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プラスチックの食器をやめれば子供は学ぶことができる

陶器の食器

あなたはお子さんにどのような食器を使わせていますか?プラスチックですか?それとも大人と同じ材質の食器ですか?「食器なんてどんなものでも同じではないの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。食器選びになぜこだわるのか見ていきましょう。

 

子供用の食器も大人と同じ材質にしよう!

子供が本物とはどういうものかを知り、正しく使えるようにするには、本物を実際に使わせるしかありません。「ガラスや陶磁器だと子供はすぐに壊してしまう」と思っているから、子供にはプラスチック製の食器を使わせるのでしょう。しかし、それだと大切にものを扱う気持ちは、いつになっても芽生えません。

 

紙パックに入った牛乳よりも瓶牛乳の方がおいしいと言われます。食べ物は、容器によって風味が変わりますから、食べ物のための器には本来気を遣うべきです。しかし、そのような視点で子供の食器選びに注意を払う人は、あまり見かけません。

 

何を気にかけるかというと、子供が乱暴に扱っても壊れないかどうかという点ではないでしょうか。実際、市販されている子供用食器の多くはプラスチック製です。

 

「子供にとって食器がプラスチックかそうでないかなんて、大きな問題ではないのでは?」と思う人もいるでしょう。確かに子供は、その食器が何でできているのであろうとおかまいなしに、スプーンで叩いて音を楽しんだり、つかんで投げたりします。

 

でも、世の中に出回っている食器の多くは、壊れやすい材質でできています。ですから、子供のうちから「食器は壊れやすいから乱暴に扱ってはいけない」ということを学ぶべきではないでしょうか。

 

何をしても壊れないような食器を使わせるということは、すなわち食器は乱暴に扱っても良いと教えていることにもなります。大人であれば壊さないように使えるのに、「子供はすぐに壊すから」と言って本物でない食器を使わせるのは、「子供は上手に使えるわけがない」と始めから諦めているようなものです。

 

陶器の食器とプラスチックの食器とを交互に唇に当ててみてください。きっと全く違った感触だということがお分かりいただけるでしょう。そして、やはり陶器の方が食器としてふさわしいと思うことでしょう。子供にも陶器の良さを味わってほしいものですね。だから、子供にもぜひ、大人と同じ材質の食器を与えてみてはいかがでしょうか。

 

もしも子供に陶器やガラスなどでできた食器を与えるとしたら、親御さんはきっと、それが壊れると危険であり、困ることだということを教えるでしょう。そして壊れないような使い方を伝えるはずです。

 

すると子供は、その与えられた食器は、おもちゃとは違うものだと理解し、使い方には気を配らなければならないということを学びます。そして、その食器が壊れないように、使うときには集中力を使うようになります。

 

更に、割れやすい食器を与えても、子供には食器運びのお手伝いをさせたいものです。その結果、落として割ってしまうことも当然ありうるでしょう。そんな時、叱りたい気持ちはぐっとこらえてください。

 

壊してしまったのは、今のその子の発達段階からして難しい課題だったからなのかもしれないし、ちょっと別のことに注意が向けられてしまっていたからなのかもしれません。どういう理由であったにせよ叱る場面ではありません。

 

こんな時には「仕方ないよ。それより、自分で運ぼうとしたんだから偉かったよね」と言って、子供の頑張りを認めてあげましょう。

 

子供に割れやすい食器を与える上での工夫

大人は、何かができない子供に対して、できるようになるよう導いてあげる役割があります。それなのに、割れないようにとプラスチック製の食器を与えるのは、子供が成長するのを手助けする仕事を放棄しているとも言えます。

 

割れない食器を与えられた子供が学ぶことは、「食器は乱暴に扱っても壊れない、だから乱暴に使ってよい」ということぐらいです。それではいつまでたっても、割れやすいものを慎重に扱う態度は身に付きません。

 

壊すから与えない、という行為は、どうせ壊さないようになんて使えないと思っているようなものです。使い方を知らない子供だからこそ、割れやすいものをちゃんと与えて、割らないようにするにはどうすればよいかを学ばせるべきだと思います。

 

もちろん、子供に割れやすい食器を与えるには、様々な工夫が必要です。ガラス製のものも割れやすいですが、これだと本当に割ってしまった時に大きなけがにつながる恐れがあります。しかし磁器製であれば、ガラスよりは多少丈夫です。子供の食器には磁器製のものを選ぶとよいでしょう。

 

また、最初はどんな子供でも、スプーンやフォークなどでお皿を叩いて遊ぶものです。そんな時には、驚いた顔をして見せましょう。「おもちゃでもないのに叩くなんて」という驚きを伝えるのです。幼い子供であっても「やってはいけないことらしい」と気づくことができます。

 

それでも叩き続けた時には、すぐに食器を子供から取り上げましょう。口先でいくら「ダメ」と言っても、その食器をその子の前に放置していたら、子供は「食器はおもちゃとは違う」という認識を持てないままになってしまいます。

 

このような場合の言葉かけとしては、目の前にあるこの食器は何に使うためのものなのかが分かるような言い方が適切です。「お皿を叩かないの!」「食器で遊ばないの!」という言い方をするよりは、「これはおもちゃではなく、ご飯を入れるお茶椀だよ」「これはお茶を飲む時のコップだよ」という言い方がいいでしょう。

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