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うんちが出ないけど、赤ちゃんが便秘?

うんち

赤ちゃんのウンチは回数や固さ、色などもさまざまです。中には緑色のウンチがでて「大丈夫なの?」なんて不安になるお母さんもいます。赤ちゃんのウンチについて、大丈夫なものとそうでないものについて見ていきましょう。

 

ウンチの回数が少ないからといって便秘とは限りません

赤ちゃんのウンチは離乳食の開始前後で大きく変化します。離乳食を食べ始める前であれば母乳とミルク以外は口にしないこともあり、大変柔らかいウンチが出ます。またこの頃の赤ちゃんはウンチをお腹の中にたくさん留めておけませんので、1日に何回もウンチをするような場合もあります。

 

産まれてから3ヶ月目ぐらいになると、赤ちゃんがするウンチの回数はかなり減ってきます。時には1日まったくウンチをしなくなることもありますが、そのことだけをみて便秘の心配をするには当たりません。

 

赤ちゃんが便秘をしているかどうかは、赤ちゃんが毎日ウンチをするかではなくて、苦労なくするっとウンチを出せているかで判断します。ウンチは体から出た老廃物ですので、食事の量が少なければウンチの回数が少なくても当然なのです。

 

離乳食を食べるようになってしばらくすると、赤ちゃんがするウンチは次第に固さを増してきます。今までの柔らかいウンチとは違いますので、赤ちゃんがウンチをするときに痛みを感じていきむのをやめてしまうようなことも起こってきます。

 

こうなってくると、ウンチが体の外に出ないまま腸の中で水分を失っていき、どんどん固くなってさらに出にくくなるという悪い状況が発生し、いわゆる便秘になってくるわけです。こういった便秘の症状は産まれてから9ヶ月目ぐらいから出始め、だいたい2歳ぐらいまで多く発生します。

 

小さな赤ちゃんの場合、大人のように体を縦にしていきまずに寝たままの状態でいきむことになりますから、なかなか上手にいきむことができないということもこうした便秘の起こりやすさに拍車をかけます。しかし、年齢が上がるとともにいきむコツを覚えていきますから、病院にお世話になるほどの便秘はあまり起こさなくなっていきます。

 

離乳食開始前の赤ちゃんがウンチをしにくそうにしているときには、綿棒を使ってお尻の穴付近をつついてあげるとうまくいくことが多いです。もう少し成長した赤ちゃんでウンチが固くなってしまって出しにくそうにしているときには、浣腸を利用するといいでしょう。

 

どうしても出ない場合には、赤ちゃん用の便秘薬というのがありますのでそれを利用することになります。そこまででない場合には食材を工夫することで便秘をしにくい状態にしてあげるといいでしょう。一番いいのは甘くて食物繊維豊富なサツマイモです。

 

ウンチがゆるい時も必ずしも下痢ではありません

便秘の場合同様、赤ちゃんの場合ウンチがゆるい際であっても必ずしも下痢というわけではありません。特に離乳食開始前の赤ちゃんのウンチは柔らかいので、特に具合悪そうにせず元気にしているのであれば問題はありません。

 

離乳食が始まっている赤ちゃんであっても、多少ウンチが緩い程度では心配ありません。ただし、あまりにウンチに水分が多いような場合や別の症状も一緒にあって具合が悪そうにしているようであれば問題ですのでお医者さんに診てもらうようにしましょう。

 

なお、もともと下痢というのは体に入ってしまった悪いものを体の外に出してしまおうという生理的作用です。従って、それを薬などで無理矢理止めてしまうとかえって体に悪いこともあります。むやみに市販の下痢止め薬などは使わないようにしましょう。

 

赤ちゃんが下痢をしている時には、脱水になってしまわないように気をつけてあげる必要があります。ウンチに混じってどんどん水分が出ているわけですから、体の中の水分が足りなくならないように水分と塩分を補ってあげましょう。また下痢をしていても食欲があったり吐き気がないようであれば、消化がよくて慣れている食物を食べさせても大丈夫です。

 

赤ちゃんのウンチの色について知っておきましょう

赤ちゃんのウンチは色もさまざまで、黄色やクリーム色であったり、時には緑っぽい色のウンチをすることもあります。特に緑っぽいうんちを見るとどきっとしてしまいがちですが、これは別段異常ではありませんから心配しなくても大丈夫です。また、ウンチの色は黄色いけれども中に白っぽく小さな塊がある場合があります。この場合も特に問題はありません。

 

一方で、赤ちゃんのウンチが見るからに赤かったり、黒っぽかったり、白っぽい場合には要注意です。

 

ウンチが赤いのはいわゆる血便で、腸重積症や細菌性腸炎によりお腹の中で出血がある可能性があるからです。急に激しく泣いたかと思うとぴたっと泣き止み、また急に泣くというのを繰り返す場合で、赤い粘りけのあるウンチをするような場合には腸重積症の可能性があるのですぐにお医者さんに診てもらってください。真っ赤な血便が出る場合には細菌性腸炎が疑われますのでやはりお医者さんに診てもらいましょう。

 

一方黒っぽいウンチが出る場合、肛門付近ではなく胃などの上部消化管において出血が起こっている可能性があります。逆に白っぽいウンチはいわゆる「お腹の風邪」が重くなったような場合に出ることがあります。いずれにしてもこういったウンチをした場合にはお医者さんに診てもらってください。

 

ウンチがおかしいのでお医者さんにかかる場合には、ウンチがついたおむつを処分せずにお医者さんに持って行くようにしましょう。

 

赤ちゃんのウンチはお母さんが目にすることが多いので、ちょっと変わったことがあるとかなり気になるのも無理はありません。しかし、ウンチがどうかということも大事なのですが、体重が順調に増えているかどうか、あるいは食欲がきちんとあるか、といった全体的な赤ちゃんの様子をきちんと把握することのほうがより大事です。その点は頭にとめておきましょう。

 

産まれてすぐの赤ちゃんが白いウンチをしたときは

人間の便が黄色っぽい色をしているのは肝臓から出る胆汁色素の影響によるものです。胆汁色素はビリルビンと呼ばれ、黄褐色をしています。

 

お母さんの母乳やミルクしか飲まない離乳食開始前の赤ちゃんの場合、食べ物に色がついていません。こういった状態で赤ちゃんに胆道閉鎖症などの疾患があると、胆汁色素が出ずに便に黄色い色がつかず、結果として白っぽいウンチをすることになります。

 

胆道閉鎖症というのは、肝臓と腸をつないでいる管(胆道と言います)が生まれつき閉じてしまっている病気のことです。この病気はかなり珍しい病気で、おおよそ1万人に1人といった割合で起こる疾患です。

 

胆道閉鎖症を放っておくと、肝臓にたまった胆汁が血液に入り込んで黄疸を起こしたり、肝臓の組織を破壊することで胆汁性肝硬変が起きたりして最悪の場合命を落とすことになりかねません。

 

離乳食前の赤ちゃんのウンチが白っぽいような場合には、胆道閉鎖症であるといけませんのでお医者さんに診てもらうようにしましょう。

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