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子どもが楽しんで打ち込めるものを探そう

虫取り

何か好きなことを見つけ、趣味や仕事などでそれに従事できれば日々を楽しんで幸福に過ごすことができます。特に子どもの場合、その子どもが好きになれることを見つけ、打ち込むことができるように配慮してあげることが教育上も大事になってきます。そのために親が気をつけるべき点について見ていきましょう。

 

「人生の目的」を一言で言うなら

突然ですが、「人間が生きていく意味」あるいは「人生の目的」とは何か? と問われたらどう答えるでしょうか。幸せな家庭を築くこと、家族に不自由なく暮らしてもらうこと、などなど、個人個人自分なりの見方を持っているのではないかと思います。物質的・経済的な価値を追い求める人もいれば、精神的な価値を求める人、あるいは社会的成功を求める人もいるかもしれません。

 

そうしたものすべてをひとまとめにして、わかりやすく表現するならば、人生の目的とは、「自分の成し遂げたいことを見いだし、それに沿って活動すること」となるのではないかと思います。

 

この「自分の成し遂げたいこと」というのは、あるいは自分がやっていて楽しいと感じられること、であったり、好奇心を刺激されること、と言い換えることもできるかもしれません。やっていて楽しいことを見つけることができ、それを人生の中心に据えて生きることができたら、その人はたいへん幸せに生きていくことができるのではないかと思います。

 

女性は大人も子どもも安定志向、安全志向が高い傾向がありますので、子どものころからきちんと計画を立て、人生のプランを立てた上で進んでいくのもいいかもしれません。

 

しかし、人生の安定や安全ばかり前面に押し出して進学先を選び、別段好きでもなく興味がそれほどあるわけでもない分野を専攻し、将来の安定が見込めるからというような理由で仕事を選んだような優秀な子どもと、そんなに優秀ではないけれど自分が好きで興味を持てる分野を専攻し、その分野を活かした仕事をしたいといって仕事を選んだ子どもではどちらがより幸せでしょうか。また、そうした2人が同じ会社に就職しようとしたら、会社はどちらの人を選ぶでしょうか。

 

自分が特に興味を持っていないもの、好きなわけでもないものを仕事に選んだような場合、その分野に興味を持っていないために新しい発想をすることができず、自分から何か提案をするようなことは難しくなりがちです。そうなれば回ってくる仕事は上司や周囲から指示されたものだけになってしまい、さらに仕事がおもしろくなくなります。

 

逆に、自分が興味を持てる分野を仕事に選んだ場合、その内容がものすごくたいへんだったりきつい仕事であったりしても、好奇心や興味がどんどんわいてくるので仕事がおもしろく、意欲的に取り組むことができます。

 

仕事をしていない主婦の場合でも、例えば自分が好きなガーデニングのようなことであれば、毎日やっていても飽きることなく、気がつくと暑いさなかなのに何時間も経っていた、というようなことがおこります。しかしちょっと苦手な洗濯となると、どれだけやっても捗った気がしないし、早く片付かないかと思ってばかりで苛立ちがつのる、といった経験はみなさんあるのではないでしょうか。

 

そんなふうに、好きなことや興味のあることというのは、毎日を楽しく幸せに送っていくには不可欠なものなのです。それを考えたとき、子どもの教育をする際に重要になるのは、その子どもが興味を持ち、好きになれるようなものごとを発見し、それに打ち込むことができるようにしてあげることだといえるかと思います。そしてそのためには、親が子どもをよく観察するということがたいへん大事になってくるのです。

 

子どもが楽しんでいるものごとを見つけてあげましょう

子どもが自分の周囲で遊んでいるときに、子どもが時間を忘れて没頭しているような遊びや活動はないでしょうか。あるいは、子どもはあまり意識いていないとしても、端から見てこれは上手だ、というようなものはないでしょうか。そういった子どもが楽しそうにやっていることや上手にできることというのを、まずは親がよく観察して見つけてあげるのです。

 

そういった活動が見つかったら、次は子どもがそれに打ち込めるような環境を用意してあげましょう。教室に通えるようにしてあげるのもいいですし、本格的な道具を買ってあげてもいいかもしれません。こういった教育は親でなければできないのですから、是非取り組んでみて下さい。

 

また、親が観察するまでもなく、子どものほうからあれをやってみたい、と興味を示したということがあれば、いい機会だと捉えてすぐにやらせてあげるといいでしょう。ただし、この時に注意したいのは、なんとなくおもしろそうだと思ってやってみたいと言ったのだけど、実際にやってみたところちょっと思っていたのとは違っていた、といった心境の変化を容認してあげることです。

 

こういう場合、よく自分でやると言ったのだから最後までやりなさい、と無理強いするような親がいますが、場合にもよりますがこれはよくありません。「こんなの嫌いだ」と嫌いなものを増やしてしまうことになってしまいかねないからです。

 

子どもが何かに興味を示したときには、まずはいったんお試しでやらせてみて、しばらくやってみて楽しく続けられそうならばそのまま続けられるようにしてあげる、といった考え方で接するといいのではないでしょうか。

 

子どもが「何か違う」と思うときというのは、その活動自体に違和感を覚えることもありますが、例えば通い出した教室の先生とそりが合わなかったであるとか、その教室に集まる他の子どもたちになじめなかっただけ、といったような場合もあり得ます。その活動を嫌いになっていなければ、後にまた機会があったときにもう一度はじめて、今度は続けることができる、といったようなことも起こりえるからです。

 

一番大事なのは子どもがその活動を楽しんで続けられることです。親のほうが焦ったり杓子定規になったりせずに、子どもがのびのびと楽しめるような環境作りを手伝ってあげて下さい。

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