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子どもに早寝早起きを習慣化させる方法!

寝坊

早寝早起きは、生活リズムを整えて、体や心をよりよく成長させていくために大切なことです。ところが、子どもが早く寝ない、朝は早く起きないということで悩んでいる親御さんが多いようです。

 

早く寝かさなければ睡眠不足になるし、早く起きられなければ登校前にバタバタしますから、何とかしたい問題です。これを解決するには、まずなぜ早寝早起きができないのかを調べ、次にその原因となっていることを改善するための手立てを考えればよいのです。以下詳しくご説明しましょう。

 

早起きできない理由を冷静に探れば、毎朝叱らなくてすむようになる

子どもがいつまでも起きてくれないと、「いつまで寝ているの!」「何度起こしたら起きるつもり!?」と朝から起こる羽目になります。でも、なぜ子どもがさっと起きられないのかの理由がきちんと分かれば、少なくとも朝からイライラしなくてすむようにはなります。

 

まずはお子さんの体質をよく調べてみて、早起きできない原因がどこにあるのかを探ってみましょう。もしかしたらお子さんは、低体温症気味なのかもしれません。体温が低めだと、朝起きるのが辛かったり、起きたばかりの時は動作がスローモーになったり、朝食がのどを通らなかったりするのです。

 

血圧が低いタイプの子どもも、低体温症の子どもと同様に、朝からシャキシャキとは動けないものです。夕方以降は活発に体と頭を働かせることができるのに、朝は自分の意志に関係なく、体の動きが鈍くなってしまうのです。血圧が上がれば、朝から元気に動けますし、人によっては目覚めてすぐに活発に活動できる人もいるくらいなのですが…。

 

自分の子どもが早起きできない原因が体質にあったと知るだけで、「ああ、そうだったのか、この子が怠けているわけではなく、体質上仕方のないことだったのか」と思えるようになり、叱る気持ちが少なくなるでしょう。

 

逆に、子どもがなかなか起きられない原因について考えることをしないでいると、いつまでもだらだらとして、とか、なんてグズなのかしらなどと思ってしまい、イライラは募ります。血圧が高めで朝から元気いっぱいの親御さんであればなおさら、子どものこのような状況に気付けずに、厳しく叱りつけることになるでしょう。

 

子どもが早起きできないなら、何はさておき原因となっているものが何なのかを探ってみてください。それが何より大切です。なぜなら、原因がはっきりとわかれば、その原因となっている体質を改善させればよいのですから、そのための手立ても自然とわかってくるからです。そうすれば、無駄に朝から叱る毎日とはおさらばできるのです。

 

もしもお子さんが、低体温症気味であるために早起きできないのだとしたら、体温を上げる工夫を考えてみましょう。平熱を上げるにはどうしたらよいかということは、「低体温の原因と改善法!男性や子供も要注意、低い体温を上げると不調がなくなる」に詳しく解説していますので、低体温症気味ではないかと考えている人はチェックしてください。

 

冷暖房がつけっぱなしで、体が暑いとか寒いとかを感じないでいる生活を続けていると、自律神経の働きはくるってきます。必要以上に冷暖房を付け続けるのはやめ、ある程度暑さや寒さを感じられるようにしましょう。

 

運動も大切です。昼間にたっぷりと体を動かして遊んだり、スポーツをしたりしましょう。また、食事のリズムが整っていることも重要です。3食きちんととるようにしましょう。

 

何か問題があった時には、いきなり改善のための工夫を考えることはできません。原因が分かって初めて、その原因を取り除くためにはどうしたらよいかが分かるのです。その方法がわかったら、毎日コツコツと、努力し続けていけばよいのです。子どもだけでは続けられませんから、親の協力は不可欠です。子どもと共に頑張っていきましょう。

 

時には、低体温症のように、各家庭で何とか改善できるものが原因ではないこともあります。そうなったらそうなったで、「この子の場合は仕方がないのだ。叱って済む問題ではないのだ」と考えることができます。ですからどんなことであれ、まずは問題となっている現象の原因を考えてみるのが、一番大切なことだと言えるのです。

 

子どもを早く寝かせたければ、朝日をたっぷりと浴びさせよう

子どもが夜遅くまで起きているので、なかなか早起きできないとお悩みの親御さんもいらっしゃることでしょう。前の晩に早く寝られなければ、次の日の朝早く起きるのは大人でも辛いですよね。大丈夫、子どもを早く寝かせるための、とっておきの方法があります!それは、朝日をたっぷりと浴びることです!

 

「夜早く寝るための話なのに、なぜ朝日?」と思われるかもしれませんが、これはきちんとした研究によって解明され、科学的根拠を持っている事実なのです。その研究によって明らかになった、朝日が持つ効果についてご説明しましょう。

 

1日は24時間ですが、私たちの体のリズムは25時間ほどの周期になっています。つまり、1時間のずれがあるのです。このずれを毎日修正していかないと、寝る時間はどんどん遅くなり、それに従って朝起きる時間もどんどん遅くなっていってしまうのです。

 

そのずれの修正に、朝日が大きな役割を果たします。朝、太陽の光をきちんと浴びると、ちょうど夜寝る時間の頃に、「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンが分泌されるということが分かったのです。このメラトニンが分泌されると、脈拍や体温、血圧などを下がります。すると脳は「体は寝る準備ができたな」と判断し、自然と眠くなっていくのです。

 

つまり、朝日を浴びることによって体内時計がリセットされて、1日24時間という地球のリズムに、私たちの体のリズムを合わせることができるのです。

 

朝浴びた太陽の光が、十数時間後の眠気に影響を及ぼすなんて、不思議ですね。専門家による研究で素晴らしい事実が分かったのですから、ぜひこのことを、子どもの生活リズムを整えるのに利用してみましょう!

 

「子どもの生活リズムが少しくらい乱れていても、たいしたことないでしょう?」などと思ってはいけません。年齢に合った睡眠時間をきちんととり、規則正しい生活を送ることで、集中して物事に取り組むことができたり、しっかりと勉強を覚えることができたりするということが、様々な研究結果から分かっています。

 

実際、早寝ができている子どもは、そうでない子どもに比べて成績が良いという調査結果も出ています。睡眠不足や生活リズムの乱れを軽視してはいけません。

 

また、日が落ちてからもまぶしい光を見続けていると、睡眠ホルモンであるメラトニンは分泌されにくくなるということも分かっています。まぶしい光の中には、蛍光灯の明るい光も入りますし、テレビやゲームの画面も入ります。これらの光を遅くまで浴び続けていると、体が寝る体勢になれず、なかなか眠くならないというわけです。

 

寝る時間が近づいてきたら、部屋の照明は暗めに調節するなどの工夫をし、遅くまでショッピングセンターなどにいて明るい光を浴び続けることのないように気をつけましょう。

 

なお、早く寝ることや適切な睡眠時間をとることの大切さに、親が気づくことはもちろん大切なことなのですが、子ども自身が気づくのも、とても意味があることです。「ちゃんと寝ると元気に過ごせて勉強もできるようになるのか」「朝日を浴びれば夜眠くなるのか、すごいな!」などと子どもが思うことで、親子一緒に、早寝の習慣作りに努めることができます。

 

昼間の運動が早寝を誘うのは、自律神経が関係していた

昼間に体を使ってたっぷり遊んだ子どもは、夜早く寝てしまうということを、経験から知っている親御さんは多いでしょう。しかし、その仕組みについてご存知の方は少ないのではないでしょうか。昼間の運動と早寝との関係を説明するには、まず、自律神経について知っておく必要があります。

 

人間が健康であるためには、自律神経がバランスよく働く必要があります。自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。交感神経は体が活発に働いているときや緊張しているときなどに働きます。一方、副交感神経は眠っている時や休息をとっている時に働きます。

 

自律神経は、自分の意志とは関係なく働き、体をコントロールしてくれる神経です。自律神経によって、何も考えなくても血液は循環し、呼吸でき、栄養分を吸収することができているのです。

 

ですから、この2つの神経が正常に働かないと、疲れが取れなかったり、元気が出なかったり、睡眠障害を起こしたりといった不調が出てくるのです。体にだけ不調が出るのではなく、学校や社会に出られないといった心の不調にもつながります。

 

さて、昼間に体をしっかり動かすと、交感神経がよく働くだけでなく、自律神経全体の働きが高まります。すると、夜寝るころには副交感神経が優位に働くようになり、自然な眠気が出てきて、すっと眠りに入れるのです。

 

逆に昼間に体を動かさないでいると、夜になっても副交感神経が働きはじめず、いつまでたっても体が寝る準備態勢に入れなくなるのです。なぜ昼間にたっぷりと体を動かして遊ぶと、夜は早く眠れるようになるのか、お分かりいただけたでしょうか。

 

日頃から、自律神経を正常に働かせるような過ごし方を心がけましょう。暑いからと言ってクーラーの効いた部屋に閉じこもっていては、運動はできませんし、汗もかきません。そうすると、自律神経のバランスはどんどん狂っていってしまいます。

 

夏はクーラーの使用を控えめにし、適度に汗をかいたり、運動をしたりしてみてください。睡眠のリズムが整うだけでなく、体の調子も良くなってくることでしょう。

 

大人も子どもも早起きができる工夫

早起きは三文の徳、と昔から言われていますが、これがなかなか難しいと思っている人は少なくないでしょう。「うちの子は何度起こしても起きないんだから」とため息をついている親御さんもいると思いますが、大人の中にも早起きが苦手な方はたくさんいるものです。

 

でも、苦手な人でも何とか早起きをすることができる方法は、いろいろとあるものです。いくつかご紹介しましょう。

 

交感神経を呼び覚ますための工夫

朝起きて、1杯の水を飲むとお通じが良くなると言われていますが、起きてすぐに何か飲むことで、体が目覚め始めます。なお、水を飲む前に、まずはうがいをしましょう。睡眠中に口の中はバイ菌でいっぱいになります。いきなり水を飲むと体内にバイ菌が入っていくことになります。

 

「おめざ」などという言葉で、朝まだぼーっとしている頭を目覚めさせてくれる何かを口に入れるという人もいます。甘いものを選ぶ人もいますが、目がシャキッとするミント系のガムもおすすめです。

 

顔がさっぱりすると、目が覚めやすいという人もいます。洗面台にまで行くほど目は覚めていないので、枕元に冷たいおしぼりでも用意しておいて、それで顔を拭くのもいいですね。ここまでやると、かなり交感神経は目覚めてきて、体は活動モードに入ってきます。

 

その後さらに交感神経の働きを活性化させるために、手のひらをグーにして力を込め、次にパッと広げる動きを繰り返してみましょう。両手を上に挙げて伸びをするのも効果的です。簡単にできる体操のようなものをやってみるのです。このようにして交感神経をしっかりと呼び覚ませば、すっきりと起きられるでしょう。

 

言葉を口にする方法

どんなものでもいいのですが、言葉を口にすると、目覚めが早くなります。「まだ眠いけどもう少ししたら起きよう」「お腹が空いたな、朝ごはんは何かな」など、何でも構いません。また、もっと短い言葉をくりかえしいうのもいいでしょう。「起きるぞ、起きるぞ、起きるぞ…」という風に。言葉を口にすると、それをきっかけにして脳が目覚めてきます。

 

ここでもう一工夫。「イヤだな、眠いな」などと後ろ向きな言葉を言うよりは、せっかくですから「今日は何かいいことがありそう」など、前向きな言葉を言うようにしませんか?これで目覚めることができれば、気分よく一日を過ごすことができるでしょう。

 

目覚まし時計や光を味方につけてすっきり目覚めよう!

朝起きるために目覚まし時計を使うという人は多いと思いますが、はたして効果的に使っているでしょうか?また、目覚まし時計だけでなく、光を上手に使うのも、目覚めをよくする良い方法なのです。詳しくご説明しましょう。

 

目覚まし時計を置く場所を工夫する

ほとんどの人が、目覚まし時計を枕元に置いているのではないでしょうか。しかし、早起きが苦手な人は、もっと離れた場所に置くことをおすすめします。しかも、目覚まし時計を複数用意して、一つ目は布団から少し離れたところ、二つ目は一つ目の目覚まし時計より少し離れたところ、という具合に、だんだんと遠ざけて置いていくのです。

 

こうすると、全ての時計の音を止めるには、布団からだいぶ離れたところまでいかなければならなくなり、そこまで行けばかなり目も覚めてくるわけです。目覚まし時計の数や間隔は、自分なりに調整してください。また、最後の目覚まし時計をトイレの近くにでも置いておけば、その流れで朝のトイレを済ますこともでき、さらに目が覚めることでしょう。

 

でも、このやり方が精神的に辛いと感じる方や、そんなにもたくさん目覚まし時計を用意することに抵抗がある方もいるでしょう。そんな方は、目覚まし音を一旦止めてもまた自動的になるようになる機能が付いた目覚まし時計を使用したほうがいいですね。

 

目覚まし時計がなったら体を動かす

目覚まし時計が鳴っても、それを止めてまた二度寝してしまうことはよくあることです。そんな時は、体を少しずつ動かしてみましょう。おすすめなのは、体を一度収縮させた後、弛緩させる方法です。

 

目覚まし時計が鳴ったらまずは止めて、体をうーんと伸ばします。伸びきったらその力を緩めて、ふーっと息を吐きましょう。これを繰り返すことで、体が温まってきて、覚醒状態になります。

 

その他、アラーム音が鳴るごとに、少しずつ起きる体勢に体を動かしていくというのも効果的ですよ。まずは体を横向きにし、次にうつぶせになり、そのまた次には足を抱え込んだ姿勢に…という具合に少しずつ正座の姿勢にもっていくわけです。

 

明るさを利用して起きる

暗い部屋のままでは、なかなか目覚めることはできません。自然に目が覚めるには、ある程度の明るさが必要です。そのために、タイマーによってスイッチが入るような照明を使ってみてはいかがでしょうか。中には、時間が来ると少しずつ強い光になるような照明器具もありますので、自分にぴったりのものを探してみてください。

 

照明を変えるまでもないとお考えなら、朝になったらカーテンや雨戸をあけるようにするといいですね。寝る前に雨戸をきちんと閉め、中の様子が見えないように厚手のカーテンをしっかりと閉める方も多いでしょう。しかしこれでは、朝日の光も入りません。そうなると、光によって自然と目が覚めるということも不可能です。

 

カーテンの遮光性を調節して、部屋の中は見えないまでも、朝の光は少し入るようにしてみるとか、カーテンを完全に締め切らないようにしてみましょう。子どもの場合なら、起きる時間の少し前にカーテンを開けて、日の光を入れてあげるといいのではないでしょうか。

 

この方法の良いところは、目覚まし時計の音によって起きるよりも自然に目が覚めるため、精神的に良いということです。気持ちよく目覚めることができるという点で、とてもおすすめです。

 

朝のお楽しみがあればパッと目が覚める

何か楽しい予定がある日の朝は、いつもはなかなか起きてこない子どもが、早く目を覚ますことがありませんか?これを毎日の目覚めに利用してみましょう。つまり、朝のお楽しみを作るのです。

 

朝の気持ちの良い空気を吸いながら、家族とお散歩をする習慣をつけてみるのはどうでしょうか。日頃遅く帰ってくるお父さんと子どもとの、コミュニケーションの場にもなりますよ。

 

本好きの子なら、夜の読書タイムを朝に持ってくるようにしてもいいでしょう。早起きした日は、ちゃんと朝の支度を整えたあとなら、テレビを観ても良いということにする方法もあります。また、いつもなら宿題もせずにゲームをやっている子どもに、ゲーム時間を朝に持ってくるようにさせたら、早起きもでき、時間を守って遊べるようになるかもしれません。

 

朝起きて「あれができるぞ」と思い出せれば、パッと目が覚めることでしょう。気持ちの良い目覚めのために、朝時間を充実させてみてはいかがでしょうか。

 

自分から早起きできない子を心配することはない!

早起きが得意な親御さんほど、なかなか起きようとしない子どもに対して「なぜ一度で起きないの!」と毎朝のように叱っていることでしょう。それは、起きられない理由が分からないからです。

 

早起きするための工夫なら、たくさんあります。目覚まし時計をたくさん用意し、時間差で鳴らしていくのもよし。複数の目覚まし時計を、布団からどんどん離れていくように置き、布団から出ないと最後の目覚まし時計を止められないようにしてもよし。朝になったらだんだんと光が当たるようにして、自然に目が覚めるようにしてもよし。

 

しかし、早起きが苦でない人にとっては、それらの工夫でさえ、ばかばかしく思えるかもしれません。こんなことまでしなくてはいけないもの?と思ってしまうのでしょう。なぜなら、朝が強い人は、なぜ起きるのがそこまで辛いことなのかが理解できないからなのです。

 

立場を逆にして考えてみると、朝が弱い人というのは、早起きするのはとてもハードルの高いことなのです。起きているときはきっといつも考えているはずです。「朝もっと早く起きられれば、こんなにも出発前にバタバタしなくてもいいのに」「朝もっと早く起きられれば、もっといろんなことが済ませられるのに」と。そう思っているのにできないのです。

 

ですから、起きられない子どもをただ叱りつける前に、いろいろな工夫をしてあげてください。親御さんが考えているよりもずっと、子どもにとっては早起きがとても難しい課題なのですから。

 

そして、もっと大事なことがあります。それは、自分で早起きできないことがダメなことではないということです。朝が苦手な子どもを心配する親心も分かりますが、それほど案ずることはありません。大人になっても朝が苦手で、家族に起こしてもらっている人はたくさんいるではありませんか。

 

自分でシャキッと起きられなくても、それで人生失敗するということは決してないはずです。誰にでも得意不得意があるように、その人はただ、早起きが不得意なのです。

 

だから、どんな工夫をしても子どもが早起きしないのであれば、あまりくよくよ考えず、ただ単に声をかけて起こしてやればよいのです。そこで怒ってしまっては、親も子も一日のスタートを気分の悪いものにしてしまいます。人形を使って声色を変えて起こしてあげるとか、リビングまで競争だ等と言ってゲームのようにするとかして、楽しく起こしましょう。

 

早起きが自分でできないからといって、全てにおいていい加減な人間になるわけではありません。大人になってからは、家族が起こしてくれるかもしれないし、自分で工夫して起きられるようになるかもしれません。ですから、親御さんにはあまりカリカリしてほしくないと思うのです。

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