上に兄がいる女の子は優秀になりやすい?
兄姉構成によって、子どものできの良さが変わってくるとする専門家がいます。特に上に異性の兄姉がいる場合に下の子の善し悪しが変わってくるというものですが、どういった傾向が見られるのかについて少し見てみたいと思います。
上に姉がいる男の子はダメになりかねない
兄弟関係と子どものできの良さという視点で見ると、上に女性の兄姉が多い男の子はダメな子になりやすく、上に男性の兄姉がいる女の子はできの良い子になりやすい傾向があるとする専門家がいます。
上に女性の兄姉が多い男の子、たとえば女・女・男といったような順番で生まれたような場合、こうした位置にいる男の子は男子の長所ともいうべき力強さやものごとを決断する力がうまく育たないという傾向があります。
これは、上の姉たちが弟を人形のように扱うためではないかといいます。姉とは言ってもまだ子どもですから、母親と違ってかわいがりすぎると男の子がダメになってしまいかねない、ということまで理解できません。このためあれこれとかまい過ぎてしまい、男の子がどれだけ大きくなっても赤ちゃんのような扱いをして、なんでもやってあげてしまうことが多いのです。
結果的に、上に女の子を多く持った男の子は、自分では何一つできないであるとか、自分のことなのに自分一人では決断できないといった性格に育ってしまうことがあるのです。そのまま大人になってしまえば優柔不断で決断力のない、いわゆる頼りがいのない男性のできあがりです。
このため、上に女の子がいて弟ができたような場合、親はその点にきちんと注意を払う必要があるでしょう。姉たちが弟を猫かわいがりしてダメにしてしまわないように、あまりかまい過ぎないように注意すべきなのです。
ちなみに、こういった形の姉弟関係にある場合、下に位置する男の子は将来的に女性にもてるようになる可能性もあります。これは、女性のわがままを聞き入れたりいなす力が高く、また女性特有のものの考え方や機微と言ったものに通じているためです。
上に兄がいる女の子は優秀になりやすい
それとは逆に上に男の子の兄姉がいる女の子の場合は、できがよい子に育ちやすくなります。その理由は、男子と女子がそれぞれ持っている特徴の違いに根ざしています。
女子は自分の周囲にあるもの、周りで起きることであれば小さなことでもよく気づき、それにこまめに反応するという特徴があります。対して男子は自分から距離があるところにあるものや起きたことに気づく力があり、それをざっくりととらえて手元に持ち帰る能力に長けています。
これはどちらがより有利とかいうものではなく、むしろその両方を入手できる方が有利となります。遠くにあるものや情報・経験といったものと、周囲にあってともすれば気づかないようなものや経験といったものをどちらも手に入れたり体験したりすることができれば、その後の人生を生きていく上で大きなプラスになるわけです。
上に男の子がいる場合、その子が男子特有の特徴を発揮して遠くまででかけ、そこでさまざまなものや情報・経験をひっつかんでは家まで戻ってきてくれます。下の女の子は上の子からそういったものを見せてもらったり、話を通して情報を得たり、経験を追体験することができます。
上の子がさらに面倒見がよければ、下の子を引き連れて遊びにいったりするかもしれません。そうすれば女の子だけの場合とても経験できないようなことまで体験できる可能性が高くなります。
このようにして、上に男の子がいる女子は、男子なみに情報や経験を幅広く入手できる確率が高まります。それに加えて、女性の得意とする周囲の細かいことに気づく能力も活かすこともできますので、両方のいいところを手に入れることができるのです。
さらなる利点として、上に男の子の兄姉がいる女子は男を見る目が養われます。
時に優秀な女性ほど駄目な男に引っかかるなどと言われます。地に足の付いていない夢想家の男性であったり、力強さと乱暴さを取り違えた暴力男といった端から見たら「駄目な」男性に、何故か学歴も高くてバリバリ仕事ができるような女性が引っかかっているという話はよく耳にします。
こういう女性について調べてみると、結構な割合で一人っ子であったり、女性の姉妹しかいない家庭で育ってたりします。おそらく、自分に近い年代の男性との接点が少ないため、男性というものについての知識や経験が圧倒的に不足しているからではないかと思われるのです。
小さなころから兄という形で男性との接点を持っている女の子は、兄を見ながら育つことで、男性というのがどういった代物であり、どんないい点と悪い点を持っているのかということを肌身に感じて育つことになります。そうした経験が男を見る目を育て、自分が幸せに生きるためにはどんな男性を選ぶべきかという視点を持てるようになるのです。
また、兄を持っている女の子は、その兄が友だちにしている他の男子との接点も多くなります。そういった子たちを見て育つため、いろいろなタイプの性格の男性を見ながら育つことになり、それもまた男を見る目を養うのにいいのではないかというのです。
女の子の上に兄がいない家庭では
さて、そうはいっても今更女の子に兄貴を与えてやることもできない、という方も多くおられることでしょう。そうした場合でも、女の子が小さいころから他の男の子と一緒に遊ばせる機会を増やすという対策であればとることができます。
仮に兄もおらず、周囲に男の子もあまりいないという環境で女の子を育てなければならないのであれば、少なくとも小学校・中学校ぐらいまでは男女共学の学校に入れるということも考えられます。あらっぽく育ってしまうのではないか、などという心配は不要です。むしろ男性を見極めることのできる賢い人間に育つということで、よい影響の方が大きいはずです。
なお、子ども本人が乱暴な人が嫌いで、男の子たちがどうしても苦手だ、というような場合には無理をさせてはいけません。そういう場合は共学の学校を無理強いししたりせず、女子校を選択するようにすべきでしょう。
更新日:2019/11/29|公開日:2016/01/26|タグ:兄弟