周りから大事にされる女の子を育てるにはマナーが大事!
子どもを、特に女の子の才能を伸ばしたければありのままの自分に自信を持たせ、肯定感を抱かせることです。そのためには周囲の人がきちんと愛情を示し大事にすることが必要になってきます。親が我が子を大事にするのはいいとして、周囲の人に大事にされる子どもに育てるにはどうしたらいいのかを見ていきましょう。
女の子の才能を伸ばすのに必要なこととは
子どもが自分の才能を伸ばしていくには、自分を肯定的に捉えることができていることが大切です。子どもはそこから得られる自信をベースに才能を開花させていくことになるからですが、仮に自分に自信を持てず、ありのままの自分を肯定できずに育ってしまった場合でも、その子どもはもしかすると周囲に認めてもらおうと一心に勉学に励み、いい大学に進んで一流企業や銀行、官公庁などといったような社会的に見て優れたところに入ることができるかもしれません。
しかしながら、よく言われるように、子どもの頃から勉強漬けで一流大学を出ていいところに就職した「だけ」の人というのは得てして人間的にはつまらない人物になってしまったりします。これは男性も女性も同じで、最悪の場合学歴やキャリアだけが「優秀」なさみしい人生を送りかねません。
自分の子どもがそんなふうにならないようにするには、親が子どもを大切に思い、子どもがそれを感じ取ることで自分自身に価値を見いだしつつ育つことがとても大事なことなのです。
子どもが男子の場合、好きなこと・得意なことに熱中させ、それだけは他人に負けない、と感じられるようなフィールドを持つことができればそれを軸に自分に対する自信を醸成することができます。
女子についてもそれは同じなのですが、そこに加えて自分という存在が認められ、大事にされ、親や家族や周囲の人たちに愛されているんだという実感が必要不可欠になってきます。そのために、親が子どもに自分はちゃんとそのこのことを見ていて、大事だと思っているということを折に触れ表現してあげることが必要なのです。
周囲からも好かれる子どもに育てるには
自分の子どもが社会の人々から好かれるように育てるのに必要なのはどんなことでしょうか。まさか親が子どもにくっついていって周囲の人たちに働きかけるわけにもいきません。何かいい方法があるでしょうか。
これは結構難しそうに思えますが、実はある基本的なことさえできていればそんなに難しくはありません。その「基本的なこと」とは、子どもにちゃんとしたしつけをし、他人に接するときにちゃんとした対応ができるようにすること。すなわち公衆マナーをしっかり身につけさせることです。
電車内で女子高生を見かけた時、だらしない座り方をしていたり、周囲の迷惑を顧みずに大声で騒いでいたり、あるいは高校生らしくない出で立ちをしていたとしましょう。その子が酔っ払いに絡まれて困っていたとして、誰か割って入ってくれるでしょうか。これがきちんとマナーを守っている女子高生だったらどうでしょう。割って入る人がいるかどうか、全く同じというわけには行かないのではないかと思います。
食卓で肘をついて、汚らしい音を立ててものを食べる子どもと、きちんと座って上品に食べる子がいたとしたら、どちらに自分の作った食事を食べて欲しいと思うでしょうか。やはり、行儀がきちんとしている子のほうがそれにふさわしい扱いをしてもらえるのではないでしょうか。
世の中の人がみな心が広いわけでもありません。自分の子どもは目に入れても痛くないと考える人であっても、他人の子どもとなると別ということはままあります。そういう現実の中でマナーがきちんとしていない子どもはやはりどこかしらで損をすることになると思われます。
子どもにはきちんとしたマナーを身につけさせましょう
こうした点を考えれば、可愛い我が子にほどきちんとしつけをするべきです。教えるべきはそんなに難しいことではありません。脱いだ靴はきちんと揃えて置く、脱いだ衣服はちゃんとたたむ、学校に出すものは期限を守る……そういった、いわば「当たり前」のことが自然にできるようにしつけをすることが必要なのです。
こうしたマナーや行儀ができているかは、公共の場所、特にトイレに如実に表れます。
トイレは他人の目に触れることがない空間であり、しかし大勢の人が使うものです。他人の目がないからといって、もしくは自宅のトイレでないからといって、トイレを汚してしまったときに平気でそのままにして出てくるような人がいますが、これはこうしたマナーのなさをはっきりと示すものだと言えるでしょう。
トイレットペーパーをくしゃくしゃにしたまま出てきたり、手洗い場をビショビショにしても平気だったり、髪やお化粧を整えた後で鏡の前にゴミや髪の毛を落としっぱなしだったり……といったことをしないよう、親は自分の子どもの行動をきちんとチェックして教えてあげるべきでしょう。
トイレをきれいに使えるかもそうですが、本来ならば公の場ではしないような行為、例えば化粧直しや髪のお手入れなどを人前でやっている光景をたまに見かけたりします。そうした行為を人前でするのもやはりマナーに反していると言わざるを得ません。
自分の子どもがそういったマナーに反する行為をしないように、家庭の中できちんとしたしつけを行うことが大事ですし、そのためにはまず親自身が襟を正さねばなりません。子どもは親の背中を見て育ち、親が取っている行動を模範にして大きくなるからです。
自分の子どもが周囲から粗略にされることのないように、まずは子どもがトイレをどんなふうに使っているのか、そんなところから話し合ってみてはいかがでしょうか。トイレをきれいに使っていないような様子が見られたら、まずはそこからしつけをし直していくべきでしょう。
更新日:2019/11/29|公開日:2015/05/29|タグ:マナー