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我慢強い子供を育てるために親が子供に教えるべきこと

遊びを我慢して勉強する子供

「何をやらせても三日坊主で続かない」「集中力や落ち着きがない」など、我が子を見ていて心配になる時はありませんか。もちろん子供だから大人のように、全てを上手くこなすことはできません。

 

しかし、子供の頃から我慢できる習慣を身につけていると、大人になった時そのような習慣を身につけてこなかった人と比べて明らかに差が出ます。我が子を我慢できる子、我慢強い子に育てるにはどうしたらいいのでしょうか。実はママの普段の接し方を工夫するだけで、我が子は我慢強くなるのです。

 

小さいことを続ける癖をつけさせる

我慢強い子を育てるのに最適なのは、月並みではありますが、やはり毎日継続してコツコツと何かをする習慣をつけさせることです。これは簡単なようでとても難しいことです。

 

ママは子供が毎日続ける習慣を、嫌なことから楽しいことや興味のあることに変えるようなサポートをしなければなりません。子供であっても大人であっても、嫌なことは続かないからです。

 

例えば勉強一つを例に挙げても、子供に勉強の習慣が身に着いていない段階から、ママがたたみかけるように「宿題はもう済んだの?」「テスト勉強はしなくていいの?」と責め立ててしまうと、子供にとって勉強は嫌なことになってしまいます。そうなってしまっては、なかなか自主学習の習慣もつきにくくなってしまいますね。

 

勉強に限らず、子供に継続の習慣をつけさせるには、本当に簡単なことを少しずつ行わせるのが大切です。例えば五分間の漢字ドリルや三行日記、机周りの整理整頓など、なんでもいいのです。

 

ただし、肝心なのは正月もお盆もクリスマスも、毎日欠かさず続けさせることです。今日くらいは休みたいなと思うところをぐっと堪えさせ、タスクをこなさせることが重要です。勉強など子供が嫌がりそうなことは、何かゲーム性を持たせるなど工夫があると、比較的継続しやすくなります。

 

休みたい気持ちをぐっと堪えて、継続できた時、子供は自分に自信を持つようになります。漢字ドリルが一冊終わった、日記帳のページが全て埋まったなど形に見える成果が表れると子供は達成感をより感じます。

 

このような経験は小さいことですが、子供にとっては貴重な成功体験です。この成功体験を積み重ねることによって、次第に我慢すれば結果が付いてくるという認識を持つようになり、自然とやる気に満ちあふれた子供に育っていくでしょう。

 

反対に休みたい欲求に負けてしまったときは、どうすればいいでしょうか?頭ごなしに叱るのではなく、子供の失敗に一緒に向き合ってあげられるママでいましょう。ママと話しているうちに子供は自ら改善策を打ち出し、実行するようになります。

 

小さい成功と失敗を繰り返すうちに、子供は粘り強くチャレンジする精神を養っていきます。継続は力なり、毎日の経験の積み重ねが、明るい将来を勝ち取る子供の力となるのです。

 

毅然とした態度で子供を自律させる

我慢強い子に育てるためには、子供に寄り添うだけでなく、時には毅然とした態度で接することも重要になってきます。普段から簡単に助け船を出してしまうと、子供は踏ん張りの聞かない、甘えたがりの性格になってしまいます。

 

またあまりに子供の顔色をうかがうような接し方を続けていくと、子供は「自分はえらい」と勘違いして、傲慢な態度をとるようになってしまうかもしれません。

 

例えばあなたの子供が、テストの成績が悪いことを別の何かのせいにしたり、テストの成績が良ければ何をしてもいいだろうという傲慢な態度をとりだしたら注意が必要です。また、生活の面でも約束を破ったり、注意をきかなくなったりしたら、毅然とした態度で接する必要があります。

 

子供が大きくなると、ママだけの力では子供は己の行いを改めないかもしれません。そうした場合は、パパの力を遠慮せず借りましょう。多くの場合、子供はママよりもパパを煙たがり、恐れている傾向にあるからです。

 

ただし、子供に注意するときは、感情にまかせてねちねちと叱ってはなりません。子供の人格や存在を否定するのもいけません。まず、どうして今注意されているのかを子供に考えさせる必要があります。

 

例えば公共マナーが悪い子を叱る際には、「○○ちゃんがそんなことをしたら、周りの人はどんな風に思うかな?迷惑じゃないかな?」などと、子供の行動が周りにどんな影響を与えるのか想像させるような問いかけをしてみるといいでしょう。こうすることで子供は自分の行動の良し悪しを考える癖を身につけます。

 

子供を叱るときには、過去の出来事を引っ張り出すようなことはせず、今の事象についてのみ注意しましょう。またその際には子供にもわかるように、一貫した家庭の基準を示すことも大切です。

 

自分のことは自分でやる精神を教える

みなさんの中には、毎晩子供のランドセルの中身をチェックする習慣のある人も多いのではないでしょうか。

 

中にはチェックするだけではなく、スケジュール表と照らし合わせて、体操着や上履き、リコーダーなど必要なものを全て揃えてあげるママもいるかもしれません。

 

こうした行動は、子供が忘れ物をしたらかわいそうという親心からと思います。我が子を思えば、ついつい手を出したくなる気持ちも分かります。しかし、このような身支度は、本来子供自身が行うべきことです。なんでもママが手を貸していては、子供自身の力になりません。

 

翌日の準備だけの話では終わりません。子供がやるべきことをママが先回りして準備してしまうと、「なんでもママがやってくれる」と子供が錯覚して、自分で行動しなくなる可能性もあります。その結果、子供はママの手助けがないと、何もできない人間へと成長してしまうかもしれません。

 

そうならないためにも、ママは必要以上の手助けをせず、子供を突き放す勇気が必要です。子供がやるべきことは子供にやらせる、この意識をしっかり持ち、時に見守る強さを持ちましょう。

 

例えば机や部屋の片づけ、体操着や上履きの洗濯などは、最初の一、二回を子供と一緒に行いやり方を教える程度で十分です。億劫な作業を子供は嫌がるかもしれませんが、自分一人で行うことで自分のために掃除や洗濯をするという意識が芽生え、次第に率先して行うようになるでしょう。

 

遠足や普段の通学鞄の中身の準備も子供にやらせましょう。持ち物を揃えると明日の予定を同時に確認することができ、自分の明日の行動を認識させることができます。

 

また最初は何を揃えればいいのかわからず、たくさんの荷物を重たい思いをして運ぶことになるかもしれませんが、この経験から必要なものと無駄なものを判別する力がつくはずです。

 

親が子供を突き放すと、子供は自分自身の考えで動くようになります。面倒な作業を子供にやらせることで、目の前の作業や問題から逃げださない我慢強い子供が育ちます。

 

理想的な我慢の形を教える

我慢強い子供を育てるには、やはり約束やルールを守らせることがとても重要です。なぜなら、基本的に子供は「食べたい」「寝たい」「遊びたい」の欲求に支配される生き物だからです。

 

例えばつい遊び過ぎてテスト勉強をおろそかにして、テストの結果が悪かったとしましょう。テストの結果が返ってきた直後は子供も反省して、「次はちゃんとテスト勉強をするぞ」という気持ちを持ちます。しかし、数日たてば決心が揺らぎまた遊んでしまうものです。

 

こんな時、子供の特性をよく理解して、ただ叱るのではなく、約束やルールを設けることで、ママやパパが子供のなまける習慣を正しく矯正してあげることが重要です。

 

「テスト前はテレビを一時間だけにする」「算数のドリルが終わるまで遊ばない」など、約束やルールの内容はどんな簡単な事でも構いません。ただ一つ気を付けてほしいのは、約束やルールの内容を子供自身に決めさせることです。

 

子供に約束やルールを決めさせるのは、自分で考えた約束やルールを守ることで責任感を養わせるためです。そのためにむしろ約束やルールの内容は、簡単なものの方が良いでしょう。

 

どんな簡単な約束やルールであっても、毎日欠かさず続けることは難しいのものです。最初から高いハードルを設けてしまうと、それだけで挫折しやすくなってしまいます。約束やルールを破ることを習慣化させるよりも、毎日確実に遂行することを習慣化させましょう。

 

我慢は決して親に強いられてしぶしぶ行うものでも、現実に打ちのめされて泣く泣く行うものでもありません。

 

「○○のために、××を我慢して乗り切る」「△△を達成するために、今は〇〇を我慢して、□□を優先する」という風に、未来の希望のために自発的に行うのが理想の形です。

 

もし子供が自分の決めた約束やルールを守れなかったら、そこはパパやママの出番です。きちんと叱り、約束やルールは守るべきものであること、約束やルールを守るためには時には我慢も必要であることをしっかりと子供に叩き込んでおかねばなりません。

 

難関大学、有名進学校に進んだ子供たちの生活を振り返ってみると、彼らには一度は眠たい目をこすりながら必死に机にしがみついた経験があります。またオリンピック選手など、スポーツ界で活躍する選手たちも、怪我や疲労に耐えながら必死で練習に励んだ過去があります。

 

このように何かの世界で突出し、今も現役で頑張っている人たちには必ず一つや二つ、我慢をした経験があります。「眠たい」「休みたい」「遊びたい」と、様々な欲望との葛藤がある中でそれを自制し、コントロールした結果成功を掴んだのです。

 

このようなことからも、成功への道に我慢強さは不可欠と言えるでしょう。また、約束やルールを守ることで、子供に社会規範を身につけさせることができます。

 

昨今「小1プロブレム」と呼ばれるような問題が、学校生活の中で指摘されています。学校の規律を守れず、授業中の立ち歩きや朝礼で騒ぐなどして他の子供に迷惑をかける子供が急増しているのです。これもみんな我慢の姿勢が、しっかりと身に着いていないことが原因です。

 

一人っ子が増え、親や祖父母などに甘やかされて育った子が昔に比べて増えています。そのような子は自分中心の自分勝手なルールのみで生活している傾向が高く、他の人が制定したルールに従うことが苦手です。

 

またインターネットやゲームの普及により、子供は公園で近所の子供たちと遊ぶ機会を失い、自宅で一人遊びをすることも増えました。一人遊びばかりをしていると、友達同士で話し合いお互い譲り合いながら、共通のルールを作る経験をしないまま育ってしまいます。

 

このように子供が自分中心のルールの中でのみ生活することは、これからの時代どんどん定着していくでしょう。

 

このまま集団生活の中で規範やルールを学ばずに、自分勝手な考えで生きる子供を放置しておくと、大人になった時に周りに迷惑をかけるような大人になってしまいます。電車で不必要に騒ぎ、ごみをポイ捨てし、順番を守れないような、当たり前のことさえもできない大人が世の中に蔓延してしまうかもしれません。

 

現代の子供たちは集団生活の機会をことごとく奪われています。集団の中でお互いのルールをこすり合わせて共通のルールを作る経験をせずに、大人になってしまいます。

 

だからこそ、家族といった最小の集団の中では、約束やルールを守るという習慣を徹底的に身につけさせておく必要があるのです。

 

努力は成功のためである

人間は何の報酬もなしに努力を続けられません。大人でも難しいのに、ましてや子供にそれを強いるのは酷な事です。努力の先には成功があることを、子供の頃からきちんと教えてあげましょう。

 

メジャーリーグで活躍しているイチロー選手が、小学二年生の頃から父親と毎日欠かさず野球の練習に打ち込んできたのはとても有名なお話です。

 

バンクーバー五輪女子フィギュアスケート金メダリストのキム・ヨナ選手は、体系を維持するために、一切間食をせず激しいトレーニングを積んできました。

 

スポーツ界だけの話ではありません。都内の有名進学校に合格した生徒たちの多くは、毎日コツコツと勉強に励み、その合格を勝ち取っています。

 

このようにどのような分野であっても、成功の背景には必ず努力の積み重ねがあります。この習慣を子供が小さいうちから、ママが子供の生活に組み込んであげるといいでしょう。

 

最初は一週間や一カ月など、短いスパンのものでも構いません。毎日コツコツを習慣づけることで、何度も子供に継続の達成感を体験させてあげることが大切です。子供は努力の先に成功があることを実感すると、今度は自分から率先して動くようになります。

 

もし途中で子供が挫折しそうになったり、上手く成功にたどり着けなくても、努力を積み重ねてきた過程をしっかりとほめてあげましょう。ママに見ていてもらえたことは子供にとって自信になり、また挑戦してみようというやる気につながります。

 

また、子供だけでなく、ママ自身も努力を積み重ねる姿勢を子供に見せていきましょう。例えば、ダイエットのためのジョギングなど、子供に宣言をしたら忙しさを理由に挫折せず、やり遂げる姿を是非見せてあげてください。

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