人間が持つ言語本能――言葉を作り出すこと
言語というものは本能に根ざしたものではなく、人間が生き延びるために有利になるように後天的に作り出されてきたものだという考え方が以前までは主流でした。
しかし、1960年代にアメリカの言語学者であるノーム・チョムスキー氏が主張した「人間には言語を生み出そうという強い本能が備わっている」という考え方が、近年、生物学や心理学の間でも重要視されはじめ、遺伝の影響を重視するようになりました。それとともに赤ちゃんの言語についての研究が行われるようになりました。
産まれてからすぐの赤ちゃんがどうやって言葉を学ぶことを知るのか、簡単に見ていきましょう。
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