facebook Twitter Google+ はてなブログ feedly

味噌汁の健康パワーと味噌の選び方

Pocket
LINEで送る

味噌汁

近年、和食が見直され、和食はヘルシーであるとして世界中が注目しています。しかし、和食といってもいろいろなメニューがありますが、なかでも味噌汁のパワーはとてもすごいものです。味噌汁について、少し詳しく見ていきましょう。

 

「ご飯と味噌汁」これが和食の良さです

和食といえば何を思い浮かべますか?天ぷらやすきやき、お寿司などを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、健康食として和食を考えるなら、そのようなごちそうではありません。本来は、これらは全て特別な時の料理であり、普段の食事ではありません。そして、普段の食事こそ、和食の素晴らしさなのです。

 

では和食で言う普段の食事とは何か?それは、ご飯と味噌汁、漬物が基本となる、実にシンプルな献立です。この基本を押さえてさえいれば、それにつられて栄養のバランスも整ってきます。和食は体にいいからと、和風のおかず作りに力を入れる人が多いですが、それよりもまず、ご飯や味噌汁、漬物を丁寧に作ることです。

 

実は、ご飯と味噌汁さえあれば、日本人の体に必要な栄養の多くを摂ることができます。日本で炭水化物を摂ろうとすれば、やはりご飯が一番簡単に手に入ります。それに、日本人の体質にも合っています。しかしそのご飯にもウイークポイントがあります。それは、ご飯だけではたんぱく質や脂質を摂れないということです。(三大栄養素:炭水化物、たんぱく質、脂質)

 

それをカバーしてきたのが、豆や種実です。中でも大豆からは味噌が作られ、この味噌がまた、栄養が体に吸収されやすく、たんぱく質も塩分も摂れるという優れものです。そしてその味噌を使って私たち日本人は、味噌汁というものを作り出しました。

 

味噌汁にはたいてい具を入れます。その具から、私たちは季節感を食卓に取り入れることができます。味噌汁に入れて合うなら、具はどんな食材を選んでもOKです。試しにやってみてほしいのですが、いつもならあまり食べたがらない野菜でも、味噌汁に入っているとすんなりと食べる子供が多いのですよ。

 

ぜひ、旬の野菜をいろいろ試して、おいしい味噌汁を作ってみてください。味噌汁の入った小さなお椀で、必要な栄養素を摂取でき、さらに季節を感じさせてくれます。

 

味噌汁のだしの香りが持つ力

和食の基本である、ご飯と味噌汁。この二つが組み合わさることで栄養のバランスがとれるだけでなく、味噌汁の具によって季節を表すこともできます。しかし味噌汁が持つ素晴らしさはそれだけではありません。少し変わった切口を挙げると、味噌汁のだしの香りも注目すべき特徴です。

 

沸騰したお湯に味噌を入れるだけでは、おいしい味噌汁はできません。かつお節や昆布、煮干しなどでだしをとって作るからこそ、味の良い味噌汁ができます。また、これらの素材によってたんぱく質やミネラルをとることができるようになるので、栄養面から見てもだしをとることは大切です。しかし、だしの魅力は、香りにもあります。

 

香りというのは、人間の心や体に様々な効果をもたらします。その香りによっては、嗅ぐだけで疲れが癒されたり、心が穏やかになったりします。逆に、少し嗅いだだけで気分が悪くなるような香りもあります。私たちは常に、いろいろな香りとともに生活しているのです。

 

では味噌汁のだしの香りはどのような効果があるのでしょう。それは、私たちの気持ちをホッと安心させてくれるという効果です。何といっても私たち日本人にとって味噌汁は、大昔からの付き合いであり、慣れ親しんだ香りであり、私たちに安心感をもたらしてくれています。

 

最近の子供たちは、物質面ではとても恵まれているにもかかわらず、様々な問題を抱え持っています。その原因の一つに、漠然とした不安感をいつも持っていることがあると考えられています。

 

味噌汁の香りをかぐことで全ての問題が解決するとは言いませんが、それでも、今の子供たちに必要な安心感をもたらすひとつの材料ではあります。日本の食事は欧米化したといっても、まだまだたくさんの定食屋さんや蕎麦屋さん、うどん屋さんがあり、人気を誇っています。だしの香りから得られる安心感も人気の理由の1つかもしれません。

 

だしをとった味噌汁を家で毎日作れば、外食しなくてもだしの香りから安心感を得ることができます。毎日の事ですから、ぜひ味噌とだしにはこだわって作りましょう。そう聞くと大変そう、と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

 

だしは作り置きができます。まとめてだしをとって冷蔵保存ができます。その際、塩を少量加えておくと数日はおいしく使えます。そうすれば、味噌汁だけでなく煮物を作ったり和え物を作ったりするときにも、おいしいだしを使うことができます。

 

だしをきちんととる暇がないという人には、市販のだしパックがあります。これなら、水と一緒に鍋に入れて沸騰させるだけで、おいしいだしがとれます。最近はかつおだしやいりこだし、昆布だしなど、だしパックにもいろいろなものがありますので、お好みに合わせて選べます。

 

また、だしパックは、化学調味料や食塩は無添加のものもあり、そう高い商品でもありません。ですから時間がないという人は大いに利用して、毎日食べるご飯には、香り高くおいしい味噌汁をぜひ作るようにしてはいかがでしょうか。

 

味噌は熟成期間で選ぶ

おいしいだしがとれたら、味噌汁づくりではやはり味噌にもこだわってほしいものです。どこに注目すべきかというと、味噌の熟成期間です。昔ながらの味噌は、気候の変化をうまく利用し、発酵と熟成におよそ1年間かけて作られていました。こうして作られた味噌は、発酵食品としておいしさも栄養価も素晴らしく高いものとなります。

 

しかし最近では、効率的に大量生産することが進み、熟成期間がとても短い味噌が出回るようになりました。今までは気候の変化による自然な気温の上がり下がりを利用して作ってきたのを、機械によって温度管理し、短時間で発酵させて味噌を作る方法が生み出されたのです。

 

その熟成期間は、残念ながら味噌のパッケージには表示されないことがあり、分かりづらくなっているのが現状です。ですから、製造元の会社の宣伝や値段、会社の商品サイト、どこで売られているかなどを参考にして選ぶしかありません。

 

最上級の味噌はやはり高価で、1000円以上から数千円するものもあります。主に自然食品を扱うお店などでよく目にします。お金はかかりますが、熟成期間はたっぷりとられ、原材料に使われているものも上質です。

 

最上級の味噌を買うほど経済的な余裕がないという場合は、スーパーで選んでみましょう。スーパーでは、200円くらいのものから800円くらいのものまで、味噌の値段の幅も広がります。できれば熟成期間が1年、少なくとも3か月ほどはとってあるものを選びたいものです。そのようにきちんと記載されているものがあればベターです。

 

200円台で買える味噌となると、記載はなくても、それほど長い熟成期間をとって作られたものとは考えにくいです。むろん、熟成期間の記載がなければ、ある程度の値段の味噌であっても、味噌の質は最安値のものとそれほど変わらないかもしれません。

 

味噌は本来、きちんと時間をかけて熟成させてこそ発酵食品としての味噌になるものです。ですから厳密に言えば、時間をかけて熟成させていないなら味噌とは言えないとする味噌職人もいます。味噌汁は毎日飲むものですから、ぜひ、きちんと熟成された味噌を選びたいものです。

Pocket
LINEで送る

このページの先頭へ