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子どもの行動に理由あり!知れば子どもの食事の悩みはなくなる

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子供の食事

子どもができると、お母さんたちはいろいろと悩みます。「食が細くてあまり食べてくれない」「動くのが大好きでちっともじっとしていてくれない」等々…。初めての子どもであればなおのこと、「いったいどうすればいいのだろう。子育ては難しすぎる…」と感じてしまうものです。

 

育て方について、いろいろな育児書を読むのも悪くはありません。しかし、解決するためのヒントは、目の前にいるご自分のお子さんが持っているのです。子どもについて知るほどに、そのことが分かってくることでしょう。

 

子どもの行動は理に適っている!

子どもの食事について悩む親御さんは、実に多いものです。子どもについての悩みランキングがあるとすれば、子どもの食についての悩みはきっと上位にあがってくることでしょう。それを裏付けるように、世の中には子どもの食の悩みを解決するための本があふれています。

 

しかし、子どもの食事については、それほど悩む必要はないことが多いのです。それは、食事に限らず、子どもの行動というものは、子どもの体にとって必要なことであり、実に理に適っているものだからです。

 

例をあげてみましょう。スーパーマーケットの中でお母さんから離れて自由に動き回ったり、走り回ったりする子どもはよくいるものですね。そんな子どものお母さんは、「走っちゃダメでしょ!」と叱ったり無理やり抱き上げておとなしくさせようとしたりすることでしょう。しかしそれでも子どもは動き回るので、ほとほと困り果てているのです。

 

スーパーマーケットの中で走り回るのは、物や人にぶつかって危ないし、他の人にとっても困ることです。だから親としてはぜひともやめさせたい。ですが、子どもの体の仕組みから見てみると、この行動は子どもにとって自然なことであり、やらなければならないことなのです。

 

ご存知の通り、私たちの体に血液を巡らせるには、心臓がポンプのように動いて血液を押し出す必要があります。それだけでは不十分なので、運動して筋肉を動かすことにより、血管をよく収縮させて、血液循環の手伝いをさせます。

 

子どもの心臓は、大人に比べて未発達です。心臓の力だけでは血液を循環させるのには全く足りません。そこで、大人よりもたくさん体を動かして、体中に血液を巡らせなければならないのです。子どもはそのような理由があるから、大人よりもよく動くのです。無意識にやっていることではありますが、子どもの体は「動かなくちゃ血液が行き渡らない」と、ちゃんと知っているのです。

 

最近の子どもは昔に比べて運動をしなくなったと言われることがありますが、子どもというのはもともと、大人がとやかく言わなくても、動きすぎるくらい動く存在なのですから、子どもの運動量が減ったとしたら、それは子どもを取り巻く環境のせいなのかもしれません。

 

さて、子どもの行動がどんなに理に適っているものかということを説明するものは、運動だけに限られません。眠ることについて考えてみても、よく分かります。子どもも時には、昼間の興奮が冷めやらずになかなか寝付けなかったり、用事があったために寝る時間が遅くなったりして、いつもより睡眠時間が短くなることがあります。するとその次の日は、大人が言わなくても、いつもより早く眠くなり、ぐっすりと眠るものなのです。

 

大人はこのようにうまくはいきません。仕事が忙しかったり用事が続いたりすると、寝不足の日でも早く寝ようとせず、自分で眠気をコントロールして起き続けることがあるのではないでしょうか。子どもというのは、「前の日睡眠時間が少なかったから今日はその分たくさん寝る」ということを、意識せずともできるのです。それが子どもの体に必要だからです。

 

お通じについても同じように説明できます。幼い子どもはよく、うんちがしたいのにトイレに行くのが間に合わず、オムツやパンツの中で出てしまうことがあります。それは異常なことなのではなく、一度便意が起きたら、間に合わなくなるほどするっと簡単に排便できるということなのです。これはごく正常なことだと言えます。

 

大人はどうでしょう。朝忙しくてトイレタイムをゆっくり取れずに、便意が来ても我慢してしまって、便秘が長く続いてしまうという人も多いですね。それに対して子どもは、便を出す必要があればすぐに体が反応して、すっと排便できるのです。本来子どもは、大人のように、排便が必要なのに便意が来なくて薬に頼るなんていうことがないのです。

 

どうでしょうか。子どもの体というのは、必要性に伴って合理的に動くようになっているということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

 

子どもの好き嫌い、心配しないでOK!

子どもというのは、無意識のうちに自分の体に必要なことをし、必要なものを得ようとします。大人があきれるほど動き回るのも、心臓の働きをカバーして全身に血液を巡らせるためですし、前の晩によく眠れなければ次の晩には、睡眠不足をカバーするため早く眠くなるようにできているのです。

 

同じことが、子どもの食についても言えます。好き嫌いをしても、たくさん食べられなくても、それは子どもの体にとってそれが自然だから起こることなのです。そう考えると、子どもの食についてそう深刻に悩む必要がないということに気づくことができます。

 

子どもの食についての悩みの筆頭にあげられるのが、好き嫌いの問題ですが、ピーマンをなかなか食べようとしないとか、牛乳が嫌いで給食の時は苦労しているとかいう場合でも、そのことで子どもの食に偏りがあるとは言えません。

 

子どもはなぜ嫌いな食べ物があり、それを食べようとしないか。それは、その子にとって絶対に必要な食べ物ではないと無意識のうちに判断しているからなのです。子どもが好きな食べ物について知ると、それがよく分かります。

 

カゴメ株式会社により2008年に発表されたレポートによれば、子どもの好きな野菜は第1位から順に、さつまいも、とうもろこし、枝豆、ジャガイモ、キュウリ、カボチャ、トマト、ニンジン、ブロッコリー、大根という結果になっています。

 

このことからわかることは、甘みが強く、炭水化物やたんぱく質などを多く含む、つまりカロリーがそれなりに高い野菜を、子どもは好んでいるということが分かります。炭水化物もたんぱく質も子どもの成長には欠かせませんし、よく動く子どもはカロリーも必要としているからです。

 

「キュウリはカロリーが低いのでは?」と思うかもしれませんが、これは味付けのマジックです。子どもたちはたいてい、キュウリにマヨネーズやドレッシングをかけて食べます。そうすることでカロリーが格段にアップしますね。だから子どもたちに好まれるのです。

 

また、昔は人参が嫌いな子どもがよくいたものですが、この調査によると人参はどちらかというと好きな野菜の部類に入っています。これは、今の人参は昔と比べると格段に甘く、食べやすくなっているため、このような結果になったのだと考えられます。

 

一方、子どもの嫌いな野菜はどのようなものでしょう。同じ調査で嫌いな野菜は上から順に、ピーマン、水菜、ニラ、ナス、オクラ、ネギ、アスパラ、シイタケ、ゴボウ、筍となっています。これらはカロリーが低めだったり、薬味として使われることが多かったり、あくが強かったりするものです。

 

こうした野菜を好きだという子どもはとても少ないですが、だからと言ってそれを食べないと子どもの健康を害したり、成長に悪影響を与えたりする野菜ではありません。ですから、これらの野菜が嫌いだからと言って心配したり、何とか食べさせようとしたりしなくてもよいのです。

 

子どもはなぜピーマンが嫌いなの?

子どもが好きな食べ物を調べてみると、上位に来るのはカロリーが高く炭水化物を多く含むものです。それはなぜかというと、子どもにとって食べることの意味は、まずは体に必要なエネルギーを確保することにあり、それを子どもは無意識のうちに知っているからなのです。

 

野菜の多くはビタミン、ミネラル、食物繊維などを多く含み、カロリーの低いものです。だから子どもは野菜を好みません。そんな野菜の中で人気があるのは、サツマイモやトウモロコシ、ジャガイモなどです。これらには豊富な炭水化物が含まれ、野菜の中ではカロリーも高めです。だから子どもはこれらの野菜は比較的好んで食べるのです。

 

子どもの嫌いな野菜の筆頭にあげられるのが、ピーマンです。多くの親御さんたちが、何とか子どものピーマン嫌いを克服できないかと悩み、調理法に工夫をしています。しかし気付いてほしいのです。周りの子どもたちの中にもピーマン嫌いの子どもが多いことを。そして、親御さん自身も幼いころ、ピーマン好きではなかったのではないでしょうか。

 

ピーマンが多くの子どもたちから好意的に受け入れられないのは、やはりピーマンが、「エネルギーを摂取する」という子どもの食の一番の目的に沿った食べ物ではないからなのです。ピーマンに限らず、低カロリーで炭水化物やたんぱく質含有量の少ない食べ物は、子どもたちは好んで食べたがらないものなのです。

 

子どもの体がそのようにできているのですから、お子さんがピーマンを始めとしたカロリーの低い野菜類を食べなかったとしても、あまり心配しすぎることはありません。ましてや、無理やりにでも食べさせようなどと思わなくていいのです。大丈夫、大きくなれば不思議なほど抵抗感なく食べられるようになりますから。

 

では次に、子どもが好きな食べ物について考えてみましょう。先に述べました通り、子どもはカロリーが高く、炭水化物を多く含むものが大好きです。つまり、炭水化物、たんぱく質、脂肪の3つの栄養素が、子どもにとって必要で、かつ、子どもが大好きなものなのです。

 

この中で一番子どもに摂らせたい栄養素は、ずばり、炭水化物です。炭水化物は穀類やいも類に多く含まれますが、それらは体の中に入るときれいに燃焼してなくなります。それに対してたんぱく質と脂肪は、燃焼する際に老廃物が出てしまいます。その老廃物は通常であれば腎臓でろ過されますが、腎臓に不具合のある人は、たんぱく質と脂肪を極端に減らした食事を余儀なくされます。

 

子どもが健康な体になるためには、たんぱく質や脂肪もきちんと摂る必要があります。しかしこれらの摂りすぎは体に良くないのです。だから子どもには、炭水化物を積極的に摂らせたいのですが、そんなことは大人からあれこれ言われなくても、子どもたちはちゃんと知っていて、好んで食べようとしています。

 

大人が子どもにとってよい食べ物は何なのかと考えを巡らせるのに対して、子どもは頭で考えるより先に体が必要なものを摂取しようとするのです。その証拠に、子どもたちはいも類やご飯類が大好きで、食べなさいと言われなくても食べることが多いのではないでしょうか。

 

「じゃあ、子どもがすすんで食べるものばかりを食べさせればいいのね」と考えてしまいそうになりますが、それはちょっと待ってください。確かに炭水化物は大事ですが、この炭水化物は砂糖類にもたっぷりと入っているのです。そしてもちろんそのことも、子どもの体はちゃんと知っています。

 

だから子どもは甘いお菓子も大好きです。普段の食事でご飯など炭水化物を多く含む食品を十分にとっていないと、子どもはついつい、砂糖がふんだんに使われた甘いお菓子や飲み物に手が伸びてしまうのです。

 

子どもは、自分の体に必要なものをちゃんと理解しています。そして本能的にそれらを選んで食べています。だから子どもに嫌いな食べ物があってもあまり深刻に考える必要はないのですが、ご飯やいも類など、食事でちゃんと炭水化物をとらないと、砂糖も炭水化物であると知っている子どもたちは、甘いお菓子と飲み物から離れられなくなってしまうのです。ここをしっかりと頭に入れておきましょう。

 

食のしつけを厳しくするよりも楽しい雰囲気づくりの方が大切

親御さんたちが子どもの食について抱えている悩みは、「好き嫌いをする」「たくさん食べず残すことが多い」「よく噛まないで食べる」この3つが多いようです。しかし、子どもというのは、自分の食事の一番の目的や、必要な食べ物を本能的に知っています。だから親からあれこれと注意されなくても、十分な食事をとることができるはずなのです。これを知っていると、食事中の親の小言が減ります。

 

例えば、好き嫌いをすることについて。子どもたちの多くは、野菜類を好みません。それは、子どもの食事で一番大切なのはエネルギー源の確保であり、野菜類はカロリーが低くエネルギー源にならないからです。つまり、今はまだそんなに必要ではないのです。あなたのお子さんだけが野菜嫌いなのではありません。ほとんどすべての子どもに共通していえることです。そう、子どもだった頃のあなたも。

 

もちろん、野菜を食べるように促したり、美味しく食べられるように工夫したりするのはとても大切なことです。ですが食べないからと言って目くじらを立てることはないということです。今食べられなくても、大人になるにつれ体が必要になってきたら、自然と食べられるようになるでしょう。

 

では、食べ物を残してしまうことについてはどうでしょう。食べ物を粗末にしてはいけない、大事に食べようと伝えることはとても良いことです。ですが、残したことについて叱る必要はありません。子どもにとって丁度良い量を一番よく分かっているのは、子ども自身です。だから、もうこれで十分だと思ったら、お皿に残っていたとしてももう食べられないのです。

 

子どもが「もうごちそうさま」といったなら、それが子どもの適量です。お腹は十分満たされています。大人はそうではありませんね。「今日はなんだか食欲がわかないな」と思ったとしても、いつもと同じ量を食べようとしてしまいます。たとえもうお腹がいっぱいだと思っても。

 

考えてみれば、あまり動かなかったという日にお腹が空かないのは当たり前であり、たくさん食べられる日とそうでない日があっていいはずなのです。動かなかった日でもいつもと同じ量を食べている大人の方がおかしいのかもしれません。

 

食べ物をよく噛まずに食べることについても同様に、できないからと言って叱ることはありません。食べ物をよく噛むことで消化が良くなるのですから、ちゃんと噛んで食べさせたい気持ちはよく分かります。しかし、ご飯のあるごく普通の和食を普段食べていれば、噛まないで飲み込むことはないはずです。子どもの大好きなおにぎりだって、噛まずに飲み込むことなどできません。

 

大人は、「よく噛んで食べなさい」と叱るよりも、噛まずに食べたり飲んだりできるものを与えすぎて、それでエネルギーがとれてしまうような食生活にならないよう、気をつけてやるべきでしょう。

 

子どもはちゃんと、大事なことを分かっています。それを知れば、食事中のお小言は少なくなるのです。その代わり、食事の時には家族そろって楽しく食卓を囲めるようにしてあげてほしいと思います。

 

笑いが私たちの体にいろいろな良い影響をもたらすことをご存知の方も多いと思います。笑ったり、楽しい気持ちでいたり、心が和んでいたりすると、自己治癒力が高まり、健康状態がよくなるということが、きちんと研究結果として証明されているのです。病気の治療法の一つとして採用されることもあるくらい、笑いは私たちを健康にしてくれるのです。

 

栄養を摂取するための食事についても同じことが言えます。同じものを食べるのでも、親に叱られて嫌な気持ちで食べるのと、話したり笑ったりしながら楽しく食べるのとでは違います。

 

叱られると子どもはストレスを感じます。そうなると唾液や胃液など消化液の分泌が悪くなるのです。つまり、いろいろな栄養素が体にうまく吸収されなくなるのです。また、唾液による殺菌効果が得られなくなりますし、食べ物を飲みこみやすい形状にすることもできません。すると、食べ物がのどにつかえる可能性もあるのです。

 

食事中、「好き嫌いしないの!」「またこんなに残して…全部食べなさいと言っているでしょ!」「もっときちんとよく噛んで食べなさい!」などと叱られてばかりいては、子どもはストレスを感じ、唾液や胃液が出にくくなって、食べ物をきちんと呑み込めなかったり、消化が悪くなったりします。好き嫌いせず食べたり、たくさん食べたりすることも大切ですが、食事で一番大切なのは、栄養をきちんと体に吸収させることですよね。

 

子どもは、自分の体に必要なものをよく分かっています。そして考えずともちゃんと大事なものを選んで食べていますし、自分に合った食べ方をしています。大人があれこれ考えてそれを押し付けることが、逆に子どもの健康を損ねないように、私たちは気をつけなければなりません。

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