朝起きられない子供の対処法!スムーズな目覚めはこうして作る
「うちの子は寝起きが悪くて…。なかなか起きてくれない」と悩んでいませんか?まだ小さいから仕方ない、と諦めないでくださいね。親の工夫1つで、子供の朝の目覚めをスムーズにすることは可能なのです。逆に言えば、何も工夫をしなければ寝起きのよい子には育ちません。では、具体的な方法を見ていきましょう。
早く寝れば早く起きられる!
当然のことですが、早く寝ることができれば、早起きすることができます。成長途中の子供にとって、睡眠時間の確保はとても大事な問題です。しかも、ただ長く寝ればよいというものではなく、就寝時間が早い方が、遅い方に比べて良質な睡眠を得られるのです。そういう意味でも、子供は早い時間に寝かせたいものです。
早寝をさせるにあたってまずするべきことは、就寝時刻の決定です。例えば、幼児であれば20時までには寝かせたいものですね。さて、就寝時刻が来たら、寝る準備を始めましょう。テレビはおしまいにし、照明を落として眠りにつきやすい状態に環境を整えるのです。そして、眠くなくてもとりあえず横になるということが肝要です。
早寝ができたら、起床時刻を早めてみましょう。一気に早起きさせようとしても難しいですから、毎日少しずつ、起こす時刻を早めていくようにします。10分ずつくらい速めるので構いません。早く寝ればそれだけ早く起きられますし、早く起きられればその分、夜も早い時刻に眠たくなります。
そうやって工夫しても、なかなか寝付けないという場合は、もしかしてお昼寝が悪影響を及ぼしているのかもしれません。まだ幼い子供にはお昼寝は必要不可欠なものですが、夕方近くになってから寝てしまうとか、昼寝の時間が長すぎるとかいう場合は、やはり夜の睡眠に影響を及ぼすことが多いのです。どうやっても早寝早起きできないのであれば、お昼寝を見直してみるのも一つの手ですね。
熟睡できれば寝起きもスムーズに
夜早い時間に布団に入っても、なかなか寝付けなかったり眠りが浅かったりすると、やはり寝起きは悪くなります。夜中のうちにきちんと熟睡できているかが大きなポイントとなるのです。
子供が熟睡できない理由は、生活習慣にある場合が多いものです。次のチェックリストに思い当たる点があれば、要注意です。
・明るいうちに、外で体を思い切り動かして遊ぶことが少ない
・夕飯を食べ終わった後なのに、お菓子などをつまむことが多い
・寝る直前にテレビやゲームなどをすることが多い
・子供が早く寝ないので、親が叱ることとなり、寝る前はいつも険悪ムード
夜しっかりと熟睡するためには、昼間たっぷり運動して体を疲れさせる必要があります。それに、寝る寸前まで食べ物を口にしていたり、テレビやゲームなどの刺激を受けたりしていると、脳も体も入眠モードに入りにくくなります。これらのチェック項目に引っかかっているようだと、いくら睡眠時間をたっぷりとったとしても、睡眠の質が悪いために、朝の目覚めが悪くなるのです。
寝る前には楽しい雰囲気づくりを
なかなか寝ようとしない子供に対して、早く寝かせなければと焦る親。ついイライラして「いつまで起きているの!」などと怒鳴ってしまう…。ありがちな光景ですが、これでは子供の精神状態を穏やかにすることはできず、リラックスして眠りにつくことができません。その上、「寝る=嫌なこと」という風に理解してしまい、ますます早寝が難しくなります。
スムーズな就寝リズムを作るためには、寝ることに対して良いイメージを持たせなければなりません。ですから、寝る前にはぜひとも楽しい雰囲気を作ってあげてほしいのです。
例えば、絵本の読み聞かせタイムをとるとか、明日の楽しい予定について話すとか…。そのようにして、よいイメージの中、気持ちよく眠りに入っていけるよう、サポートしてあげてください。
起きる30分前からが勝負!効果的な起こし方は
幼児にとって、一人でパッと起きることはとても難しいことです。小学校低学年の子供でも、まだうまくできないくらいなのですから。いつか一人で目を覚まして起きてきてくれることを願うなら、小さいうちはきちんと親が声をかけて、起こしてあげましょう。続けるうちに、自分から起きられるようになっていきます。
まず、起きてほしい時刻を決めます。そうしたら、その30分前から行動開始です。最初に、カーテンを開けるなり、電気をつけるなりして、部屋を明るくします。それから10分ほどたったら「朝ですよ」などと声をかけますが、この時に起きなくても気にすることはありません。
そこからさらに10分たったところで、本人の返事や動きがあるまで、少しボリュームを上げて声かけしましょう。そして、起きてほしい時刻になったら、本格的に声をかけたり、体を起こしてやったりして目を覚まさせます。
いきなり大声をかけて体を引っ張るよりも、このように少しずつ起こしていった方が、スムーズに目覚めることができます。このやり方はあくまで一つの例ですから、お子さんやご家庭の事情に合った方法で試してみてください。
楽しいおやすみタイムを心がけながら、早寝早起きできるよう、手をかけてあげましょう。
更新日:2019/11/29|公開日:2016/03/28|タグ:起きられない