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積み木くずしは心を強くしてくれる!

積み木くずし

小さな子供のおもちゃの代表格である「積み木」、積み木遊びは子供に様々な力をつけてくれますが、失敗にめげない強い心も育ててくれます。積み木でどんな遊び方をすれば、強い心が育っていくのか見ていきましょう。

 

積み木は、くずれてもまた積み上げられる

皆さんは幼い頃、積み木でどんな遊びをしていましたか?どのくらい高く積み上げられるかという遊びをした、という方は多いことでしょう。言うまでもなく、その遊びの中では、積み上げたものがくずれたらゲームオーバーです。しかし、くずす遊びをすることで得られるものもあります。それは、失敗にめげない強い心です。

 

ごく幼い子供は、大人が積み上げた積み木を壊して遊ぶのが大好きです。初めは偶然手が触れてくずれたのでしょうけれど、その様子が面白くて、次第に大人が何かを作り終える前に手を出して、積み木をくずすのを楽しむようになります。手を出す前からニコニコと嬉しそうにしていて、くずれたあとにはもう大喜びです。

 

実は、子供の積み木遊びの第一歩は、積み上げるよりもくずすことにあります。幼い子供がこのように積み木をくずして遊んでいたら、「くずさないの!」などと怒らないでくださいね。くずす楽しみを知れば、積み木遊びに興味を持つようになります。

 

親が積み木を積んでいるところに子供がやってきてくずしてしまった時には「ああ残念、くずれちゃった」とがっかりしつつも、気持ちを切り替えて「今度こそもっと高く積み上げるぞ!」と言いながら再チャレンジする姿を見せてあげてください。そんな姿を見て、子供は「積み木がくずれてもまた頑張って積み始めればいいのだ」ということに気づきます。

 

柔道を習っていた人ならすぐに分かると思いますが、技の練習をするより先に、受け身つまり転び方の練習をします。正しい転び方をしないとケガをするからです。しかしそれだけではありません。上手に転びさえすればケガをしないのですから、心配することなく思い切って練習することができるという効果もあるのです。

 

それと同様に、積み木遊びの楽しさを伝えたければ、まずは積むことよりくずすことの楽しさを教えてあげましょう。「せっかく積み上げたものがくずれたとしても、また一からやり直せばいい」ということを知ることが大事です。

 

ちなみに、子供が積み木くずしの楽しさを覚えたら、次のようなことを試してみるのもおすすめです。子供がくずしたがっても、親がもう少し高く積み上げるまで待たせます。我慢すれば我慢するだけ高く積みあがるので、くずす時の楽しさは一層高まります。待っている間、子供の期待もどんどん高まっていきます。

 

これは、自分がより楽しい思いをするために我慢をする経験になり、将来自分の気持ちをコントロールしたり、より高い目標を設定して頑張ったりする力の基になりますので、やってみてください。

 

積み上げ方を覚えるには、くずすことを怖がらないこと

子供は積み木をくずすのが大好きですが、親が積み木を高く積み上げていくのを見れば、「すごい!」「どうやって作るの?」などと言うようになります。そう聞いてきたら、ぜひ作り方のコツを教えてあげましょう。

 

しかし中には自分で作るという発想がなく、「もっと作って!」とお願いする子もいます。そう言われれば作ってあげたくなるのが当然ですが、そうしてばかりいると、自分の力でやってみる心は育ちません。ここでは「一緒にやろうよ!」と誘ってみるのがいいでしょう。

 

親が一つ置いたら、その上に置けそうな積み木を渡し、どのように置いたらくずれないかということを教えつつ、子供にその積み木を置かせます。コツを教えたとはいえ、子供はまだ力加減を知りませんから、そっと置くことができずにくずしてしまうことは当然あります。

 

手先もまだそんなに器用ではないので、思うような場所に置けず、隅をきっちりと揃えてくずしにくいように積み重ねることも難しいものです。

 

でもそんな時、「もういいから見てなさい」などと言って、親がさっさと作っていってはいけません。親がどんどん積み上げていくのをただ見ているだけでは、何に気を付ければくずれないのかが、子供には全く分からないからです。それに、自分で積み上げる作業をしていないので、いつまでたっても技術は身につきません。

 

ですから、親は子供がうまく積み上げられずくずしてしまっても、気にすることはありません。くずさせないようにするために親がやってあげるのも、子供がくずしたことを責めるのも、おかしなことです。

 

なぜなら、積み木をくずしてまた積み上げることを繰り返すことで、失敗をおそれず、失敗にめげない強い心が育つからです。「くずすのは楽しいな、だからまた積み上げよう」と思う気持ちをたくさん経験させましょう。

 

どんな親でも、自分の思い通りにならないからと言ってすぐにあきらめない子に育てたいことでしょう。それならば、積み木遊びをする時には何よりも先に、「積み木はくずしてもいいんだよ、くずすのが楽しいんだから。それに、くずしたってもまた積み上げればいいんだよ」と教えるべきです。

 

それから、どんなおもちゃでもそうですが、使い方を誤ると思わぬケガにつながることがあります。積み木遊びの楽しさを教えると同時に、正しい使い方を教えるのを忘れてはなりません。

 

積み木というのは積み上げたりくずしたりして遊ぶおもちゃであり、ものや人に向かって投げるものではないこと、そんなことをするとものが壊れたり誰かが痛い思いをしたりするということもきちんと教えましょう。

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