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おいしいジュースで楽しく「量」の概念を身に付けよう

オレンジジュース

算数というととかく「数」に目が向きがちですが、算数には「量」という分野もあります。幼児には数だけでなく量の概念も身に付けさせたいものです。これは教え込むより日常生活の中で楽しく自然と身に付けさせるのが良い方法です。具体的に見ていきましょう。

 

同じ形のコップで量の違いを考えさせる

親が幼児に算数の基礎を教えようとすると、どうしても「数」ばかりを意識して教えようとしてしまいがちです。ですから気が付いたときには、「量」についての概念がきちんとある子供とそうでない子供との差が大きくなっている現状があります。幼児に楽しく量の概念を身に付けさせるには、子供が大好きなジュースを使うのが一番です。

 

ジュースと同じ形のコップを子供の数だけ用意してください。そして子供にジュースを注がせます。飲み物をこぼさないように器に注ぐ行為は、子供の集中力を養うだけでなく、量の概念をも身に付けさせてくれるのです。幼児の場合は生活そのものが学習です。

 

さて、同じ形のコップを使う時、多くジュースが入っているものを選ぶには、ジュースの高さが高いものを選べばいいですね。大人ならすぐに分かることですが、子供はそうではありません。大好きなジュース、自分だけ損をするわけにいきませんから、こっちだろうか、それともこっちか?と選ぶ姿は真剣そのものです。

 

子供が、どれを選んだらよいか分からないようであれば、「ジュースの高さがある方が、多く入っているのよ」と教えてあげましょう。

 

違う形のコップで、量についての概念を深める

ジュースを注ぐ体験をさせれば、量についての概念を身に付けることができます。この時、同じ大きさのコップを用意すると、注がれたジュースの高さから、どのコップのジュースが多いかが分かりやすいでしょう。

 

それに慣れたら、違う形のコップで比べる体験もさせましょう。子供は、コップの形が違うのに、高くまで注がれているという点でのみ選んでしまい、損をしてしまうことがあります。そんな時、「それを選んだけど、実はこっちの方が多いのよ」と言ったところで、子供にとっては信じられないでしょう。

 

違う形のコップになると、ジュースの高さだけでは量の多さを決められません。それが分からないようであれば、次にジュースを飲む時が教えるチャンスです。今度は親がジュースを注いであげるのですが、その時、太いコップと細いコップを用意して、太いコップよりも細いコップの方が少し高くなるように、ジュースを注いでください。

 

好きな方を選ばせると、子供はきっと高く注がれた方を手に取るでしょう。そこで「わーい、お母さん、○○ちゃんよりもたくさん飲めるわ」と言うのです。

 

子供はきっと驚くでしょう。「どうして!?」と尋ねてきたら、「じゃあ、比べて見ましょう」と言って同じ形のコップを2つ出してきて、それぞれのコップから移し替えます。同じコップに入れた時、本当はどちらが多かったのかが一目瞭然でわかります。

 

量を知るには見た目の高さだけでは分からず、容器の形や底面積まで考えないと分かりません。このような経験を通して、子供は「量を測るには同じ形の容器に入れて比べなければいけないのだ」ということを知り、量に関する概念を深めていくことができるのです。

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