facebook Twitter Google+ はてなブログ feedly

間違ったことをした時に素直に謝れる子どもに育てるために

Pocket
LINEで送る

謝る子ども

間違ったことをしてしまったらきちんと謝罪する、というのは人間関係の基本です。にもかかわらず、昨今のニュースなどを見ているとこの基本的なところができていない人の姿をよく見かけます。明らかに悪事を働いたにも関わらず言い逃れをし、謝罪しない大人が増えているのです。自分の子どもがそんなふうに居直る人間にならないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

 

素直に謝れる子どもにするには

政治家、大企業の社長や会長、高級官僚といったいわゆる「地位の高い」大人たちが悪いことに手を染め、それを糾弾されたときにあれこれと言い訳をしたり、ひどい場合には居直ってしまったりして、社会に対してきちんと謝罪をしないですませようとする。そんな姿が日常茶飯事のものになってきているように思えます。社会的に上の地位にいる人物が反省の念を口にしないことが常態化しているためか、最近の日本人の心にもそれが大きく影を投げかけているように見えてしかたありません。

 

まともな考え方をする親であれば、自分の子どもには悪事をはたらき、それを謝罪しないといったような人間には育って欲しくないと思っているはずです。子どもたちにはぜひそうした「当たり前」の感覚を持ったまま大人になって欲しいものだと思います。

 

こうしたことは家の中でも同じことです。子どもが何かよくないことをした時にちゃんとはっきりと謝罪させるのはたいへん大事なことです。悪意があってそうしたのではなく、過失によってそうなってしまったのだとしても、親であれば自分の子どもが一言目には「ごめんなさい」が素直に言えるように育ってほしいとは思わないでしょうか。

 

例えば子どもが食卓からコップを落として割ってしまったような時、「ごめんなさい」ではなく、「わざとじゃないんだ。気づかずにぶつかっちゃって。だからボク悪くない!」などと真っ先に言い訳を始めるようであれば少し考えものです。そのまま大きくなり社会に出たらどうなるでしょうか。「あいつはいつも言い訳ばかりする」などと言われ、誰からも信頼されない人になってしまわないでしょうか。

 

悪意がなく、単なる過失であったような場合、子どもが素直に謝ったのであればちゃんとフォローを入れる必要があります。「わざとやったんじゃないんだから、いいわよ。それよりも怪我しなかった?」といった感じでしょうか。そうすれば、周りをよく見ずに歩いてた自分も悪かった、といった具合に、子どもは自然に自己反省できるようになります。

 

逆に、こういう場合に親がただただ子どもを責めるようなことをしていると、上で述べたように「わざとじゃない」と真っ先に言い訳するような子どもに育ってしまいかねません。

 

何よりも親の態度が大事

間違ったことをしてしまったらきちんと謝罪し、しっかり反省する。自分の子どもをそんなふうに育てるにはどうすればいいのでしょうか。そのようにするには、日々の暮らしの中で親がどんな態度を示しているかが重要になってきます。

 

まず問題になるのは子どもではありません。親自身が間違ったことをしたときに、たとえ相手が幼い子どもであった場合であってもしっかりと謝っているでしょうか。きちんと謝罪せずにすぐに言い訳を始めるような子どもの環境を見てみると、その親がすぐに言い訳を始めたり、謝罪をしないような人物であることがとても多いものなのです。

 

例えば、学校に提出しなければならない書類がどこに行ったか分からなくなったとしましょう。そして、子どもがよく忘れ物をする子だとします。この時、親はまた子どもがなくしてしまったんだろうと早合点し、子どもを叱りつけました。それに対して、子どもは「ボクじゃない、ちゃんとお母さんに渡したよ!」と言い返します。いろいろ探してみたところ、書類が家計簿に挟まっていたのが見つかりました。こんなときに、「疑ってごめんなさい、お母さんが悪かったわ」と素直に子どもに謝ることができるでしょうか。

 

ここできちんと素直に謝れる親の元では、子どももきちんと悪いことを謝れるように育ちます。一方で、謝るどころか「いつも忘れ物ばっかりするからこういう時に疑われるんでしょ」と責任転嫁しようとしたり、「あ、ごめんごめん」とばかりに真摯に謝らなかったりするような親がわりあい多いものです。

 

常日頃、悪いことをしてしまったり間違ったときにはちゃんと謝りなさい、と言われている子どもが親のこうした態度を目にしたらどう感じるでしょうか。その答えは「お母さんはずるい」です。子どもには謝れというくせに、自分が間違ったときには謝らない。確かに「ずるい」と言われてもしかたがない態度でしょう。そして、そうした態度を見ながら育てば、子どももまた謝らない人間に育ってしまうものです。

 

そんなふうに言うと、「子どもに対して謝ったりしたら親がなめられる」などと言い出す人がいますが、これは大きな間違いです。親だろうが何だろうが、人間である以上間違いや勘違いをすることはあるのが当たり前です。相手が子どもだから謝らない、というのは理屈が通りません。普段からそんなことをやっているのに、TVなどで悪事を働いた人物が言い逃れをしているのに対してバッシングを口にしたとしても、子どもが見いだすのは単なる偽善でしかありません。

 

親が間違った時、子どもに対して責任転嫁したり、真摯な態度で謝らなかったりしていると、子どもは「間違ったことや悪いことが発覚しても責任転嫁すればいい」あるいは「素直に認めると損をする」などという学習をしてしまいます。そんなことを続けていれば、取り返しのつかないような間違いを犯してしまったのに謝罪一つ口にできないような人間を作り上げてしまいかねません。

 

子どもが謝れないというのは、単に道徳的な問題のみにはとどまりません。こういう子どもは勉強する際にも伸びにくくなります。なぜかと言えば、例えば試験で芳しくない点数を取った際、何が悪かったのか、何が足りなかったのかといったように振り返ることをせず、反省することがないからです。そうなれば何度やっても同じようなところでミスをするようになり、成績も上がらず、最終的にはやる気すらなくしてしまうことでしょう。

 

このように、すぐに言い訳を始めたり謝罪をしないような親を持つ子どもは頭も悪くなるかもしれません。こうした点は常に意識しておくようにし、間違いを犯してしまったときにはたとえ子どもが相手であってもきちんと謝るということを実行するのがいろんな面で良いと考えます。

Pocket
LINEで送る

このページの先頭へ