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女の子は憧れから能力を磨くことができる

憧れ

幼い子どもはなにかの物まねをよくします。これは男子・女子に関係ありません。男子であればヒーローものや戦隊もの、女子であれば可愛らしいアニメのヒロインといったように物まねの対象には差はあるかもしれませんが、まだ舌足らずなうちから変身ポーズや決めぜりふといったことをまねしたりして、周りで見ている大人たちを楽しませてくれます。こうした物まねのいい点、悪い点についてチェックしてみたいと思います。

 

子どもの物まねの背後にはコミュニケーション不足があるかもしれない

男子の場合、小学生ぐらいになるとTVの物まねなどからは卒業しはじめますが、女子の場合は少し事情が異なります。アニメのヒロインのまねなどをする子はさすがにいなくなってきますが、次にアイドルや芸能人などの仕草や歌を物まねするようになることが多いのです。あるいは、子ども用の番組ではなく、もう少し大きな子どもを対象に据えたアニメの主人公をまねたりするような子も出てきます。

 

物まねをするかどうかに関わらず、小学校の高学年に入ってもTVアニメやアイドル、芸能人といったものにはまっているような子どもの場合、親とのコミュニケーションがあまりうまくいっていないケースが多いと言われています。親との関係があまりうまくいっていないために寂しさを感じ、自分に注目して欲しいためにそうした物まねをして周囲の大人の耳目をひこうとするのです。

 

このため、自分の子どもがTVアニメやアイドルのまねをすることにはまっているというようなことがあるようなら、家庭におけるコミュニケーションははたして円滑なのかということを一度チェックしてみた方がいいかもしれません。

 

女の子はお手本を見つけるのが得意

子どもの物まねがコミュニケーション不足を表しているかもしれないというお話をしてきましたが、そういった物まねがすべて悪いかというと当然ながらそんなことはありません。

 

例えば、スポーツをやっているような子どもが、同じスポーツをやっている一流選手を見てそのフォームをまねる、などということはよくあります。こういった物まねならばむしろいいことです。大リーグに移籍した日本人選手の体の動きをまねしようとしたり、オリンピック選手の動作をまねたりといった場合です。

 

特に女子の場合はお手本を見つける力に長けています。女性は、これをまねることができれば自分にとってプラスになるというものを見つけるのが得意なのです。そのため、男子はあまりやりませんが、女子はよく憧れる人物を見つけようとしますし、その人物と自分とを同化させるような考え方をするのが好きです。

 

女の子が少し大きくなってくるとアイドルや芸能人のまねをし始めるのは、女性の持っているこうした特徴ゆえのことです。憧れる人物をうまく選び、その人物と同化しようとする行為がうまくいけば、たいへんいい結果が出る可能性もあります。

 

女子のあこがれの対象はアイドルや芸能人、一流スポーツ選手といったものには限りません。もっと身近にいる人であることもあります。

 

たとえば立ち振る舞いのきれいな先輩だったり、楽器を美しくひきこなす友だちだったりすることもあります。仲良くしている友だちとずっと一緒に行動するという女の子ならではの傾向にもこうした憧れの要素が影響を及ぼしていることが多く、その子に対するどうか意識の現れと見なすことができます。

 

このため、女の子を持つ親としては、その子が憧れの対象にできるようないいお友だちであったり、お手本となってもらいたいような優れた人物との接点が多くなるように配慮してあげるといいでしょう。

 

とはいえ、そんな優れた人物がそこらに見つかるわけでもありませんので、そこはTVなどのメディアを上手に利用するのがおすすめです。子どもがTVを見ている場合、その子が好きな番組といったものは必ずあると思います。しかしただ漠然と見せていたのでは、単にTV好きな子どもになってしまうだけであまり意味がありません。

 

例えば、一流スポーツ選手や芸術家などにフォーカスしてその人となりや物の考え方、生活様式などを追いかけるような番組があります。こういったものが子どもの関心と合致すれば、たいへんいいお手本として利用することができそうです。

 

子どもが興味関心を持っていることに沿ってそうした番組を選び、憧れる人物に近づきその人と同化したいという考え方をうまく刺激することができれば、子どもはそういった人物からいい影響を受けて育ってくれるかもしれません。

 

子どもがお手本を見つけるための助けになるように、親がTVなどの情報媒体をうまく利用させてあげるように導くことが必要となってくるでしょう。

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