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極端なベジタリアン思想は危ない!

ベジタリアン

ベジタリアンという言葉は、もはや一般的に使われるようになりました。彼らは主に植物性の食物を食べて生活します。動物性の食物を食べないということは、身体に良いのでしょうか?

 

ベジタリアン思想とはどんなもの?

現代日本の食生活には、いろいろな問題点が指摘されています。その中の一つに、動物性たんぱく質を摂り過ぎているというものがあります。そんな食生活を改善するために、ベジタリアンになろうと考える人もいるでしょう。

 

ベジタリアンと一口に言ってもいろいろな考えがあります。肉や魚は食べないが乳製品は摂る人、乳製品に加え卵も食べてよいとする人、動物性のものは肉や魚だけでなく卵も牛乳も食べないという人…。

 

そして、最も厳しいベジタリアンの人は、動物を原料とした加工品すらも利用しません。革製品やラード、そして日本食には欠かせないかつお節や煮干しさえも。それすら口にしないのは、日本にいればなかなか難しいものです。気軽に入れる蕎麦屋さんやうどん屋さんでも、利用することができなくなってしまいます。

 

ですから普通ならベジタリアンでもそう問題はないのですが、日本でも最も厳しいベジタリアンの思想を実行に移している人は時々いるのです。このような極端なケースは、健康を損なう危険性をはらんでいます。

 

豊かな国、日本でも栄養失調になる人がいる!?

現代日本は、昔からは考えられないほど豊かになりました。食べ物はいつもどこでも手に入ります。それなのに、そんな日本において栄養失調で子供が死んでしまうというケースがあることをご存知でしたか?

 

どうしてこんなことになったのかというと、実はその子供の保護者が非常に極端なベジタリアンであったのです。つまり、肉だけでなく魚や卵、乳製品も食べず、魚で作られたかつお節や煮干しまで食べなかったということです。

 

こうなると、体にとって必要な栄養は不足してしまいます。当然、身体はやせ細り、貧血にもなり、女性であれば生理が止まるでしょう。「そこまでしてなぜ?」と思うかもしれませんが、彼らはどうしてもやめられないほど強い信念を持っているようです。近しい誰かが一生懸命説得しても、やめさせるのは難しいのです。

 

親が身体を壊すだけでなく、それを強いられた彼らの子供たちもやはり、身体を壊します。そして、栄養失調で死に追いやられることにもなるのです。

 

動物性の食品の摂り過ぎは確かによくありません。しかしだからといって一切取らなければよいというわけではありません。あまりに肉を食べすぎて体調を崩したから、少しの間野菜だけでお腹を休めるというのは良いことです。しかしそれをずっと、しかも完璧に続けるのは、身体に良くないということを知っておきましょう。

 

動物性の食品を全く食べないことは、決して自然なことだとは言えません。健康な体を手に入れるには、極端に動物性の食品を排除せず、上手に取り入れなければならないのです。

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