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ベビーサイン――まだ話せない赤ちゃんと「お話し」する方法!

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ベビーサイン

最近日本でも「ベビーサイン」という育児法が注目されるようになってきています。この育児法はもとはアメリカで始まったものですが、いったいどういう育児法で、どんなメリットがあるのでしょうか。

 

ベビーサインとはどんなもの?

「ベビーサイン」は、まだ上手に話すことができない赤ちゃんとコミュニケーションを取ることができるものです。簡単な身振り手振りを使って「お話し」をする育児法で、1990年代にアメリカのカリフォルニアで始まりました。

 

赤ちゃんは泣いたり笑ったりして自分の意志を周りに伝えようとします。これは、伝えたいことがあるにも関わらず、口や舌や喉がまだきちんと発達していなかったり、言語能力が未発達だったりするためにまだ上手に話すことができないからです。

 

一方で赤ちゃんでも手指はわりあいに思い通りに動かすことができます。そのため、手や指を使ったベビーサインを利用すれば、赤ちゃんと周りの人がより効果的に意思疎通をすることができ、それによりさまざまなメリットを得ることができるというわけです。

 

「ベビーサイン」の考え方は、はじめにアメリカのカリフォルニアで始まりました。リンダ・アクレドロ教授とスーザン・グッドウィン教授により提唱されたものです。はじまりはアクレドロ教授の娘のケイトが庭の花を指さし、匂いをかぐ身振りをしながら教授を見つめたことでした。

 

アクレドロ教授は、ケイトに花を見せるときにはいつもきれいなお花ねと言いつつ匂いをかがせていたのですが、ケイトはどうもその身振りを覚え、「花」というものを教授に伝えようとしてそうした行動を取ったようなのです。

 

注意して行動を観察してみると、他にも魚や蜘蛛といったものについても特有の身振りをする様子が観察されました。そこで教授は、まだ話せない赤ちゃんでも周囲と意思疎通をしたがっており、言葉の代わりにこうした身振り手振りを使って自分の言いたいことを伝えようとしているのではないか、と考えたのです。

 

それに気がついたアクレドロ教授は、実は他の赤ちゃんもこういうやり方で自分の考えを伝えようとしているのではないかと考え、研究を開始しました。具体的には、140組の親子に協力してもらい、その言語能力の発達の度合いや知能の発達について調べました。

 

140組を半分に分け、片方の組にはこうした身振り手振りによるサインを使ってもらい、もう片方の組は使わない、という条件の下で、研究室の中で親子がふれ合うさまを映像に記録し、子どもの声の出し方や話し方を分析したり、知能の発達度合いを見るテストを行ったりしたのです。

 

結果として、ベビーサインを利用したほうの組では、子どもの知能指数にいい影響が出ることが確認されました。8歳になった時点においても知能指数の平均値が利用しなかった組の子どもよりも12ポイントほど高くなったのです。

 

また、それよりも重要な影響として、親子の絆が深くなるという結果がもたらされました。赤ちゃんのほうは、自分が言いたいこと、伝えたいことをベビーサインを使うことでより伝えやすくなるため、苛立ったり不満に感じたりすることが少なくなります。

 

一方親の方は、ベビーサインによって子どもが自分なりの考えを伝えてくるのを目の当たりにすることにより、自分の子どもの知能の発達をより実感できるというわけです。こうして親子の間の関係性が深まるという結果が生まれることになります。

 

ベビーサインを使うことによるメリットは?

ベビーサインを使うことにより、親子の関係性が深まり絆が強まる、言語の習得にいい影響がでる、赤ちゃんの安全と健康の役に立つ、育児が少し楽になる、といったメリットが得られると考えられています。アメリカでの研究においては、サインを使っていた赤ちゃんの方が、そうでない場合に比べて、語彙が豊富になっていたり、知能や論理的な思考能力が高いという結果が出ています。

 

このようなベビーサインについての研究結果は「BABY SIGNS」という名前で一般向けに書籍化されて発表され、20万部も売れるなどアメリカで非常に注目されました。そして2001年には日本でも「ベビーサイン―まだ話せない赤ちゃんと話す方法」という書名で翻訳され、それをきっかけに多くの親の間に広がりを見せています。

 

この本の編訳者は自身も子どもを持つ母親であり、アメリカでこの考え方を知り、2人の子どもを育てながらベビーサインを実践した人です。ベビーサインを子どもに教えようとするときにはむやみに意気込んで取りかかるような必要はなく、赤ちゃんに話しかける際に意識してジェスチャーを付け加えるだけでOKです。

 

「ベビーサイン」というと何か特別なサインがあるのかと考えてしまうかもしれませんが、そういうわけではありません。たとえば、誰かとお別れするときに手を振る仕草や、ご飯を食べる前に両手を合わせるという仕草もベビーサインなのです。必ずしも決まったサインを使う必要はなく、自分たちなりのサインでも問題ないとのことなので、無理なく自然な形で取り入れることができるはずです。

 

こうしたサインを使うことによって、赤ちゃんが何を伝えたいか分からずに親が苛立つことが減ります。親子の間のコミュニケーションが何倍も取りやすくなるので、育児のストレスもかなり軽減されます。

 

また、赤ちゃんの側からしても、自分が伝えたいことを理解してもらえずに苛立ったりということが減っていきます。そのため、赤ちゃんが欲求不満に陥ることが少なくなり情緒面にもいい影響を与えますし、親子間の絆が強まるという効果も得られるのです。

 

ベビーサインは、赤ちゃんが大きくなって言葉を話せるようになるにつれてだんだんと減っていきます。サインを使ったせいで言葉が遅れるようなことはありません。むしろ、アメリカで最初に行われた研究では、サインを使っていた子どもは3歳の時点で使っていなかった子どもよりも4ヶ月半ほど言葉を使う能力が高まっていたという結果があるぐらいです。

 

また、ベビーサインがどれぐらいの時期から使えるようになるかは、赤ちゃんによって一人一人違ってきます。あまりに幼いころに教えようとしてもできませんし、赤ちゃんによっては教えたとしてもサインをし出すまでに何ヶ月かかかってしまうこともあります。

 

ベビーサインの主役は赤ちゃん本人ですから、教えても使い出すかどうかは赤ちゃん次第です。なかなかやってくれないからといってそれで親の方が苛立ってしまったりしないように心がけましょう。

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