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本の読み方を変えれば、頭が良くなる!

読書をする女性

本を読む時間がないから本は読まない、難しい本を読んでも頭に入らない…など、本の読み方に関する悩みを持っている方は意外と多いかもしれません。読書をした方がいいことは分かっているのに、なかなか行動に移せないのは、読書へのハードルの高さが原因の一つです。今回は、気軽に読書が出来るようになる本の読み方について見ていきましょう。

 

目的を定めて本を読む

読書には、主に二つの目的が存在します。1つ目は楽しむための読書であり、小説などを読む場合があてはまります。2つ目は学ぶ・知るための読書であり、自己啓発本やビジネス書を読む場合があてはまります。

 

読書を始める前に、目的をはっきりさせておくことは非常に大切です。目的さえはっきりしていれば、それに向けてどのような本をどんな風に読むのが有効なのだろうか、より具体的に考えることができるからです。目的さえ決まってしまえば、読み方は概ね決まってきます。

 

学ぶ・知るための読書をする時には、まず何かしらの目標を立てましょう。目標はとても簡単なもので構いません。苦手な英語を好きになりたい、日本の歴史をもう少し知りたい、宇宙について詳しくなりたいなど、この程度で十分です。

 

目標は手元にある本の内容にそって組み立てるのもいいですが、本を選ぶ前に目標を立てるのもいいでしょう。

 

例えば「苦手な英語を好きになりたい」という目標を抱いて、書店を訪れたとします。書店全体をまわりながら、目標を達成できそうな本たちを片端から手に取っていきましょう。こうすることできっとあなたの目標に最適な一冊が見つかります。

 

読む本が決まったら、目標達成に関係しそうなことだけをメモしながら読書をすすめていきましょう。この時メモの一番上に、目標を明示しておくといいかもしれません。

 

本の内容を全て覚えておこうとするのは、とても労力のいる作業です。目標達成に必要な情報だけを精査することで、改めて目標を意識しながら読書をすることが出来、理解力もぐっと高まります。また読み終えた後に、目標達成に必要な資料としてメモを活用することも出来ます。

 

読書を終えたら、別の目標を立ててまた違った本を読むのもいいでしょう。しかしここではあえて、別の目標を立てて同じ本を再読することをおすすめします。この時の目標は、最初たてた目標に関連のある目標にするとなおいいでしょう。

 

別の目標をもって本を再読すると、一回目にはメモしなかった発展的・補足的箇所に自然と意識が向くようになります。そうすることで本の内容をより深く理解することが可能になります。

 

3つの背景を調べてから本を読む

本の背景を調べてから読書を始めると、その本への理解度が高まります。特に押さえておきたい本の背景は「著者のプロフィール」「本の内容がふれている時代」「本が書かれた時代」の3つです。

 

まず著者のプロフィールを調べましょう。著者がどのような経歴で、どのような主張を持つ人物か知ることが大切です。

 

例えば小説であれば、著者の経歴がそのまま主人公や他の登場人物へと反映されている場合が多くあります。二者の共通点に気づいて物語を読み進めると、登場人物たちの心情をより深く考えることができるはずです。

 

また小説ではない本であっても、著者のプロフィールを知るだけで、本の内容を予め予測することが可能でしょう。例えば鶏の飼育方法について書かれた本を読んだとき、その著者が養鶏農家の人である場合と、獣医師である場合では書かれている内容は大きく違うはずです。

 

このように小説であってもなくても、著者のプロフィールをしっかり把握することは内容をいち早く理解する上で有効なのです。

 

また本の内容がふれている時代や、本が書かれた時代についても、調べておくとよいでしょう。特に小説を読む場合は両方を、小説以外では後者を調べておくことをお勧めします。

 

電子書籍について書かれた本を例に考えてみましょう。電子書籍が世に出始めたころは、「紙のページをめくって読むことに意義がある」「電子書籍は普及しない」という主張が散見されました。しかし、スマホやタブレットが普及した今では、電子書籍は一般化しています。

 

電子書籍が普及する前と、普及した今の時代に書かれた本では、その内容は大きく異なるでしょう。本が書かれたときの時代背景を予め知っておけば、著者がなぜこのような主張をするのか理解しやすくなるのです。

 

また小説では、物語の時代背景を掴んでおくことで、登場人物がどういった人物像なのかよりはっきりとつかめるでしょう。

 

例えばキャリアウーマンとして働く主人公の成長を描く小説があったとします。この主人公の生きる時代が現代なのか、一昔前の女性の社会進出があまり認められていなかった時代なのかによって、この主人公が抱える仕事への苦悩は変わってくるはずです。

 

時代によって、文化や環境は刻々と変化します。現代の文化や環境だけを基準にして読書をすすめても、表面だけの理解になってしまうこともあります。当時や設定された時代を予め知っておくだけでも、本の世界観がよりリアルに感じられるはずです。

 

知らない言葉を調べながら本を読む

本を読む時、そばに電子辞書やパソコンなどの検索端末を置いておくことをおすすめします。分からない英単語を調べるように、本を読んでいる最中に出てきた知らない言葉たちを即座に調べることができるからです。

 

本を読み終えた後でまとめて調べてもいいのですが、知らない言葉が出てきたらその都度調べる読み方の方が、断然本の理解度は高くなります。

 

知らない言葉が出てきたら、まず電子辞書で検索してみましょう。紙の辞書を用いてもいいのですが、時と場合によっては英和辞書、漢和辞書、百科辞書など、言葉によって辞書を使い分ける必要があります。その点電子辞書でしたら一つ用意すれば網羅できるのが最大の利点です。

 

知らない言葉といっても、馴染みのない言葉、専門用語、概念的な言葉など様々ありますが、辞書はほぼ確実にその言葉の意味を調べることができます。専門家の先生が執筆に携わっているので、情報の信頼性も高いです。ただ、図がほとんどないため視覚的にイメージしにくいのが難点です。

 

辞書以外では、他の本で知らない言葉を調べるのでもいいでしょう。

 

例えば「ウォンバット」という言葉が出てきたとして、辞書ではオーストラリアの動物であることは分かっても、どのような形態なのかまでは分かりません。

 

そのような時に動物事典やオーストラリアの動物についてまとめられた資料集などを用いれば、写真やイラスト付きで説明されているため、より明確なイメージを掴むことができます。

 

本で調べるには予め、どのような本が妥当かなどと検討をつける必要があるため、調べ始めの方法としては効率が悪いかもしれません。辞書との併用によって、理解は深まるでしょう。

 

また、最も気軽に調べる方法としては、インターネット検索を無視することはできません。言葉の意味や画像まで、検索バーに言葉を入力すれば一度にたくさんの情報を得ることができます。

 

ただし、インターネットはその匿名性から、常に正しい情報を得られるという保証が低いのも忘れてはいけません。たくさんの情報の中から正しい情報を精査していく力が求められます。

 

このように知らない言葉を調べるには、いくつかの方法がありますが、どれも一長一短です。読書効率をあげるためにも、それぞれの調べ方の特徴を把握して、自分の読み方に適した方法でどんどん調べていきましょう。

 

本を読む時はポストイットを積極的に使う

本は読者に多くの学びの機会を与えてくれます。しかし読書から得られる学びというのは、ただ本を読んで終わってしまっては、その効果を100%得られることができません。そこで本から100%の学びを得るために、おすすめしたいのがポストイットを活用した読み方です。

 

本を読んでいて疑問に思うこと、自分はこう思うなどといったコメントが浮かぶことがあるかと思います。そういったとき思い浮かべるだけでなく、すかさずポストイットに書き込んで、該当のページに貼っておきましょう。

 

自分のコメントを残したら、一旦はそのまま最後まで、もしくは区切りの良いところまで読み進めてしまいましょう。疑問や意見を持つことはとても重要なことですが、そこでたちどまっていてはいつまでも本の内容を理解することができません。

 

ポストイットを貼っておけば、あとで振り返ってじっくり調べたり、考察したりすることが可能です。ポストイットなので解決したものからはがすことも出来ますし、ポストイットの数が減っていく様子を見て、視覚的に理解が進む様子を捉えることも出来るでしょう。

 

またポストイットに一度、自分の疑問や考えを言葉にして書き起こすことで、頭の中を整理することができます。そうすれば自分の考えがより明確になり、定着していくでしょう。

 

ポストイットにその都度思い浮かべたことを書いて貼っておくと、後で本を再読したときに当時の記憶をすぐさま呼び起こすことが可能になります。

 

当時わからなかった疑問や、思い浮かべたコメントに対して、適切な答えを再読時には抱くことができるかもしれません。このように何度も反復して理解を深めることで、本で得た知識は読書の中に蓄えられていきます。

 

本の内容を自分の経験に置き換えて読む

本を読んでもその後内容を全然覚えていないという人も中にはいるかもしれません。そういう人は、本の内容を自分の経験と置き換えてみたり、自分の考えと照らし合わせて違いをみつけてみたりする読み方をしてみるといいでしょう。

 

物語を読む場合は、登場人物の行動と似た自分の経験を思い浮かべてみます。

 

例えば、主人公が友達の大切なおもちゃを壊してしまい、そのことを友達に正直に告白して謝罪するシーンを読んだとします。この時ただ単に主人公の正直な行動に感心したりするのではなく、自分にも似た経験がないかと考えてみましょう。

 

主人公は正直に謝罪したことで、友達に許しをもらい仲直りしたとします。しかし、実際にあなたの経験ではどのようになったでしょうか。主人公と同様の結果なら主人公の気持ちが理解できますし、逆の結果ならば正直に謝罪することの難しさを改めて痛感するきかっけになるかもしれません。

 

どちらにしろ、物語で読んだこのシーンが自分のエピソードに結び付き、より記憶に残るはずです。

 

また評論文など、著者の主張が展開されている文章を読んだ時は、自分ならどのように思うのかを常に考えて読み進めてみましょう。自分も著者の主張に賛成できるのか、反対するのか、出来ればその理由まで考えてみるといった読み方もいいかもしれません。

 

本の中で展開されている主張を、そのまま鵜呑みにして信じる必要はありません。大事なのは、その主張に対しての自分の考えを知ることであり、そのような考えを持つことで、また新たな考えのものさしを手に入れることができるのです。

 

どんなにいい本を読んでも、ただなんとなく読み終えてしまえば、それは時間の無駄遣いです。いかに本の内容を自分の経験や考えに関連付けていくかによって、単なる数時間の読書体験が、人生の重要なターニングポイントとなる経験にもなっていくのです。

 

毎日コツコツ本を読む力をつける

読書を効率的に進めるには、ある程度の本を読む力が必要です。この力は読書経験を積み重ねることで身についてきます。

 

本を読む力を身につけたいならば、毎日同じ時間に一定の読書経験を積んでいくのがおすすめです。そして読む本は小説などの娯楽になるものではなく、情報量の多い情報図書が適しているでしょう。情報量が多ければ多いほど、本の内容を理解するのに集中力と忍耐力が求められます。

 

本を読む力を鍛えるならば、就寝前の時間に読書をするのが適していると考えられます。ジェンキンス理論によれば、人間は寝ている間に情報を整理し記憶に定着させているからです。就寝直前にたくさんの情報を入れることで多くの情報が記憶に定着され、翌日にはまたスムーズに本の続きへと進めるはずです。

 

本を読む力を身につける作業は、いわば筋トレと同じです。自分の現在の力を少し上回る負荷をかけて、毎日コツコツ続けていくのが大切になっていきます。最初は少しつらいかもしれませんが、頑張って続けてみてください。

 

本を読む時間を最優先にする

本を読みたくても忙しくて時間がないと思う人は多くいるかと思います。ところが世界中の読書家の中には、超多忙な起業家や芸能人も存在します。彼らは一体どのようにして、月数十冊もの本を読む時間を確保しているのでしょうか。

 

速読など特殊な読み方をしている人もいますが、彼らの多くは、ほんの少しの空いた時間を本に費やしています。数十分の通勤の移動時間から、着席してから会議が始まるまでの数分まで、空いた時間さえあればすぐに本を取り出して読み始めます。

 

読書は決してまとまった時間にまとまった量を、読まなくてはいけないものではありません。大事なのは一冊を読み終えることであり、数分に数行程度しか読めなくても読み進められないよりかはましです。

 

人の読書スピードは平均分速600字と言われています。もしあなたが通勤や通学に10分を要しているならば、その間に約100,000字程度の薄い本を一週間と少しで読み切れると考えられます。

 

普段通勤や通学の移動時間は、何をしているでしょうか。ついついスマホを手に取りSNSやニュースサイトを眺めてはいないでしょうか。その間の10分間はきっとあっという間に過ぎてしまうでしょう。

 

もしあなたが本当に読書量を増やしたいと考えるならば、空き時間の最優先事項に読書をもってきましょう。読書ができない時だけ、他のことをするように努めます。この小さな努力を積み重ねていくうちに、次第に読書の楽しさに目覚めるでしょう。

 

本を読む場所にこだわる

出版文化産業復興財団のアンケートによれば、本を読まない理由は「時間がないから」という結果が出ています。

 

本を読む機会を増やすには、すきま時間を見つけてコツコツ読み進めるか、思い切って本を読む時間を確保するかの二択しかありません。前者の場合はあまり場所に左右されませんが、後者の場合は読書する場所の選び方にも工夫が必要です。

 

自分の家で読書をしようとしても、テレビやゲームなどの娯楽品、もしくは睡魔に負けてしまいなかなか読書を始められなかったり、続けられなかったりするのではないでしょうか。

 

一方で近隣のカフェや公園に出向いて読書をすれば、他に誘惑されることなくじっくり読書を楽しむことができます。また自宅で机に向かって読書をするよりも、リラックスした状態で読書を楽しむことができるかもしれません。

 

これはとても気軽に実践できるので、読書が苦手な人にもおすすめの方法です。おしゃれな空間や日差しの下で行う読書は非常に気持ちがよく、習慣化しやすいでしょう。また外出先以外にも、自宅でアロマオイルをたいたり、心地の良いBGMを流したりしてリラックスできる空間を意図的に作るのもいいかもしれません。

 

本の内容に出てくる土地や季節を、実際に体験してみるのもおすすめです。

 

例えば京都が舞台となっている物語を読みながら、京都旅行をするのも一興です。本の文字だけでは想像しかできませんが、実際旅行に訪れることで言葉のイントネーションや建築物などを肌で感じ取ることができて、読書の楽しみが一層膨らむはずです。

 

旅行までは行けなくても、春にお花見がテーマの本を読んだり、夏に花火がテーマの本を読んだりするのもとても楽しいでしょう。このように本の内容を疑似体験することで、新たなことに気づけたりして、本への理解がどんどん深まるはずです。

 

最後まで本を読み切るのが大事

読書を始めたばかりの頃は、あまり読者スピードを気にする必要はありません。速くても遅くても、大事なのは一冊読み切ったという経験であり、途中で挫折してしまっては意味がありません。

 

新書やビジネス書などは、読まなくてはいけないとわかっていてもなかなか手が出せない人が多いのではないでしょうか。また勢い込んで買ってみたものの、難しい内容についつい足が遠のいてしまったという人もいるでしょう。

 

そんな時は、内容が例えば半分しか理解できていなかったとしても、流し読みでもいいのでとりあえず一冊最後まで読み終えてみましょう。難しい本を読み終えたという経験は、二冊目の本を読む自信につながります。

 

それでもなかなか読書する気持ちになれないという人は、一週間ごとに読むページ数を決める読み方がいいでしょう。先に述べたようにスピードは自分にあったもので構いません。とにかく最後まで読み切ることを目標に、挑戦してみてください。

 

一方で小説は、一日100ページ程度を目標において読み進める読み方を強くおすすめします。もっと言えば一日で読み終えてしまうのが理想です。なぜならば小説は一気に読んだ方が内容を吸収しやすく、物語に入っていきやすいからです。あまりに細切れにしてしまうと、今度は物語の世界観を損ない楽しめなくなってしまうかもしれません。

 

このように徐々に読書経験を積み、習慣化していきましょう。気が付けば無理に期限を設けずとも自然と本に手が伸びるようになるはずです。

 

本の装丁は本の顔である

本を読む時はブックカバーをつけずに読むことをお勧めします。なぜならば本の装丁、主に表紙には、目次と同様に著者の主張がそのデザインに込められているからです。本の作品性が一番出る場所と言っても過言ではないでしょう。本の内容と一緒に、本の装丁に現れる世界観を楽しむのです。

 

ブックカバーをつけずに本を読んでいると、同じ趣向を持った読書友達ができるきっかけにもなります。読書友達ができると読書の幅も一気に広がります。

 

また、難しい本ほどブックカバーをつけずに、人の多い場所で読むのがいいでしょう。難しい本を読み進めるには、モチベーションの維持は不可欠です。ぜひ胸をはって本の装丁を見せつけるように、カフェや公園で読書をしてみてください。予想以上に読書がはかどるでしょう。

 

読まなくても読書は楽しい

積読(つんどく)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。本を買ったまま読まずに自宅に保管しておくことを指す言葉です。読書習慣のない人にとってはこの行為は、罪悪感のある行為なのかもしれません。しかし読書家の人に取っては当たり前の行為なのです。

 

普通の人が洋服を着る機会のない服を衝動買いすることがあるように、読書家もまた読む予定のない本を衝動買いします。購入の理由は装丁が気に入った、タイトルが気になった、など様々です。

 

たとえ購入後すぐその本を読まなくても、部屋のインテリアとして楽しんだり、コレクションの一つにしたりと、読書家たちは思い思いに本を楽しんでいます。そしてふとした時に気になってその本を読みはじめたりもします。

 

本を買ったからには読まなくてはいけないなどという義務はありません。ファッションを楽しむのと同様に、読書を堅苦しく捉えず、ぜひ楽しんでみてください。

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