすることで勉強はよりはかどる

学生時代の頃を思い出してみてください。一生懸命勉強しているのに、眠くなったり集中できなくなったりしたときはありませんか?そんな時、どんなことをしていたでしょうか。顔を叩いてみたり、ガムを噛んでみたり、いろんな方法を試されたでしょう。

 

しかし、頭をシャキッとさせるために一番おすすめなのは、体の筋肉を緊張させることです。

 

勉強に集中できている時は、自然と背中などの筋肉が緊張し、姿勢も良く保たれています。しかし集中力がなくなってくると筋肉が弛緩し、姿勢も悪くなっていきます。ですから、集中力を復活させるためにはまず、体を動かして筋肉を緊張させるとよいのです。

 

もちろん、体を動かしていれば勉強ができるようになるかというと、そういうことではありません。体を動かすのは、頭をシャキッとさせるための刺激を与えるという目的です。やはり運動の後には、頭を使って勉強もしなければなりません。

 

つまり、頭を使うことと体を使うこと、両方ともバランスよくやることで、頑張ることもできるし、頑張りすぎを防ぐこともできるのです。

 

頑張ることは大切ですが、頑張っている状態を長く続け過ぎると危険です。伸び続けたゴムひものように、いずれどこかでプツッと切れて、頑張る力を失ってしまいます。素直な子ほど、親の指示通り頑張り続けようとします。しかし、大人でも集中力は2時間くらいで切れてしまうものです。

 

だから、子供も一定時間頑張ったら、少し気分転換に体を動かしてリフレッシュさせましょう。無理やり頑張り続けるよりも、脳の働きが良くなります。ただし、気分転換だと言ってゲームやマンガに走るのはおすすめしません。できれば外に出てきれいな空気をいっぱい吸い、体を動かすのが一番効果的です。

 

脳の発達のために、勉強と遊びはバランスよく!

大脳皮質には、中の方にある古皮質と、外の方にある新皮質の2つの部分があります。古皮質は、人間の本能に関する働きを司っています。空腹だから何かを食べる、眠くなったから睡眠をとる、などという本能的な動きです。古皮質がきちんと働かなければ、人間は強く生き抜いていくことができません。

 

一方新皮質は、人間らしい行動や思考を司っています。勉強のように頭を使う時、この新皮質が働いています。そう聞くと、新皮質の方をより強くすればよいのではないかと考えがちですが、そうではありません。どちらもバランスよく使われてこそ、どちらの働きも高まっていきます。

 

このことから考えても、子供には勉強も遊びも、どちらも同じくらいたくさんやらせたいものです。子供のうちは特に、脳のあらゆる場所を使うようにさせましょう。

 

勉強だけをさせればよいというものではなく、運動したり音楽に触れさせたり、美しい絵画や自然の景色を見せたり、いろいろな人と関わらせたりと、様々な体験をさせ、脳のあらゆる部分を刺激してやりましょう。

 

そうすることで、脳全体が活発に働くようになります。算数のテストで100点とることよりもはるかに大切なことです。長い人生を考えれば、机にかじりついて勉強ばかりしているよりも、勉強以外の事もたくさんやらせる方がずっとその子の役に立つはずです。

 

ちなみに、頑張りすぎて緊張がほどけない子には、どんな言葉かけがいいと思いますか?例えばピアノの発表会でガチガチに緊張している子供をリラックスさせ、いつもの調子で弾けるようにするには、どのように言葉をかけたらよいでしょう。

 

よくあるのは「頑張って!」「期待してるよ!」などという言葉ですが、こういう言葉をかけられるとプレッシャーがかかり、余計に緊張してしまいます。本人の立場に立った言葉かけとは言えません。「うまくいかなくてもいいじゃない」という言葉もよくかけられますが、あなたには期待していないわよと言うメッセージにも受け取れます。

 

こんな時は、客観的に自分を見ることができるような言葉かけをするとよいというのが分かっています。例えば、「ピアノの先生はあなたのピアノをとても上手だとほめていたよ」とか「通知表では音楽はいつもいい点だよね」などです。ちょっと離れたところから今の状況を見るためには「もう3時間もすれば発表会も終わっておやつの時間になっているね」という言葉かけも効果的です。

 

お子さんが、緊張していつも実力を発揮できないようでしたら、こんな言葉かけをしてみてください。

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