すごい感染力のある病気、水ぼうそう
子どもがうつされる病気の代表格の1つ、水ぼうそう。水ぼうそうには任意で受けることのできる予防接種がありますが、それがただ一つの予防方法となっています。どんな病気なのか、どういうところに気をつけるべきかについてみていきましょう。
水ぼうそうは予防接種で予防
水ぼうそうは感染力が大変強い病気で、予防接種を受けていたとしてもうつされてしまうことがあります。それでは予防接種を受けても意味がないかといえばそんなことはなく、接種を受けていない場合に比べると発疹や熱の度合いが軽くすみますので、やはり接種は受けておくべきでしょう。
予防接種の有無にかかわらず、水ぼうそうは子どもがかかっても軽い症状ですむことがほとんどです。ただし、体力が落ちるなどして免疫力が低下している場合には症状が重くなるので注意が必要です。
一方、大人が水ぼうそうにかかった場合は症状が重くなってしまうことが多く、場合によっては入院沙汰になったり肺炎を起こしてしまうこともあります。このため小さいころに水ぼうそうをもらっていない場合は大人であっても予防接種を受け直しておいた方がいいかもしれません。
水ぼうそうは原因となる水痘帯状疱疹ウイルスが体の中に入ることによって発症しますが、2週間から3週間程度の潜伏期間を持っています。
まず発熱や倦怠感、頭痛、腹痛などがあり、そのうちに赤っぽい発疹が現れ、木の発疹が水ぶくれに変化し、24時間程度で白い膿を持った膿疱になります。その後1週間程度をかけてかさぶた状になるという経過をたどります。
水ぼうそうにかかったら・・・
子どもの場合、一連の症状が重症化することはほとんどなく、発熱なども場合によってはでないこともあります。発疹が出るとかゆみを訴える場合があり、それがひどい場合にかゆみ止めが処方される程度で、基本的にはシャワーなどで発疹の出た皮膚を清潔に保ちながら安静にしていればそのうちに治ってしまいます。
ただ、産まれてから半年~1年程度の、母親譲りの免疫がなくなる時期に感染すると高い熱が出て発疹の度合いもひどくなる場合があります。こういった場合にはウイルスが増殖するのを抑える薬を早め(48時間以内)に処方することで症状が軽くすみます。
なお、水痘帯状疱疹ウイルスは目に見える症状が出る前から感染力を持ち、空気感染によって広がり、極めて強い感染力を持っています。この感染力は発疹がかさぶたになるまで続き、保育園・幼稚園や小学校などで1人が罹患するとすぐに流行状態になってしまいます。
水ぼうそうは一度治ったように見えてもウイルスが体内に生き残っていることが多く、体力が落ちて免疫の力が下がったときに帯状疱疹という形で再発することがあります。この帯状疱疹からも感染は起こりますので注意が必要です。
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更新日:2019/11/29|公開日:2015/04/25|タグ:水ぼうそう